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筑摩書房
グループ:Book
ランキング:70333
価格:¥ 998
発売日:1997-05
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警視庁草紙〈下〉―山田風太郎明治小説全集〈2〉 (ちくま文庫)
カスタマーレビュー ![]()
あっただろうな(笑)という説得力
(2008-06-29)
詳細は十分に前のお二人が書かれているので省略するが、笑った笑った。それはそうだろう、仕事の引き継ぎなんかないわけだから、二つの警察組織があった時期は絶対にあったはずで、旧の側が新の方を邪魔するのは、しごく当然であろう。
司馬遼太郎氏の「翔ぶが如く」を読んだ後、青山墓地墓参ツアーを決行し、そのときにも行ったのだが、これを読んだ後でもう一度、花見を兼ねて川路大警視の墓参りをし、墓前で一献傾けてきた。苦労したよね、この人(笑)。
夢見心
(2006-09-19)
読み物として面白すぎ。幕末や明治時代の事を知らなくてもそれなりに楽しめると思うが、史実や文化、人名を知っているとさらに堪らなく面白いのだ。様々な歴史的事象と実在の人物が絶妙に絡み合い、事実と虚構が入り混じった絶品の娯楽小説となっている。有名な史実や人物は教科書で学んだりして、誰もが知っているが、人の数だけ歴史がある。物語がある。その時代に生きた人間は何も有名人やスーパーマンだけではない。数万人の人々が生きていたのだ。そういう奥行きを想像し、創作物が作れる作家としての山田風太郎の力量、夢見心に脱帽。これぞ物語だと言わんばかりだ。過ぎ去った歴史の一時期、そこに想いを馳せ自らもその時代に入り込んだかの様な珠玉の歴史創作小説。
あわれの世界
(2001-10-28)
山田風太郎の「明治物」の存在は知っていたが、今まで食わず嫌いだった。しかしこれが食べて(読んで)みると結構いける。忍法帖のように奇想天外な忍法が出て来る訳ではないのだが、「意外性」があるのだ。「発見」がある、といってもいい。円朝の名作「怪談牡丹灯篭」誕生の秘密を扱った冒頭作に始まり、桜田門外の変で井伊大老を暗殺した水戸浪士の生き残りが警視庁巡査になっており、新撰組副長斎藤一も巡査になっている。それは多分史実であろうが、一方虚構として、「物語」が始まる。それが織りなすもの哀しさ。この物語「あわれ」という言葉が最もぴったりくる

