アイテム詳細
スタンリー・キューブリック
ウイリアム・メイクピース・サッカレー
ワーナー・ホーム・ビデオ
グループ:DVD
ランキング:59619
価格:¥ 2,625
発売日:2001-08-23
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レビュー(Amazon.co.jp)
???18世紀ヨーロッパの成り上がり貴族バリー・リンドンの恋と野心、決闘と詐欺の半生を、徹底したリアリズムの手法で描いたキューブリックの大河ロマン作品。
???超高感度フィルムとNASA用に開発された特殊レンズを用い、当時のヨーロッパ貴族社会の文化、衣装、生活様式の細部に至るまで緻密に再現した。完全主義者としてのこだわりを見せる一方で、堕落しきった貴族社会を通して無意味な戦争、権力に対する痛烈な皮肉をも浮かび上がらせる。
???自ら製作も兼ねたキューブリックの、華麗な演出が楽しめる1本。アカデミー撮影賞、美術監督賞、衣装デザイン賞、編曲賞受賞。(山内拓哉)
カスタマーレビュー ![]()
予告編から凄かった!
(2006-09-21)
マリサ・ベレンソンのオランダ絵画のような、息をのむ美しいアップが印象的だった予告編に、ただただビックリした記憶が今でも鮮明です。
撮影レンズをこの映画の為に開発するなどスタンリー・キューブリックはここでも映画史に革命を起こしました。
圧倒的な存在感と映像美は、ドキュメンタリーの様です。
ヘンデルの音楽も凄く存在感があった。ヘンデルの使い方では映画の中でも最高ではないでしょうか。
最初のシーンは「絵画」だと思いました
(2005-12-12)
映像良し、音楽良し、衣装良し、こだわりもここまでくると大変良し。
静止画像だと思ったファーストシーンが、突然動き出したときにはびっくりしました。幸いにも25年ほど前、映画館で見たのですが、最初のシーンは「絵画」だと思いました。あんな雲は実際にはない、絵で描いたに決まっている、と思いました。ここまでフレームの中に自然美を収めることのできるのか、という映画の可能性に驚きましたね。これが最初の5分。その後次から次へと、ロココ絵画の美術館を歩くが如くの絢爛豪華な映像。こだわりの光の使い方、衣装、そして音楽。ヘンデルのメインテーマ「サラバンド」の重厚な弦の響きも良かったですが、「アイルランドの女」の何とも言えぬ郷愁を誘うような、しかも色気があって魅惑的なメロディーに映像共々酔いしれました。キューブリックの他の作品ほどストーリーに驚きはありませんが、私的にはキューブリックの映画作家としての心意気が一番出ている「最高傑作」だと思います。必見!
フェルメールを彷彿とさせる光と影の芸術
(2005-11-10)
「博士の異常な愛情」「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」・・・。
キューブリックの最高傑作を決めるのは、難しいと思う。
けれども、彼の一番の魅力が、画面と音と、動作を、一つ一つのシークエンスに並べる
総合芸術だと言う観点で捉えるとしたら、この映画が、その最高だと思う。
そのぐらい、この映画は、キューブリック作品の中にあっても突出して
美しかった。元々、キューブリックは光の使い方がメチャクチャ上手いんだけど、
この映画では、ライトを使わずに室内を差し込む光と言う信じられない事を
敢行してるのにも関わらず、成功してるし、室内の絵画、コスチューム。
すべてがまさに、「動く絵画」のようだった。
さて、ストーリーの方だが、要するに、成り上がりが落ちぶれていく様。
言ってしまえば、ありきたりで味けない。そういう意味で、
奇異で大胆な物を好む僕はそれほどこの映画のストーリーが好きではない。
しかし、キューブリックはそんなチャチな意見を見越すかのように
「たいていの事は誰かが既にやっている。大事なのは、より素晴らしく見せる事だ」
と言う意味(だったと思う)のストーリー論を語っている。
彼の映画は、ビジョンやテーマを知ることで、その単純に見える
ストーリーを何倍にも良く見せるので、油断できない。
そのテーマは、都会の空虚さであり、貴族の空々しさであり、
偽装された関係だと推測する。それを示すかのように、バリーは、
最初は感情的に行動しながら、段々と人間に愛情を注がないようになる。
まるで、そうでないと貴族社会では生きていけないかのように。
彼の他作品で見られる、シーンに一見当てはまらないような音楽が
刺激的に重なり合って、サブリミナルのような強い印象を与える、
そんな音楽の使い方を、当映画ではしていない。
けれど、どこか野心的で、心の内を隠すような選曲は、もしかしたら、
そんな欺瞞を、音楽でも表現しているのかも知れない。
正直、僕はハッキリと理解できていないだろう。
しかし、キューブリックの映画は、見るほどにその力を見せつけてくる。
いつかは、その計算されたいくつかが僕を捉え、単純に見えるストーリーの奥行きを醸しだし、
「バリー・リンドン」を絶賛せざるを得なくするだろう。
そんな予感すらする。
息をのむ美しい映像
(2004-01-23)
いろんなジャンルの映画をその最高のスタイルで創る、そんなキューブリック監督が過ぎ去った世界を薫るごとくに描いてみせます。
まだ少年の面影が残る頃に、いとこのおませな女性におちょくられて、挙句が模擬決闘にだまされて故郷を出ます。何気なく入った軍隊で、一度は頭角を現しますが、贔屓にしてくれた上官は変節官でこれまた利用されます。出会った詐欺師の命を助けて、金儲けにいそしみ、ここでは勇気も見せます。名家の奥方のハートを射止めて結婚、子供もでき名誉を求めだしたのはいいが、奥方の財産を浪費して浮気もして、最後はいじめた継子との決闘で負傷、離婚を条件の年金くらしに落ち着きます。ため息をつきながら送金の書類にサインする元奥方のこれまた憂愁ながら華麗なこと・・・。
ざっとの荒筋ですが、場面毎の背景や衣装、照明やアングルまで夢うつつの美しさを是非楽しんでくださいませ。
「アマデウス」はこれの影響を受けた?!
(2003-06-27)
キューブリックファンで未見の人は鑑賞していただくことをお勧めいたします。長尺だしなじみないコスチューム・プレイだし、と二の足を踏まれ敬遠されてたら傑作を見逃すことになるよう思います。遺作の「アイズ・ワイド・シャット」なんかより全然よい。以前にも「スパルタクス」という作品を作っておりこれも傑作でしたが、もっとこうした古典時代劇を作って欲しかったよう思われます。

