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東京創元社
グループ:Book
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価格:¥ 1,050
発売日:1996-10
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善人は誰?
(2008-01-08)
1980年に徳間書店から出た新書版の復刊。新書版では削られた原稿約200枚も収められている。
ストーリーテラー、ユーモア・ミステリ作家としての技量が遺憾なく発揮された物語。『大誘拐』の好きな人にはうってつけの一冊だろう。予想外の事態、窮地の数々、おかしな場面。著者のきらめくようなアイディアが詰めこまれており、一気に読み終えてしまった。
欠点としては、プロットにほころびがあり、結末にも納得いかないものを感じた。
新書版の際には、著者の原稿が予定枚数を大幅に超えてしまったため、かなりの部分が削られてしまった。本書では、その部分が原稿から起こされ、巻末に付け加えられている。なんと170頁にも及ぶものだが、採録する価値は充分にあったと思う。ストーリーがより分かりやすく説得的になる。著者自身の完全版がつくられなかったのが残念。
嫁を演じることになった、清純な乙女はどうなるか?
(2003-06-20)
人間って怖い。善人なんていないのかも?現状を打破するには、暴力的な手段が必要ということか?この作家の作品は、重苦しくシリアスな状況に見えて、ほんの少しの希望を鮮やかにライトアップして魅せたり、ユーモアと軽みのオブラートに包んで痛い真実に直面したり、どちらにしろただではすまない仕掛けがある。さて、本作である。シチュエーションが楽しいかと思いきや、どんどんのっぴきならないことになっていくサスペンス。ヒロインの選択は正しいとは思うが、後の憂いを絶つためとはいえ、そこまでやる必要があったのだろうか…私だったらあんなことは出来ない…。

