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松本清張
野村芳太郎
丹波哲郎
加藤剛
森田健作
島田陽子
渥美清
緒形拳

松竹

グループ:DVD

ランキング:5059

価格:¥ 3,236

発売日:2005-10-29

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飢餓海峡

砂の器 サウンドトラックより ピアノと管弦楽のための組曲「宿命」

点と線

「砂の器」~コンプリートサウンドトラック盤~野村芳太郎の世界

飢餓海峡

レビュー(Amazon.co.jp)

国鉄・蒲田操車場で起きた殺人事件を追う二人の刑事・今西(丹波哲郎)と吉村(森田健作)。彼らが東奔西走する中、気鋭の若手作曲家・和賀(加藤剛)は『ピアノと管弦楽のための「宿命」』の作曲に没頭していた。やがて捜査の末、事件と和賀が結びついていく……。松本清張のベストセラー小説を原作に、名匠・野村芳太郎監督が手がけた日本映画史上に名高い名作中の名作。コンサートで奏でられる『宿命』の壮大な調べに乗せて、事件の真相や犯人の過去などが綴られていくクライマックスは、まさに画と音の融合そのものであり、何度観ても涙腺が緩んでしまう。さて今回のDVDは撮影監督・川又?立会いの下、デジタルでフィルム傷や色調などを繊細に修正したデジタルリマスター版で、音声も5・1サラウンドにグレードアップしたもの。これによりクライマックスの感動もひときわ盛り上がりを見せ、そこらの新作など入り込む余地もないほどの優れものとなっているのだ。(増當竜也)

カスタマーレビュー

素晴らしいのは、何といっても  (2008-04-21)
宿命という交響曲、日本の春夏秋冬を感じさせる二人が流浪するラストシーン等々、感動する場面はいくらでもありましたが、やはり一番素晴らしいのは「砂の器」というタイトルではないでしょうか?
映画の冒頭の、逆光の中で「砂で作られた器」がさらさらと崩れていくシーンがありましたが、「砂で出来た器とは、壊れやすいものの象徴」で、それが意味するものは何か?一体、原作の松本清張氏は、読者に何を伝えたかったのか・・・
カタカナ文字の多い現代では、中々想像力を掻き立てられる言葉は少ないですが、この「砂の器」には、非常に想像力を掻き立てられます!
私はサラリーマンですが、小説を書きたいと思っています。
書くのであれば、決めました。
「続・砂の器」に。

「そんなことは決まっとる!」  (2008-03-18)
親子の絆と宿命を息もつまる緊張感で描いた本作の白眉は、何と言っても
冒頭でどんぶり飯を上手そうにかっ込む森田健作の姿…冗談です(でも印象には残る)。
ほんのわずかな手がかりにすがって殺人事件の犯人を追うヴェテランと若手の刑事二人。
若き音楽家・和賀英了がつかみつつある栄光は、タイトルが象徴するように…。

意地悪な見方をすればお涙ちょうだいだし、和賀の舞台衣装は既製品っぽいし、
『鬼畜』『復讐するは我にあり』のイメージが強烈過ぎて
緒形拳が演ずる根っからの善人・三木謙一には若干の違和感がある。
それでもめっぽう面白い。迫真の演技、ハンセン氏病への差別を告発した問題意識、
さざ波のように始まり怒涛のクライマックスへ収斂するストーリー作りの上手さ。
これだけ見ごたえのある映画はそうあるもんじゃない。特にキャストの演技がすごい。
丹波哲郎の重厚な演技と森田健作の火が出そうにがむしゃらな演技の激突も見事だが、
大仁田厚似(オイ)の子役・春日和秀が、
一言のセリフもなくひたむきな視線とこぼれる笑顔で
そうそうたる顔ぶれの大人俳優と対等に渡り合っているのも驚き。
過酷な境遇の中でおかゆか何かを食べながら父親と戯れる場面はハンカチなしに観られない。

