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新潮社
グループ:Book
ランキング:118906
価格:¥ 2,415
ポイント:24 pt
発売日:2006-07-28
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カスタマーレビュー ![]()
葛藤が起きるかも、それでもすごい人物とわかる
(2008-11-12)
大山倍達の本当の真実を知るにはいいかもしれません。ただ、読んでどう思うかは読者自身の感性にゆだねます。
私は空手に対する熱意は相当なものと感じています。ただ、人間としては少し・・・。
この書籍を読んでなければ永遠に大山倍達という人物を尊敬していたかもしれません。
この本はその時代を知ることができるので、その辺もたいへん有効な書籍です。
最後に私はこの大山倍達という人物はどういう人物であれ、寸止めにしていた空手をあえて当
てる空手にしたことはすごいと思う。
日本中が、世界中がだまされていたのか?
(2008-07-26)
よくぞここまで調べましたという感じの作品です。
私は客観的に書かれている塚本さんの執筆箇所の方が好感が持てます。
というか、前半だけでいいのに、なんでこんな構成にしたのでしょう。
金城裕先生が作られた月刊空手道の復刻版などで、韓武館の催倍達の名前はときおり目にしてたのですが、この本のお陰で違和感がすっと溶けた気がしました。
様々な書籍で、その時々に変わる、大山氏のエピソードは以前からかなりうさんくさいものを感じていましたが、まぁ、人間は信じたいことだけを信じるのでしょう。
戦中、戦後の日韓関係について理解を深めるための資料としても非常に価値がある作品と思います。(一般的に流布されている日韓関係のステレオタイプとはまた違ったものがあると思いました。)
しかし、これだけ戦後に大活躍されて、有名人だったのに、これだけの事実が全く伏せられていたとは驚きです。ものすごい人間的な魅力があったのか、よほど怖かったのか、、、
空手一筋の人物の光と陰
(2008-03-15)
毀誉褒貶あるひとりの「武道家」の生い立ちからその死と、さらにいまなお混乱続くその「生」が及ぼした死後の影響までをも網羅する「空手バカ」の一代記である。本書は二部構成からなり、前半第一部では、おのずと大山倍達の出自につき仔細にわたり焦点があてられる。まずは大山の故郷たる朝鮮半島の文化、歴史、社会通念を外観し、そこから日本統治下に生きる朝鮮人の多様な姿が語られる。ご多分にもれず、わが主人公、本名・崔永宜(チェ・ヨンス)こと日本名・大山倍達の生い立ちからその生きざまも、彼の人生に関わった人々のインタビュー等を主軸に語られていく。全編を通し、首尾一貫、書き手(ふたりからなる共著である)の主観に偏らぬ平衡感覚は維持できており、結論定かならぬ場合は断定を避け、客観的素材を提示することで読者個々の推論にまかせる文脈は、読んでいて信がおける。また、「格闘技」関係の雑誌、書籍に往々にしてみられがちな野卑な文体かつ扇情的で次元の低い「伝説」「神話」の類いからは脱却できており、不世出の空手家の横顔は、これを神格化しがちな「心酔者」の手垢からも完全に守られているといってよい。ということは、たとえ「極真空手」や「実戦カラテ」、また「牛殺し」や「ゴッド・ハンド」等々のキーワードに無縁な読み手でも、分野を分たず、純粋にひとりの人間の生を知ろうとする欲求に障害となる「固定観念」の移植からは自由である、ということである(「空手」、ましてや「極真空手」の実体を知らぬ読者だっているはずである)。ここには等身大の、そしておそらくは初めての「ありのまま」の大山倍達が描かれていると言えるのではないか。このあたり、俗なことを言えば、出版元が「新潮社」というのも得心がいくわけである。石原莞爾、田中清玄、佐藤栄作、町井久之、柳川次郎……後者二者は別としても、これらの人物と大山との関連性に首を傾げるむきもあろう。一見何らの脈絡も見出せぬこうした相関関係も、大山倍達が一代で創始した「極真空手」の完成に大なり小なり関わりあいを持って本書で触れられるわけであるが、たとえばこうした「目から鱗」の内容も、読む者に新鮮な驚きを与えてくれる一冊となっている。大作ゆえ、通読するにも骨が折れること請け合いであるが、ひとひとりの人生が、そうやすやすとコンパクトにまとめられるものでもあるまい。なにせ相手は、あの大山倍達である。まずは、じっくりと気長に付き合うことを前提に、ぜひ一読することをおすすめする。
駄作
(2007-10-09)
大山倍達の知られざる部分にスポットを当てた着眼点はすばらしい。
ただただ作者の構成力の無さが惜しまれる。
もし違う人間が書いたならば‥読後にそんな想像をした作品は初めてであった。
なお作品後半作者の小島一志氏は自らのブログで数々のトラブルをおこしており、次回作も本作品同様に信憑性が疑われるところである。
空手バカ一代の真実
(2007-05-08)
巨人の星から始まり、梶原一騎の生み出したスポ根ブーム真っ只中に思春期を過ごした世代の一人として、空手バカ一代に描かれた大山倍達の姿はまさに「ゴッドハンド」であった。その後梶原は猪木と共に異種格闘技路線の仕掛け人として漫画を含めたメディア媒体を駆使し、ついにはプロレス対極真空手の「猪木vsウイリー」という究極の興行に進展していく。この時代の真実の一部をこの本は解説している。
恐らく筆者は真実の大山倍達の追求が目的だったのであろうが、日韓の間を揺れ動いた一人の武闘家の生涯を通じて、本書は日本の高度成長期のある側面を大きく切り取っていることにも成功している。
昭和時代、日韓関係、格闘技、極真空手、梶原一騎に興味のある方には確実にお勧め出来るが、おしむらくは分量が大冊となってしまった点。歴史書ではないのだから、もう少し短くして大山にのみ焦点を絞ることが出来れば五つ星。

