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偕成社
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三つの異なる波の音
(2005-01-07)
サンゴロウ初の短編集です。短い話を書くのは難しいですよね...(なんか観点変)。「みどりの小鳥」「幽霊船」「王様の島」の三編。
その中でも私のお気に入りな「みどりの小鳥」をちらっと紹介。ちなみに「幽霊船」は冒険色の濃い、テンポのよいお話、「王様の島」は電気ヒトデの島に流れ着いたサンゴロウが出会った謎の老人、サンゴの島の王様とのお話ですよ。私もあの老人は間違いなくあの島の王様だと思う。
では「みどりの小鳥」。
冒頭のサンゴロウとマリン号の絆というか距離が、すごく胸が熱くなる感じがする。あらしに向かって話しかけるサンゴロウ...大好き。だからこういう文章が書きたいのっ。
あらしの夜、マリン号に飛び込んできた一羽のきれいな緑色の小鳥。珍しいマリン号のお客様。サンゴロウは、小鳥がどこからきたのかを探して奇妙な旅にでる。
「あずかってるだけなんだよ。」小鳥を手放したくないという思い、肩の小さな重み。そして、やっぱり強いマリン号との絆だ。やきもちやくよね、うんうん。
小鳥と自分を重ね合わせるサンゴロウ、けれど彼はしっかりと小鳥を自然に返す。
「もういいよな」そう、自分に言い聞かせて。
この短い文章の中でよくもこう深くいろんなことを詰め込めるものだなと、感動いたします。

