アイテム詳細
東宝
グループ:DVD
ランキング:22532
価格:¥ 4,935
発売日:2008-01-18
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カスタマーレビュー ![]()
オリジナルには及ばなかったけど健闘。
(2008-05-17)
オリジナルとの大きな違いは、捜査陣を捉えたドラマがほとんどカットされていたことその代わりに共犯者の女性についての描写があることです。この「天国と地獄」は現代劇で原作もあるので最近流行の黒澤映画のリメイクの中では比較的作り安かっただろうというのは安易な私の推測です。オリジナルでは夏のうっとうしい暑さが犯人側と権藤側が対照的に描かれ、やはり映画ならではワイドスクリーンを活かした人物配置と長回しがありましたがTV版では全くそれがなかった点が残念といえば残念。しかし阿部 寛演じる刑事役は良かったです。
無論オリジナルが頂点であり原点である以上及びませんが、設定が現代なので他のリメイク作品よりは健闘している方だと思います。最近のリメイクブームもあるのでオリジナルを地上波で放送して黒澤映画の醍醐味を知って欲しい気がします。
さわやかにリメーク
(2008-04-06)
黒澤監督のある意味代表作ともいえる、大傑作のリメーク。多くの黒澤作品に共通するキーワードは良くも悪くも「脂っこい」。その脂っこさは正しく作用すればとんでもないエネルギーとなって観客を圧倒するし、そうでなければ胸やけを起こす場合も。この作品のオリジナルも例外でなく、正と負の両方の脂っこさが存在する。
前置きが長くなりましたが、このリメーク版は「脂っこさ」を極力排して、オリジナルと正反対の爽やかさがある。どれくらいそれを意識したのかはわからないが、それがこの監督の個性なのでしょう。演出も演技も力みがなくて、腹八分目。ほとんど同じ脚本を使っているのだが、物語は淡々と進んでいく。そこに私はとても好感が持てました。舞台を小樽にしたのも正解。佐藤浩市、鈴木京香、妻夫木聡、吹石一恵らも好演。妻夫木くんが美人の売人から麻薬を買うシーンの演出もよかった。
難を言えば前半の権藤邸のシーンで多用される、画面を横に分割してふたりの人間を同時に映す演出には、疑問というより不快。奇を衒って失敗です。次に阿部寛の演技が淡泊すぎてダメ。オリジナルは仲代達矢が演じたが名演だった。異常とも言える執念で犯人を死刑に追い込んだ鬼気迫る迫力を、阿部も違う形で出さなくてはいけないよね。他のひとたちは淡泊な演技でも、阿部の役は毒を放出しなくてはいけないと思う。泉谷しげるもイマイチ。配役に泉谷の名前見た時にこれは藤原釜足の役だな、とピンときた。やっぱりそうだったのだが、彼の演技は不発。釜さんの足元にも及ばない。もっと暴れさせなきゃ。
オリジナルと見比べてダメだと悪口を言うのは簡単だが、この作品をリメークするというだけで、スタッフと役者さんには、たいへんなプレッシャーであったことは想像に難くない。最近の「生きる」や「椿三十郎」のリメークに比べればこちらは大健闘と言えるだろう。監督さんに「御苦労さま、十分楽しめました」とねぎらいの言葉をかけたい。
鈴木京香はこのままで満足なのか?
(2008-01-02)
現在望み得るオールスターキャストのテレビドラマ特番とすれば十分な仕上がりとおもう、
ただし身代金目的の誘拐事件がすでに過去の犯罪になりつつある現実を考慮すれば無理に現在のドラマとしてリメイクしなくてもよかったとは誰でも感じることでしょう、川崎から小樽へのロケーション変更はグッド・アイデア、しかし札幌「市内」を流れる豊平川鉄橋は無理がありすぎ、列車から見える小船に子供が乗っているとか、すれ違う列車に子供が乗っているとか、札幌なら地下鉄(一部は地上を走る)を利用するとか、何かもう一工夫してほしかった、
ドラマのテーマを家族愛としたためか犯人の異常さの描写がとても緩い点が残念、黒澤版では刑事達に捜査協力する市井の実直に堅気に暮らす人たちと犯人の日常の描写が交差し実にわかりやすく犯人山崎努の異常さが浮き上がる構図だった、こうしたリメイクを見る度に思うのがオリジナルではかなり重要な要素を省略してしまい結果として作品全体を小粒な印象にしてしまう点、その代わりなのかどうか本作の犯人については性的な変質を若干うかがわせる演出に現在を感じることもできる、オリジナル未見の方にはぜひ見比べることをお勧めします、本作が黒澤信者が非難するほどには悪くないことも確認できるでしょう、
おそらく出演者全員がこのドラマへの出演には素直に喜んだと思うが誰一人として自分の代表作といえるほどの満足を感じていないことも間違いないと思う、
役者の力に星4つ
(2008-01-01)
作品というものは常に時代に制約されています。特にこの手のサスペンス作品の場合はその影響が大きい。この原作は、インターネットもGPS携帯も存在しない世界でしか成立し得ない物語。したがってここで描かれた世界は現代ではありえません。しかし原作の脚本をそのまま使うという制約がある限りどうしようもない。原作の核を大切にして、動かさないということを重視した結果がそれなら、後はそれ以外の部分をどうにかするしかない。とはいえ、どうしてもそこに違和感が残るもの。それでもなおかつこの作品にリアリティを与えた役者さんたちの存在感と演技力を評価します。
文句無しに、オリジナルの方が上。
(2007-11-28)
黒澤監督のオリジナルと大して脚本は変わらなかったのに、あんなに面白さに差が出てしまったのは演出力の差か。
つまらないカメラワークのせいで貧相な画のオンパレードで、余計な音楽には神経を逆撫でされた。
リメイクスタッフ陣は黒澤のオリジナルをちゃんと見たんだろうか。見てないはずはないだろうが。
オリジナルを見た上でリメイクを見たら、これは放送できる代物ではないことくらい誰にでも分かる。
オリジナルを未見で、このリメイク版が(DVDを買いたいと思えるほど)面白いと感じた人がいれば、
その人には是非オリジナルのDVDをレンタルででも見て欲しい。

