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藤沢 周平

新潮社

グループ:Book

ランキング:14001

価格:¥ 380

発売日:2000-08

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カスタマーレビュー

そうか、「最後の短篇」かー  (2008-10-08)
著者は69歳で亡くなったが、最後の長編は私の好きな竹俣当綱の「漆の実のみのる国」。そして短篇は、この中に収録の「最後の短篇」と銘打たれた作品「偉丈夫」。

短篇3編
・「岡安家の犬」:h5年 週刊新潮発表
・ 「静かな木」:h6年 小説新潮
・ 「偉丈夫」:h8年 小説新潮

この著者の数ある文庫の中で、一番薄く、一番安い文庫本。
その理由から読むのを長年躊躇っていた。
そして、まさかこの中の「偉丈夫」が最後の短篇であったとは知らずにいた。

しかし、中身は素晴らしい。文学は原稿の枚数ではない。たかだか50ページの短篇でも、さらに「偉丈夫」など12頁しかない。それでも内容が濃くしっかり感動させられる。素晴らしい本であった。

あらためて、「そうか、これが藤沢周平さん最後の短篇かー、感慨深いな」

晩年の傑作短編集  (2007-03-20)
作者が亡くなる前の4年間に書いた短編小説3編をおさめる。
 「偉丈夫」は、藤沢周平の最後の短編。小心者の大男が、藩の命運を背負って交渉に挑む。
なぜ、小心者の大男が選ばれたのか?そしてその首尾は? ユーモアと人生の真実にあふれた
一編。
 表題作の「静かな木」は、老武士の義と矜持と意地と家名をかけた大一番の物語。内容的に
は十分長編小説となり得る物語だが、わずか60枚の短編に凝縮されているのは驚き。まちが
いなく、藤沢周平の短編ベスト5に入るべき絶品。
 「岡安家の犬」は情感あふれる佳品だが・・・愛犬家は読まないほうが良い(笑)。

薄い中に詰まっている  (2006-10-28)
大きな字で、120ページくらいの本ですから、すぐ読めてしまいます。
とは言え、決して薄っぺらな本ではないですね。
3つの短編が収められていますが、いずれも、私の好きな藤沢周平要素!である、剣劇、美しい嫁(あるいは女性)、藩の政治による心あるものの人生の翻弄、がそろっています。
生きることに不器用なしかし誠実な人物、老いてなお心に熱く燃えるものを(じっと)抱いているもの。。。あぁ、こういう人物を、藤沢周平は実にうまく描くなぁ。

解説は名文  (2001-04-27)
私のいいたいことは解説の立川談志師匠が言い尽している。特に「私は未読の藤沢作品を数冊残している。すべて読んだあとの淋しさを考えてのことである。」というところなど、全く同じ。ぜひこの解説読んでいただきたい。文庫版ながら、文字を一回り大きくして老年に入った人も読みやすくしてある。文字を大きくすると、なぜか一つ一つの文字使いに感動する。練りに練られた名文、であるかのような隙の無い文章ではある。

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