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岩波書店
グループ:Book
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価格:¥ 780
発売日:2008-09-08
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グラミン銀行の記事
(2008-09-21)
佐藤彰男という方の「マイクロクレジットの光と陰」を興味深く読んだ。
ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行は バングラディッシュの貧困層への ごく少額の融資を 商業ベースで行っていることで有名だ。僕自身 初めて聴いた時には 商業ベースで経営が出来ているという点につき 俄かに信じられなかった思いがした。ボランティアで 損をしながら 貧困層へお金を貸す(もしくは上げる)ということではなく あくまで自立した経営として収益を上げながら やれているという点で サステイナブルな可能性を感じたのは僕だけではないはずだ。
本稿は それに対し いくばくかのリマークを付けている。グラミン銀行の努力と成果は評価する一方 一般に言われているような姿とは若干違う点を挙げている。
ファンタジーにもいくばくかの現実は混ざっているのだという指摘には若干の苦味もあるが考えてみると ファンタジーを信じた事で起こってきた問題の多さを考えると むしろ健全だろうし それでこそサステイナブルであるとも言えるのだろう。
本稿で一番大事な指摘は最後の段落だ。
「自助努力で貧困を克服できるなら もはや途上国の問題を心配する必要はない。自分たちには何の責任もないのだという安心感を得たいがためにも われわれはMC(マイクロクレジット)の成功を容易に信じてしまうのではないだろうかと」
ノーベル平和賞の中に 若干でも「上から目線」があるとしたら この著者の指摘には大きく頷けるものがある。

