佐藤浩市関連グッズ特集

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Simon Singh
青木 薫

新潮社

グループ:Book

ランキング:1398

価格:¥ 820

発売日:2006-05

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カスタマーレビュー

この1冊に300年余りの数学史が刻み込まれている  (2008-10-12)
もう既に多くの方のレビューが載せられているので重複・蛇足の感も否めませんが、かつてこの理論を追い求めた者の1人として一言申し上げます。「xのn乗+yのn乗=zのn乗となる整数x,y,zの組はnが3以上では存在しない。」フェルマーが書き残したこの一言がもとで繰り広げられる300年以上に及ぶ数学ドラマがこの一冊に凝縮されています。特に難しい数式は登場しませんので数学嫌いの人も是非一度目を通してみてください。また、この定理の証明の過程では数論に関する様々な公式・定理が発見され数学の発展に大きく寄与するとともに、現在では科学技術や社会科学などにも利用されているものも少なくありません。こういったものの登場についても言及されており、数学史を文学的に概観する類稀なる本としてハーディ卿の「数学者の弁明」とともに後世まで伝えられる名著となることでしょう。

迫力が違う  (2008-10-12)
学生の頃の数学の授業ですらあやしい者としては、
フェルマーの最終定理にはとても及ぶところではないのですが、
それでも十二分に楽しめるものでした。

数学者たちがすべてのプライドと人生をかけて取り組んで、
それでも解けない問題がある。

それでも真理をもとめて取り組んでいく姿に、感動すら覚えます。

ヒーロー物語  (2008-10-09)
ハッキリ言って、今年読んだ本の中ではNO.1です。

『ポアンカレ予想』を読んで、数学読み物に興味を持ったのですが、訳も合わせてこちらの方が読みやすいです。自分は数学の素養はまったくないのですが、苦もなく、というより読むのを止められないほどの面白さでした。

最終的に“フェルマーの最終定理”を証明したアンドリュー・ワイルズというヒーローの物語とも読めますし、一つの命題をめぐる300年に渡る群像劇をも読めます。とにかく、胸躍る話しなのは間違いありません。

文句なしの★5つです!

「過去の奇問」が再び脚光を浴び、ついに解かれるまで  (2008-10-04)
 とくに「数学好き」に向けて書かれた本ではない.内容&構成ともにとてもよく,たいへんに面白いノンフィクション.日本語の文章も,訳本とは思えないほど自然で読み易い.

 内容はもちろんフェルマーの最終定理が証明されるに至るまでの話.この定理の方程式は,義務教育で誰もが習うピュタゴラスの定理(直角三角形に関する定理)を拡張したもの.このピュタゴラスの時代(紀元前)から,フェルマーの最終定理の誕生(近世),そして現代へと,歴史的な流れをわかりやすく追えるように話が展開.

 現代の数学界では,ほんの20年ほど前まで,このフェルマーの最終定理は「過去の奇問」としてキワモノ扱いされていた.つまりプロの数学者はほとんど無視していた.ところが,戦後すぐの頃に2人の日本人数学者が提起した仮説が端緒となって,このフェルマーの最終定理を証明することが,応用上の意義を含めて現代数学にとって絶大な価値をもつことが判明したという(谷山・志村予想).フェルマーの最終定理の解決が,全世界の数学者にとってメジャーな関心事となったのだ.

 その大問題に挑んだ数学者アンドリュー・ワイルズの努力の8年,ある致命的な挫折を経てから,改めて証明をなしとげるまでの描写がよく出来ていて,心打たれた.

原作者と翻訳者に適材を得た実に読みやすい本  (2008-09-06)
約500頁の本だが、読みやすく、かつ数論の面白さ・美しさを実感できる好著である。まず著者サイモン・シン(さすがインド系と言いたい)がアンドリュー・ワイルズによるフェルマーの最終定理(正確には証明前は予想)の証明に至るまでの数論の歴史(ピュタゴラスに始まり、フェルマーはもちろん、その最終定理の証明にその事績が貢献した大数学者として、オイラー、ガロア、そして日本の谷山豊、志村五郎等の重要人物が紹介される)をよくわかっていることが、本書の成功の第1の要因だ。フェルマーの最終定理とは直接関係はないが、素数の面白い性質の話等も豊富。また、ガロア、数人の女性数学者、そして谷山氏等の劇的な生涯もよく調査している。

フェルマーの最終定理の証明は結局谷山=志村予想を証明することに帰着する。その谷山=志村予想とは、それまで無縁と思われた数学の2つの領域の統一であって、物理学でいう力の統一に相当する大胆な発想であった。このあたりの記述は、本当は難しい数式ぬきには正しく理解できないことだろうけれども、概要はわかる。噛み砕いて、簡素化した例を交えて説明する著者にまず感謝したい。そして、この革新的な発想を日本人がなしたことを私は誇りに思う。

本書の成功の第2の要因。それは翻訳者が理科系出身で、数学の美を知っている人であり、かつ翻訳が秀逸なことである。原作の素晴らしさ、そして数論の面白さ・美を読者に伝えようという意欲が十分伝わる翻訳で、日本語としてよくこなれている。翻訳者にも感謝したい。

このように原作者と翻訳者に適材を得、古代ギリシャからの数論の歴史を俯瞰し、かつフェルマーの最終定理(谷山=志村予想)を証明するためのアンドリュー・ワイルズの8年間の激闘を数学の専門家でない者でも一気に読ませる感動的な稀有のノンフィクションとして、私は本書を高く評価する。

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