アイテム詳細
コミックス・ウェーブ・フィルム
グループ:DVD
ランキング:1947
価格:¥ 3,416
発売日:2007-07-19
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One more time,One more chance 「秒速5センチメートル」Special Edition
レビュー(Amazon.co.jp)
静謐で淡くささやきかけるような映像。大事な思い出をのぞき込むかのような、ささやかな世界。東京ローカルを舞台に、一組の少女と少年の初恋と、その顛末を3つの短編で描く。極めて少人数でアニメを制作する、新海誠監督の3作目となるフルデジタル作品だ。
過去にとらわれた少年は、少女と離れることで未来へ進むべき足を止めてしまう。記憶に根差す個人の時間(カイロス)と、絶対的に流れる世界の時間(クロノス)の差異の美しさと痛々しさが深い。主題歌の「One more time, One more chance」は山崎まさよしが1997年に発表した曲だが、名曲は時を超え、色あせないことを証明している。情熱的に何度も繰り返されるサビの果てにたどりつく結末を、ほろ苦いハッピーエンドと取るか、鬱なバッドエンドと取るか……。ちなみに、新海監督が制作したPV「One more time, One more chance『秒速5センチメートル』Special Edition」では、アニメ本編と対にあたる映像となっている。あわせて観るとさらに作品が深く楽しめるはず。(志田英邦)
カスタマーレビュー ![]()
「海」をもう少し頑張ってくれ
(2008-10-12)
いわゆる一人でもアニメを作れることを証明したことで有名になった
「新海誠」の作品である。
「ほしのこえ」「雲の向こう、約束の場所」と、
作品の傾向的に「ファンタジーを絡めた少年少女の恋とその後」
といったのが同じようにおもえて、劇場公開時見る気にならなかったのですが、
先日NHKのBSハイビジョンで放送されることを知り、
実家で録画(自宅は会社の寮でデジタル環境ではないのだ)したのを見た。
すごかった。
ストーリーははっきり言って、
前述のとおり(ファンタジー的要素はないが)なのだが、
CGのクオリティが全然違う。
いままでのは「一人でもここまでできるんだ。すごいなぁ」
ぐらいの感想だったが、これは違った。
もちろんこれは新海監督一人で作ったものではないのであるが、
押井守をはじめ日本の他のアニメーション作家とは映像の視点がまったく違う。
いうなれば、アニメで実写を描こうとしているように思えた。
厳密に言うと、人物はいわゆるアニメキャラです。
しかしながら、それ以外の書き込み、こだわりがものすごい。
特に第一話の電車関係の書き込み方は素晴らしい。
車両の金属の質感や、券売機、案内板など、ホントに実写のように感じるぐらいだった。
そして、桜、雪、星、雲の美しさといったらありませんよホントに。
(海はもう少し頑張りましょう)
ストーリーにも触れておけば、ちょっと30代独身男性が言うのは恥ずかしいですが、
「キュン」ときます。
が、第三話(特にラストの落ち)はそれだけでは無い
「悲しいすがすがしさ」を感じました。とってもいい出来です。
次回作が楽しみです。
ロケットの軌跡が空を分ける幻想的イメージが哀しいほど美しい。
(2008-10-08)
物語は三話構成ですが私は特に二話目が好きです。懐かしく切ない感覚がひしひし伝わってくる。世界はキラキラと輝いているのに自分自身は何一つ判然としないで、私はほんとうにこの世界の一部なんだろうか? 自分という存在に意味があるだろうか? と茫漠とした感覚に囚われながら、不安を不安と認識するでもなく頼りない静寂の中で常に何かにつつかれていた頃を思い出します。そんな居心地の悪さは消えることはなく、自身の感受性を麻痺させることで自分は今日まで在る気がする。主人公のじりじりした苦痛も推し量れる気がします。また本作は普遍的感覚を提示しながら一つの時代性を顕示している。それは携帯電話というアイテムの過渡期に跨る世代に強く引っかかってくるのでしょう。一話目でそれはまだ普及していない。彼らは互いに手紙を書き、公衆電話や家に備え付けの電話が使われる。雪で約束に間に合わない主人公が足止めを食った列車の中で「どうかもう家に帰っていてくれればいいのに」と途方に暮れる場面が印象的です。そして互い宛てに書いた最後の手紙は交換されることがなかった。二話目では携帯電話は彼らの生活に入り込んでいる。出す当てのないメールを打つ癖がついたのはいつからだろうという独白があり、少年がメールを打つ姿に「あれが自分宛のメールならいいのに」と呟く少女がいる。便利なアイテムである筈の携帯が何処にも繋がっていない心の捨て場所になっていることが切ない。そして三話目でそれは一つの関係の終焉を告げる哀しい道具として登場しました。何れも場合も語らいはいつも一方通行で、相手に向け必死に何かを呼びかけながらその実自身の存在や孤独のやり場ということが彼らを捕まえて放さない。恋愛というテーマに隠れてより切実な問いとしてあるのは私たちが抱える孤独と存在の意味といういっそう根源的な問題なのだろうと思います。
背景がとてもリアル、けどちょっと違うような。
(2008-10-06)
背景についてのみコメント。
ここまでリアルに背景を描き込まれると説得力が増します。
全くのフィクションなはずなのに、引き込む力は大です。
ただ、このリアルさにのめりこんでついつい現実を思い起こしてしまうと、時間の点で違うところが見えてきてしまいます。具体的な年代を考えると、第1話が92年から95年、第2話が98年か99年頃になるのでしょう。あれ、新宿駅はそういう風景じゃなかったような気がするとか、あの頃に購入した携帯電話はそんなに格好良かったかなとか(さすがに第1話は電話ボックスでしたけど)、首をかしげてしまったり。
また、10年ほど前の歌を流されてしまうと、時間的に麻痺したような感覚になるので、変化(成長?)をあまり観念したくないコンセプトのような気が・・・。もちろん良い音楽はいつまでたっても良いのでしょうけれど。
リアルなのは現時点においてのみリアルなのでしょう。
といって、もともとフィクションなので、そのことがこの作品の価値を左右するとも思えません。
勿体ない
(2008-09-21)
2話目まではいいのに3話目は唐突すぎる。
主人公と1話目の女の子の関係が崩れたのは、視聴者のご想像にお任せってこと?
3話目の前にもう1話あったら、もっといい作品になってたと思う。
3話目は3話目で好きなので、勿体ない作品ですね。
ただ、背景描写等、絵はすごく綺麗で見とれます。
擦り切れた日々にある想い
(2008-09-05)
飛び去るように過ぎていく毎日。
ただひたすら色んなものを失っていく。
そんな中で遠い日の恋を思い出す。
取り戻そうなんて考えてない。
ただ、「もし、あの恋を失っていなかったら…」と考えずにはいられない。
あの子を失わなかったらこんな日々を暮らすことはなかったんじゃないかと考えてしまう。
今会っても何も変わらないのに、ただその姿を探してしまう。
十年以上経っても、そうやって残る鮮烈な痛み。
そんなことを思い出させる作品だと思います。

