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新潮社
グループ:Book
ランキング:1258
価格:¥ 1,680
ポイント:16 pt
発売日:2007-11-29
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カスタマーレビュー ![]()
久々の小説読書でした
(2008-09-16)
家事や育児に追われ、恥ずかしながら相当の年月、小説を読んでいませんでした。
なのでページを開いた瞬間、「わ、字ちっちゃ〜!」と思ってしまった。
まあ文学少女だったキャリアは無駄ではなかったようで、特別ページ数が多いとも
思わず読み進めて行きましたけれど、流石に昼食後に読み始め、途中晩御飯作って
食べてお風呂入って、読み終わったのが朝4時!
子供の学校が休みの日で助かりましたw
プロローグが退屈でなかなか物語の中に入り込めなかったのと、伏線が多いので
その確認にページを戻したり、時間軸があちこち飛ぶので、必要な伏線と分かっては
いても、リアルタイムの事の進行が気にかかって「そんな事より早くどうなっちゃう
のか読みたいんだよー」という気持ちの焦りの所為もあったからでしょう。
(その全てが必要なピースなので徐々に慣れてはきましたが。)
確かに主人公にとってかつての知人たちが都合良く好意的すぎる部分など、粗いと
感じる部分もありますが、現実でもこの「目に見えない大きな敵」に関してモヤモヤ
した気持ちを持っている「一般市民」は作中の人物程度に言い逃れできるならば案外
同じようなことをするかもしれないと思うと、現代ではかえってリアルなのかも
しれませんね。
結末も、主人公がどこにでもいる「普通の人」なのだからあれ(冤罪に関しての劇的な
展開の有無)が自然なのかもしれません。
ま、そのわりに逃げるために主人公が選択した人生とか、ヘッドホン男とか、キルオとか
ぶっ飛んだ設定や存在が出てくるのでバランスが取れていないですが、娯楽作なので。
(個人的にはキルオのキャラは好きです。やってきたことは絶対に許せないので
この物語の役まわり限定で。)
あと、七美はどうかなぁ〜。ビミョウでした。
子を持つ親としては迂闊な事を言ったりしてしまわないか、かなりハラハラしましたよ。
良いカンジにこまっしゃくれさせたつもりでしょうけど、一度ヤバい場面ありましたしね。
別行動するのも不安だけど、あの作業をしに行くのに晴子が一緒に連れて行っちゃうのは
「ここに行くのに連れて行っちゃう?これ、普通の母親ならありえない」と思いましたね。
子供を一人にさせる母親の心理的葛藤は一応描かれてはいましたし、晴子の思い付きが
急だったから仕方ないのかもしれないけど、やっぱり男性には母親の気持ちを理解するのは
難しいのかな。
好意的に考えて「急な単独行動は怪しまれる」と晴子は思ったのかもしれないけど
そういう心理描写はあそこでは無かったしなぁ。
ラストシーンも、誰であるかを分かっていなければ絶対に一人でなんかあんな事させに
行かせませんよ〜。
まあそれが相手がだれだか分かっての行動だという証明だと思っているのですが。
色々書きましたが久しぶりに一気読みを楽しませてもらいました。
ここだけではなく、映像化に言及する方が多いのでキャスティングを想像しながら
読む楽しみもありました。
年齢的にどうか分からないけど、演技力とか風貌からするとオダギリさんあたり
なのかなぁー?とか。
まだまだ読み落とした伏線があるかもしれないと、すぐに2度目を読みたくなる、
それも苦では無いと感じさせる本でした。
著者の他の作品にチャレンジするのもそう遠くないと思います。
「なぜ?」というのが最大の感想?納得しないまま終わってしまうかも
(2008-09-07)
直木賞を始めとする文学賞は、選考基準が曖昧で、選出された理由もわからないようなケースが少なくありません。その点、「本屋大賞」は書店員の方が選んでいるということもあり、過去の受賞作もレベルが高かったので、期待して読んだのですが、「あれれ?」「どうして?」というまま終わってしまいました。国家的な陰謀に巻き込まれた無実の男性が逃亡する、という話で、権力による情報統制や監視、盗聴など現代でも行われていそうなことが怖さを感じさせます。途中に差し挟まれる学生時代のエピソードなどもよく出来ていておもしろいのですが、いかんせん、「なぜ?」という読者の疑問を置き去りにしたまま物語は終わってしまいます。その点こそがこの作品の一番の特徴なのでしょうが、しっくりしない気持ちは残ります。あとは読者がそれぞれに考えるべき、というのが作者のメッセージでしょうか。
拍子抜けでした
(2008-09-07)
本屋大賞!で各レビューでも絶賛だったのでわくわくしながら読んだのですが、あまり楽しめませんでした。どこか中途半端な展開でもっと面白くできたような気もしますが残念です。
過去を称えるやさしさにあふれている傑作
(2008-09-01)
伊坂幸太郎の小説のすごさは、構成力だと思う。点と点がいつしか線となり、大きなうねりを持って迫ってくる。そんな文章力が、一番の魅力だと思っていた。
でも、今回の作品は、そんなことがちっぽけになるくらいに愛に満ちあふれていた。
くだらない時間を一緒に過ごした学生時代の友人、そして一度別れてしまえば最も遠い存在になってしまう“元カノ”が登場するわけだが、時を経てもなお彼らの間に流れる“信頼感”は、目の前のとんでもない状況を凌駕するくらいに深い。自分の軸の所在をきちんとわかっているというか、自分の中の優先順位にきちんとケリをつけられているというか、そういう潔さに胸が熱くなる。変わっていっても、同じように大事なもの――その深さに胸を打たれた。
話の軸は首相暗殺事件なのに、変わっていくことや、過ぎてしまった時間を称えるような優しさにあふれている大傑作です。
にっこり
(2008-08-26)
最後ににっこりしました。
やはり伊坂先生の本を読むと、最終的には
にっこりできる。
おそらく読む人によってはスッキリしない箇所が
あったり、途中でオチが読めたりするかもしれませんが、
私が思うに最終的にはあれでよかったなと思いました。
物語は、友情あり、サスペンスあり、感動あり、
アクション!? あり、と盛りだくさんですが、
やはり「信頼」が大きなテーマなのかな、と
勝手に思っています。
家族、友人、元恋人などなどですね。
それと、伊坂劇場ではお決まりですが、
ホント魅力的なキャラクターが今回もたくさん出てきます。
今回のキャラではお父さんが一番好きかな〜。
主人公に感情移入しながら、仲間・家族に助けられつつ
最後はニッコリ、そんな本です!