自業自得とは言え残酷な結末を迎える和賀の心境を、
丹波哲郎が汲み取っているところがカタルシス。

とにかく面白いです。

これを名作と言わずして何と‥  (2008-03-14)
野村さんのを知ってると先般のスマップ・仲居のそれは消化不良を起こしそう。全く同じ脚本でと言うのも懐が狭いかな。只、野村さんので加藤剛の和賀英良(真意は我が英霊?)はミスキャスト、合わない気がした。オーケストラの演奏映像もイマイチ実体感が無い。違う俳優だったらもっと良かった。しかし乍ら、野村さんのは恐らくこれを凌駕するものが今後ある得るだろうか。無理、完璧過ぎる。うま過ぎる。映像が小説を越えてると言いたい。丹波哲郎、世界の名優緒方拳、森田健作、演技うまかった。特に丹波さんの合同捜査会議での和賀の生い立ちを説明する所、映画館での写真を発見する部分、何度見ても感動を新たにする。昔の、人間の、機微に触れる微妙な状況、心理をこれ程まで上手く描き切ったものはもう不可能だろうと言いたい。

素晴らしい映像ほど素晴らしくない脚本  (2008-02-23)
映画にはそのものずばり「砂で作った器」の描写が出てきますが、原作の表題が示唆しているのは
「人の器」のことでしょう。たとえ天賦の器があったとしても、人の気持ちを理解し受け入れる
「人としての器」がない人間はむなしく悲しい。それではまるで砂の器のようだ、と。

どうも分からないのは、映画化にあたってなぜ「宿命」などというキーワードをあえて持ち出し、
「親子の情愛こそ宿命なのだ」などという意味不明の字幕で締めくくったかです。「宿命」という
のは通常「やむをえない運命」のような不条理性を無理矢理許容するときの表現であって、肉親愛
のような必然的なものに対して使う言葉ではありません。「親子の愛は宿命だ」だなどと言っても
ほとんどの人は「は?」と思うだけでしょう。そんなものは宿命ではなく「当たり前」だからです。

和賀英良は差別された経験があるゆえ人殺しに堕ち、三木巡査は差別しない立派な人だったゆえに
殺され、本浦千代吉はその結果として人生だけでなく唯一の理解者と愛する息子の両方さえも失っ
てしまう。これは悲劇であると同時に一種の不条理劇です。しかし悲劇を語るのに「差別」を持ち
出したとしたら、「宿命」とはこれもまたどう考えても不適切です。

脚本はおそらく黒沢映画などと同じノリで「すべての不条理もまた人と社会の『宿命』なのだ」と
いうところに格調高く朗々と落とそうとしたのでしょう。しかしこの話にこの言葉を使えば、それ
ではハンセン病になったのも「宿命」か、それで差別されたのも「宿命」か、ということに当然な
る。「差別の告発」どころか、それでは物語そのものが差別になってしまう。黒沢映画とは時代も
社会も変わってきていた。それで映画の完成後あわててラストに字幕を入れて「. . . . というよう
なことは今はもうない」と、映画が3時間を費やして描いてきた悲劇の実在だけでなくその可能性
までも否定し、「宿命とは親子の情愛のことです」と、「宿命」の意味をすりかえて糊塗したので
はないでしょうか。

親子の情愛を描きたいならわざわざハンセン病を持ち出す必要はないし、差別を告発したいならな
にも殺人事件をからめる必要はありません。絵としては素晴らしいと思いますが、この映画はどう
も「砂の器」の映画化に際して、その出発の時点から滑っているという気がしてなりません。

宿命とは運命なのか  (2007-10-22)
幼少期の苦難を乗り越えようやく掴みかけた栄光を手放してしまう若き天才ピアニストが背負った《宿命》。
ああかくも人間は哀しき生き物なのか。
砂の器なぞ水を注げばあっけなくもろくも崩れ去ってしまう。
まさに頭を後ろからガツンとやられたようなそんな衝撃を覚えた作品であった。

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