|
▼あおいさん:
>「シナリオ」1月号に「海猫」のシナリオが掲載されていました。
>
>筒井ともみさんは依頼を受けた時、
>何故この原作を今映画化しなければいけないかが分からず、
>最後までその思いは変わらなかったとか。
>批判は甘んじて受けるとのことですが、
>作者の熱い思いがない、それってあんまりなんじゃないか?
>と思ったのですが。
実は私もずーっと脚本のことを不満に思っていました。
BBSでも巷でも、伊東美咲さんの起用・演技についてはかわいそうなくらい不評のようですが、私は、2度目に見てなんとクライマックスで薫に感情移入できた!のです。これは伊東美咲ちゃんの演技に慣れたせいか?(笑)とも思いましたが、よく考えると、映画のシーン展開が頭に入っているから、余裕をもって登場人物の心情に入り込めたせいなのだと。
つまり、私の映画鑑賞力が鈍かったのかもしれないけど、それより、脚本に力がなかった・・・というか原作に描かれていたような人物の感情の流れが表現できてなくて、それで、人物の行動がなんか唐突で、へ?なんで急にここで広次に抱かれにいっちゃうわけ?みたいなこま切れ感が諸所にあったと思います。
たしかに、あの長さの原作を2時間に凝縮することは不可能だと思うけど、あのヒロインを薫に絞りたかったのなら(原作では娘たち生き方のほうにカタルシスがあったと思うけど)、もう少し薫の台詞や行動に説得力持たせないと、それでなくともハンデのある新人女優さんには気の毒だったのでは。あの薫のおぼつかなさが(変な(?)歩き方とか)、伊東さんの意図したことかは定かではないけれど、なかなか合っていましたよ。
長々と書いてしまいましたが、あおいさんのおっしゃるとおり、要の脚本家に熱い思いがなければ、いくら監督や役者さんが頑張っても限界があるヨ!と、つい熱くなってしまいました。
あんなに浩市さんは熱い演じ方だったのにね。
|
|