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伊勢崎 賢治

かもがわ出版

グループ:Book

ランキング:18911

価格:¥ 1,470

ポイント:14 pt

発売日:2008-03

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カスタマーレビュー

憲法は国内法です。  (2008-09-21)
日本国憲法は日本にのみ機能するものであり、平和ぼけも甚だしい。
平和の押し付けは何の解決にもならないしむしろ悪意ですらある。

「憲法9条」を生かした国際貢献の推進を―日本外交への重要な問題提起として  (2008-05-31)

 この“紛争屋”伊勢崎賢治・東京外国語大学教授の著書について、私は今年上半期における「政治部門」トップの図書としたい。そして先ず、本書を読んだ結論を端的に述べると、日本は9条を生かした外交ができる、つまり「9条は一つの外交戦略となりうる」(本書p.18)のであり、従って、著者も力説するように「現在の日本国憲法の前文と第9条は、一句一文たりとも変えてはならない」(同氏『武装解除−紛争屋が見た世界』講談社現代新書,04年)ということであろう。

 さて伊勢崎氏は、早大大学院修了後インド留学などを経て、国際NGOの一員としてシエラレオネ等のアフリカで活動した。その後、2000年に国連東チモール暫定行政機構上級民政官(コバリマ県知事)として1500人の国連平和維持軍なども統括し、01年、再び国連シエラレオネ派遣団の武装解除部長としてDDR(武装解除・動員解除・社会復帰)を担当、03年、日本政府特別顧問としてアフガニスタンで「北部同盟」の武装解除などを行ってきた。

 まさに“日本人離れ”した素晴らしい活躍であるが、何故か、日本政府から伊勢崎氏に栄誉や褒賞が与えられた、という話は寡聞にして知らない。それはそうと、こうしたキャリア、取り分け、アフガニスタンでの武装解除を通じて、氏は「日本は憲法9条を堅持することが大事」(本書p.60)と確信する。「憲法9条のつくりだした戦後日本の体臭というもの」(同p.67)などが同国の軍閥をして「美しい誤解」を生んだからだ…「日本だから信用しよう」という…。

 “show the flag”“boots on the ground”といった言葉に幻惑された改憲志向の、あるいは観念的に「護憲・平和」を唱える、全ての国会議員は是非とも当書に目を通すべきだ。特に、治安悪化のアフガニスタンで活動する日本のNPOの人々を危険に晒す「インド洋無料ガソリンスタンドの再開」などといった覆轍を踏むことのなきよう、政治家や外務官僚等は、現場を踏まえた伊勢崎氏の声に、真剣に耳を傾けてもらいたい、と心から願うものである。

悲しみ・怒り・そして愛に満ちた本  (2008-04-08)
「武装解除」と同様に、一気に読ませていただいた。
まず、護憲派にも改憲派にも皮肉?とも思えるタイトルが面白い。
内容的には、「武装解除」では十分に語られなかった部分、日本の国際貢献はどうあるべきか?を現場の経験に基づき考察・提言している。
ただ、単なる学術的な本とは違い、筆者が多くの無辜の市民の死を見てきた悲しみと、それを放置したご都合主義な国際社会への強い怒りがびんびん伝わってくる。そして、その人たちを救うには現実にどうすればよいのか?を模索し、それは九条を持つ日本にしか出来ない仕事があるんだという確信に満ちた提言が、シエラレオネやアフガンでのDDRを奇跡的に成功させた筆者だからこその強い説得力を持って語られている。また、野武士のような風貌を持つ筆者があのような危険で困難な仕事がやり遂げられたのは、実は熱い人間愛がベースにあるのだということも伝わってくる。

武装と聞くとその抑止力さえも頭ごなしに拒否してしまう頭の硬い護憲派にも、日本が軍隊をもつ普通の国になることが必要だと思っている改憲派にも是非読んで欲しい本。

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