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新人物往来社

グループ:Book

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価格:¥ 1,090

発売日:2008-08-23

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カスタマーレビュー

『源氏と日本国王』著者の苦しい弁解  (2008-11-28)
岡野友彦氏は旧著『源氏と日本国王』で
「養子を取ると姓が変わる」「姓は父系からのみ伝えられる」
と書いて批判を受けた。

岡野氏は書評でこの点を批判されたことを気にして本誌上で反論している。
こういう読者にきちんと応える姿勢には率直に敬意を払いたい。
しかしながら反論の内容は、
近衛信尋・上杉謙信・同鷹山の養子入りにも拘らず近衛家・上杉氏が藤姓であり続けたのは
律令の「異姓養子」の拡大解釈ないし逸脱である、というものである。
戦国期・江戸期の事象に対してに律令を持ち出すことが適当だとは思われない。

このような無理なこじ付け(ないし悪足掻き)はやめて、律令制下においてはどうあれ、後代には
「父系以外でも、母方から(例えば近衛信尋・上杉鷹山)も、赤の他人(例えば上杉謙信)でも、姓は伝えられる」
と素直に解釈すべきではなかろうか。
さもなくば藤原光能の子息広元が、当初中原姓(継父方)、
次いで大江姓(母方)を称したことの説明が付かなくなる。

また「姓は父系からのみ伝えられる」例として足利(畠山)義純が挙げられているが、
義純は畠山重忠の未亡人との婚姻により重忠旧領を継承しただけであって重忠に養子入りしたわけではなく、
例として全く的外れである。

評者は、養子云々はともかく『源氏と日本国王』が
「源氏長者」の意義について考察している点を評価しているので、
岡野氏の今回のような弁明は残念である。

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