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岩波書店
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カスタマーレビュー ![]()
いい時代だったのですね。
(2008-09-19)
20代だった頃のパリでの生活を後年作品にしたもの。
おいしい食事の話、読んだ本のこと、お酒、競馬
最初の妻のこと・・・など、パリで関わったことのすべてを
描き出しています。
その表現は絶妙で、自分もパリの町並みを楽しんでいる
かのような気分になります。
今までは、戦時下ものの作品しか読んだことがなかったので
印象が変わってとてもいい作品です。
奥さんも後に別の人に代わったりしますが、当時の奥さんの
ことが一番印象的だったので、この作品を書いたのかな?
という気がします。
気さくなおじさん
(2008-09-07)
パリ滞在期間中のエピソードがつづられる。
老人と海のしつこいおじさんかなと言うイメージだったが、このエッセイを読んでイメージが変わりました。
気さくなおじさん。
カフェやらバーやらで人生を謳歌するおじさん。
舞台はかつてのパリ。
いいですな。
あやしい香りのするパリ時代
(2008-05-23)
偉大な作家の揺籃期であり、まずしくも豊かな時間を過ごしたパリ時代を回顧した短編集。
さまざまな才能をもった人々がパリに惹きつけられていった時代のパリでの生活の一面がよくわかり、今にない羨ましさを感じる。その様な短編をゆったりとした気分で読む時間は自分自身も幸せな気分になる。パリのカフェ文化には憧れる。ぶらっと入りそこでこの様な本を読むなんて贅沢な時間を過ごしたくなった。
短編の中ではフィッツジェラルドに関する部分が秀逸です。
パリが最も輝いていた時代なのかも
(2006-03-05)
ヘミングウェイが最初の奥さんハドリーと過ごしたパリでの日々を、数十年後に回想して書かれた作品。邦訳は「移動祝祭日」。原題をそのまま訳しているわけだけど、日本語にすると余計幸福感があって良い気がする。
当時のパリには英語圏の文化人がこぞって訪れており、長期滞在していた。この本にはエズラ・パウンドとか、シルヴィア・ビーチ、ゲルトルード・スタイン、ジェームス・ジョイス、そしてスコット・フィッツジェラルドやその妻のゼルダなど今や教科書に登場するような偉人(?)たちが綺羅星のように次々と登場する。
描かれているのは一言で言えば、貧しかったが幸せだった日々、である。当時のパリに暮らすことの魅力が随所に満ち溢れている。カフェで過ごす時間、湯水のように消化されるワインとビール、散歩、窓から見えるスレートの屋根、そして寒さやお金の心配、時には食事を抜かなければならないひもじさなど、である。特になんのドラマもストーリーもなくその日々がつづられていくのだが、終盤に登場するスコット・フィッツジェラルドはやはり、というべきかかなり強烈な個性を放つ。
フィッツジェラルドとふたりでリヨンに出かける話は、突然とぼけたロードムービーのような様相を呈して読者を楽しませる。今の私にとってはどのエピソードもありえないようなのんきな話の数々。若くて時間があるって本当にいいなあ、と思う。パリでの浮き草のような生活が原因で、その後ハドリーとは離婚することになるそうだが。
フィッツジェラルドとのエピソードは「A Matter of Mesurement」と題された章でもさらに展開される。これは訳すとすれば「サイズの問題」。なんのサイズの話なのかはご想像にお任せします。
もしきみが……
(2004-10-22)
数々の伝説に彩られた作家、ヘミングウェイ。
その無名時代、1920年代のパリを、
魅惑的な筆致で振り返る自伝的短編集。
「もしきみが幸運にも
青年時代にパリに住んだとすれば
きみが残りの人生をどこで過ごそうとも
パリはきみについてまわる
なぜならパリは
移動祝祭日だからだ」
ある友へ アーネスト・ヘミングウェイ、1950年
冒頭「パリは移動祝祭日だ」など、
通例知られているヘミングウェイとは違った顔を堪能できる。
この他、ヘミングウェイを追ったものとして、
矢作俊彦『ライオンを夢見る』もお薦めだ。
(移動祝祭日:イースターなどの、年によって日付が変わる祭日のこと)

