アイテム詳細
アミューズソフトエンタテインメント
グループ:DVD
ランキング:13352
価格:¥ 4,311
発売日:2004-10-08
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レビュー(Amazon.co.jp)
???岩井俊二監督が、高校生たちの揺れ動く心情をリリカルで繊細なタッチでつづった青春ドラマ。ネットで配信した4つの短編が、長編作品として再構成された。あこがれの先輩を「記憶喪失」だと信じこませ、つき合い始める花と、彼女の親友アリス。3人の微妙な思いがもつれていく。
???細かいカットで紡がれるオープニングから、花とアリスの自然な会話に引き込まれる。恋の成就のための無謀な嘘や、親友が恋敵になるといった一見ありふれた展開も、演じる鈴木杏と蒼井優の等身大の演技で、高校生の生き生きとした日常に転化。通学中のときめきや海辺のデート、バレエ教室での稽古風景などノスタルジックな映像に、岩井監督自身が作曲した音楽が絶妙にかぶさる。物語に感動するとか、興奮することはないが、観ていること自体が心地よく、知らぬ間に胸をヒリヒリさせる一篇。やはり岩井俊二はただ者ではない。(斉藤博昭)
カスタマーレビュー ![]()
岩井俊二×篠田昇による光と影の芸術
(2008-03-09)
岩井監督の映像の凄さは、ひとえに篠田昇という天才カメラマンの手によるところが大きい。もちろん、篠田カメラマンが担当した映画全ての映像がすばらしいわけではなく、岩井俊二ワールドの凄味も手伝っての名作であるが。本作も鈴木杏と蒼井優の2人がこれ以上ないくらいにキレイにとらえられており、光と影の映像美を堪能できる。岩井監督は横浜国大の出身なので、横浜駅が登場しており、アリスの住まいが神奈川、とセリフで言っていることから、川崎あたりが舞台と思われるが、ロケは首都圏のあちこちで行われている。これも資金面というよりは映像にこだわった証拠だろう。加えて本作の見どころはやはり蒼井優に尽きる。最後のバレエのシーンなどは大沢たかおもマジで感心していたようだ。篠田のカメラワークと蒼井のバレエが一体となったこのシーンは、映画史に残る名場面といえよう。残念ながらもう篠田昇が蒼井優を撮ることは永遠になくなってしまった。岩井監督も相当な打撃を受けているだろう。
「セカチュー」を遺作として篠田は旅立ってしまった。行定監督も岩井組だったので、今後の2人の作品はどういうものを送り出すのか非常に楽しみであり、また不安でもある。特に岩井監督は名コンビが突如解散したかたちになり、次回作に注目したい。
透明な映画
(2008-01-18)
なんて素敵な世界観なんでしょう。
甘酸っぱくて透明で、でも女子高生なりの愛憎劇みたいなものがあって。
ああ、青春だなあ、と涙を流しながら思いました。
おいおい、それは無理があるだろ!とツッコみたくなったりするんですが、
それをさせない「世界」がこの映画の中には詰まっています。
漫画的なほどに濃いキャラクターたち。見た後しばらく世界に浸ってしまうかも。
とにかく見てみるほかありません。
いい作品です。
長丁場だが飽きない
(2007-12-09)
「記憶喪失」になった少年をめぐり、いくつかのエピソードが語られていきます。物語が集約的ではないので、お話がフィナーレへつみ上がっていく感じではないし、また、周辺の人物が書き込み不足と感じる部分もありましたが、それぞれのエピソードが面白くて、初々しくて、飽きがきません。戦前から続き、大林宣彦あたりが受け継いでいる日本人の(いい意味での)少女趣味の美しい作品です。
「リアルでなさすぎ」などと述べている評者がいますが、電車内のだらっとしたカップルの会話のシーンを聞けば、現実の高校生の男女の様子がどんなものか、岩井氏にはわかっていると思われます。それをあえて切り離して、架空の空間で少女の成長を語っているわけです。ゲームや漫画しか評せないような引きこもり君に、何がリアルか現実かなど語ってほしくないですね。
ひりひりしやすいお年頃。
(2007-09-24)
画面の色合いが好きだった。
映画館の後ろから宇宙みたいな青や赤が照らすシーンとか、ひなげしの咲く通学路とか、アリスの家のなかとか、電車の中の淡い影とか。
トイカメラで撮ったみたいな色。
『tokyo.sora』もこんなかんじの画面だったな。
だけど『スワロウテイルバタフライ』はこんなふうだったっけ?
高校生のころってこんなふうにわけわからなかったな。
今じゃなくて、当時でも、少しあとでちゃんと考えると自分がだいぶんずれてしまったことに気付くんだけど。だけどそのときにはぐるぐるのその上をつっぱしってる。なにが渦巻いているのかもわからないまま。
途方に暮れながら歩いて、ペンキの剥がれたのを引っ掻きながら歩いた公園のブランコや、錆のにおいのする駐車場。
照り返しにぼおっとなりながら体の芯だけ冷えたこと。
やたらと傷ついたり傷つけたりしたような気がする。
内面の混沌と格闘してやっと取り出したなにかと、それをどう表に表せばいいか、その手段を探っている時期。
エネルギーがどこにむかえばいいのかわからぬまま駆け巡って、でもそのことにも気付かずいつしかショートしたり。
でもだから、そのささくれのような毎日に、すべてを吸い込んだ。
理不尽な電話、
無意味に夜中歩いてみたり。
演じてみる。
なににたいして?
こんなふうに生きていたら、どんなふうになれるんだろう?
そんな、つくりものっぽい表面の、だけどなまなましく生きている年令を、うまく作品にしているのかもしれない。
蒼井優は本当に踊れるんだなぁ。
鈴木杏は杉田かおるに似ている。
二人の演技が自然で良い♪
(2007-07-07)
【映画】というより、素の2人の高校生活の一部を切り取ったような
ナチュラルな空気感が全体に漂っていて、見ていて心地よい。
この監督は出演者をほんとに綺麗に撮るし、魅せますね☆
特にバレエの写真を撮るシーンとアリスのオーディションのシーンがお気に入り。
自分の学生時代をふと振り返ってしまう、そんな映画です。

