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福澤 一吉

日本放送出版協会

グループ:Book

ランキング:6269

価格:¥ 714

発売日:2002-04

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カスタマーレビュー

「Toulmin議論モデル」と「やはり」がキーワード  (2008-02-12)
「議論とはなにか」、「議論を分かりやすくするための予備知識とはなにか」を、一般読者に解説するのが本書の直接の目的だという。先ず、議論とは「根拠(証拠)に基づいてなんらかの主張(結論)を導くような、論証を伴う言語行動」であり、必要な予備知識が「Toulminの議論モデル」であることを明らかにしている。次に、この議論モデルの主要素である「主張」「根拠」「論拠」を手掛かりに、実例に即しながら議論の構造を解明していく。そうして、世の中にはびこる議論のまずい点、自分自身の考え方の中にある隠された曖昧な点が判断でき、時と場合に応じた議論のレベルを選択できるようになろうという構成になっている。
先ず、「Toulminの議論モデル」の解説が実例に即し、過不足なく整理されており初心者の私にも理解しやすい。次に「Toulminの議論モデル」の6要素うち、理解の鍵が「論拠」にあることが強調される。「根拠は論拠依存性に出現し、いわば主観的に意味付けされたもので、それ自体には内在的意味合いは無い」という記述が印象的である。さらに、「やはり」という言葉が議論の終焉を意味するキワードであることが心に深く残った。
読後には、日常的に行われている会話や、活字や電波を通して伝えられる識者の言動などを、また違った視点から眺めることができる気がする。私のような、一般レベルの読者に推奨できる。

議論の本質と罠  (2007-10-29)
良い議論の成り立ちについて、もう一度考えさせられる。
議論のもとになる論拠と、それに基づく主張、という構成が分かりやすい。その上で、日常行われている議論が、さしたる論拠がないまま進められていたり、そもそも論拠がなかったり、・・・。また、この本を読めば、議論をはぐらかすテクニックも見えるような気がする。下記の難点をのぞけば、議論とか主張とか、を考えるのにとっておきの参考書だ。

難点は、終わりの2章。実践編と終章。それまでの簡明な説明が、とたんにわかりにくくなる。特に実践編は、例文が、ひどすぎて、もう少しまともな例じゃないと、初心者は、混乱する。

読みやすく議論の基本が学べます。  (2007-10-08)
議論って聞くと硬い本かな〜って思うけど、難しい言葉は全くなく読みやすい本。主張、根拠、論拠、この3つがわかってればどんな文章でも怖くない!でもこれがわかってない人が多いよな。

「やはり」勉強になった  (2006-04-30)
議論にもスポーツと同じようにルールがある。そのルールの主役は「主張」「根拠」「論拠」。特に普段耳慣れない「論拠」についての説明は、なるほど、と感心した。そして面白かったのが「やはり」とは何だの分析。著者は次のように述べる。

「議論における論拠について自分自身も気がついていないし、論拠を形成している過程についてもよく分からないときに、自分と相手がともに、『論証の必要性がない』と認め合える基本原理を暗黙の了解のうちに用意し、自分の主張と根拠の組み合わせの整合性はその暗黙に了解された原理(諸仮定を含む)に立脚すれば了解可能であろう」と発話者が考える場合に「やはり」が用いられるという解釈です。

途中、まどろっこしいと感じる部分もあったが、実践編での新聞記事の分析では、入門・初級・中級編で学んだことが一気に役立つ快感を味わえて面白かった。

安心しておすすめできる一冊  (2006-04-20)
「議論とはそもそもなんであり、その議論をわかりやすくするためにはどんな予備知識が必要なのか」を解説することを直接的な目的、議論の構造を知り、世の中で行われている議論のまずい点が指摘できるようになること、自分のものの考え方に気付くと言う体験をすることが間接的な目的としている一冊。
「仮定の質問には答えられません」など、タイトルからして興味を持つようなトピックが満載。練習問題やコラムによって知識吸収を助けている。付録には、「わかりやすい議論のためのチェック・ポイント」や「私がおすすめする本」がある。
読んで損はない、安心しておすすめできる一冊。

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