アイテム詳細
新潮社
グループ:Book
ランキング:164057
価格:¥ 540
発売日:2005-05
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カスタマーレビュー ![]()
大黒屋光太夫とは
(2006-03-19)
私は大黒屋光太夫という名前だけしか知りませんでした。今回も面白いかどうか半信半疑で読みました。でも読んでみて今まで読んだ人物伝の中でもここまではらはらどきどきしながら読んだことはありませんでした。江戸時代という時代に防寒具もなく極寒の地で漂流し帰国を願いながら必死で生きる当時のようすがわかり凄く感動しました。
下巻を読むのが楽しみです。
書き急ぎ?
(2005-09-28)
他の方も指摘しておりますが、なんだか今までの吉村氏の小説と違って物足りなさを感じます。それに一番驚いたのは史実にこだわる吉村氏が本当に珍しく間違いを犯していることです。例えば副主人公ともいえる磯吉のロシア人の恋人の名前を間違っていたりなどです。(この他にも故・山下恒夫氏によって何箇所か間違いが指摘されております。)
タイトルにも書きましたが全体的に書き急ぎをした感じがします。事実吉村氏が書き終わるまで死にたくなかったといっているので、他の作品に比べ少しあせったのでしょうか。
もし吉村氏の本はこの「大黒屋光太夫」しか読んだことがないという人がいたら他の氏の著作をぜひ読んでみてください。それが氏の本当の実力です。
(もし標流系を好むのであれば「漂流」、「アメリカ彦蔵」「北天の星」「花渡る海」「島抜け」等があります。 ちなみに主人公は左から順に長平、ジョセフ・ヒコ、五郎治、久蔵、瑞龍)
事実は小説よりも奇なり(?)
(2005-07-02)
破船してロシアに漂着、帝都まで行って女帝にも謁見、そして帰国。
波乱万丈の漂流・帰国譚です。
これはこれでわくわく・どきどきなのですが、どこか物足りません。
10年にもわたる波乱の人生を描いた割りには、枚数が少ないからではないでしょうか? 書き方が淡白すぎるように思われました。
ノンフィクションであることに拘ったのでしょうか、あまり想像で描くことを避けたようにも見受けられますが、公式の記録を読んでいるようで、物足りなさばかりが印象に残っています。
『破獄』や『高野長英』で見せた繊細かつ大胆な筆致が、ここにはないようです。
俯瞰した目線が欲しい
(2005-06-26)
下巻まで含めた感想です。
大黒屋光太夫が海で遭難してから、日本に帰国して無事に生涯を終えるまでの物語が、
淡々と描かれています。
基本的には、光太夫から見た目線で全てが描かれているため、
なぜ漂着した島ではロシア人が面倒を見てくれ、次にカムチャツカまで送られ・・・、
というその後の出来事が、なぜそうなるのかについては殆ど触れられません。
しかも、光太夫の出会う人たちというのが、なぜか非常に親切な人たちばかりで、
今ひとつシックリこないのです。
やはり、ロシアがに漂流日本人を、なぜそこまで優遇して、帰国させなかったかについての
俯瞰した目線での説明をもっともっと求めたくなります。
一部にその説明もあり、光太夫が現代の北朝鮮拉致被害者に通じるものがあったのだということが、
分かりますが、物足りないと言うのが率直な感想です。
そのあたりの日本とロシアの関係については、司馬遼太郎氏の「ロシアについて」あたりを
併読するのがいいのかもしれません。
新史料にもとづく大黒屋物語
(2005-06-04)
吉村昭が挑む大黒屋光太夫の物語。
上巻では港を出港して海難にあい、漂着するまでが詳細に描かれる。特に心理描写や乗組員の絶望感がに臨場感がある。
引き続きロシア人や現地人との出会い、異文化接触や交流、そしてシベリアへの移動が詳細に描かれる。
彼にはすでに多くの日本人がロシアに漂流し、帰国できずロシアの土となったことを知り戦慄する。日本へ帰りたいとの希望を捨てない光太夫たちはあくまでロシア政府に帰国への願書を提出する。

