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ワーナー・ホーム・ビデオ
グループ:DVD
ランキング:15430
価格:¥ 2,928
発売日:2007-11-02
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レビュー(Amazon.co.jp)
デヴィッド・フィンチャー監督の『ゾディアック』は、血みどろのシリアル・キラーものより警察もののスピリットに寄り添い、犯罪映画を洗練させ、なおかつ興奮で満たした新機軸を打ち出している。1960年代後半から1970年代にかけて、サンフランシスコのベイエリアを恐怖に陥れたゾディアック殺人事件の捜査を検分したものだ。ゾディアックは人を殺めるだけでなく、新聞社と読者に大胆で不快な手紙を送ることで、切り裂きジャック並みのオーラを生み出した人物だった。だが、この映画の中心は犯人ではない。私たち視聴者が注目するのは、この事件に人生を飲み込まれた記者や刑事たち、有名になり麻薬中毒となるミステリ作家(見事な演技のロバート・ダウニー・Jr)、臆病な風刺漫画家(ジェイク・ギレンホール)、働き者の刑事(マーク・ラファロ)だ。フィンチャーと敏腕の撮影担当ハリス・サヴィデスは70年代のキッチュな品々を使わうことなく、巧みに当時のサンフランシスコの雰囲気をつかんでいるし、ジェームズ・ヴァンダービルトの脚本は、重要な役柄にも些細な役柄にも同じように見せ場を作っている。フィンチャーの自信が他の者にも広がっているようだ。袋小路や目くらましでさえも必要不可欠に見せる手際のよさで、無数の手がかりをばらまきながらこの映画は進行していく。キャスティングもよく、至る所で思いがけない俳優の顔まで見える。とんまな殺人課刑事役にアンソニー・エドワーズ。謎の容疑者役にチャールズ・フライシャー。ゾディアックに襲われる小さな町の警官役にイライアス・コティーズとドナル・ローグ。ギレンホールの優しい妻の役にクロエ・セヴィニー。マスコミにいい顔をする弁護士ベルビン・ベリー役にブライアン・コックス。彼ははかつて『スタートレック』に登場した有名人だ。そして、非常に気味の悪い容疑者役の偉大なジョン・キャロル・リンチ。この映画はロバート・グレイスミス(ギレンホールが演じている)のノンフクションを下敷きにしているが、フィンチャーとスタッフは自身で綿密なリサーチを行っている。その結果、犯人探しは(これまでのところ)未解決に終わっているが、その不確実なところがさらにこの映画を魅力溢れるものにしている。(Robert Horton, Amazon.com)
カスタマーレビュー ![]()
あきらめきれない男たち
(2008-08-05)
映画前半は、ゾディアックを名乗る連続殺人犯から新聞社に送られてくる犯行声明文をめぐって、警察が右往左往させられる姿が描かれる。映画後半は、なぜかゾディアックの謎に魅せられた新聞漫画家(ジェイク・ギレンホール)が、過去の証拠をほじくりだしてとり憑かれたように真実にせまろうとする。ゾディアックらしき容疑者が1人浮かび上がるのだが、結局真実にはたどり着けないまま迷宮入りしてしまう実際の事件がベースになっている。
事件の結末と同様に、この映画の中でデヴィット・フィンチャーがいったい何を言おうとしたのかが、最後までわからずじまいで結末を迎えてしまった作品だ。容疑者が浮かびあがっては証拠不十分で不起訴を繰り返す警察のように、158分がまんして監督に付き合っても“徒労感”のみが観客に伝わってくる作品だ。予告編等で冒頭で犯人から送られてくる暗号メッセージも、本編の中では大したキーにはなっておらず、状況証拠の一つとして活用されるだけでいつのまにか立ち消えてしまう。
迷宮入りしてしまった実際の事件を題材に選んだ段階で、フーダニットなミステリーとしての本作品の運命も決まってしまっていたような気がする。むしろ、このミステリアスな連続殺人事件に引きづられるように人生を台無しにしてしまう男たち(漫画家グレイスミス、トースキー刑事、新聞記者ポール・エイブリー)の物語として見た方が味わい深い1本だ。あきらめきれない男たちの往生際の悪さが、そのまま158分という長きに渡って上演時間を引っ張った遠因なのかもしれない。
役者不足かぁ!
(2008-07-29)
デイヴィッド・フィンチャーの映像美があまり感じられなかったなぁというのが、第一印象。そんでもって次に思ったのが、役者が物足りない、ということ。
3つ目は、事実をベースにしているので致し方ないのでしょうが、プロットに面白みを今ひとつ見いだせなかった。次はどんな展開かと思い見ていましたが、映画は終わってしまいました。
彼独特の映像のシャープさも少なかった。「SEVEN」の中での、摩天楼に降る雨のような、心に残るシーンが少なかった。
J・ギレンホールって、そんなにいい役者なの、とまたしても思いました。
『ジャーヘッド』はそれなりによかったんだけど・・。
見応えはあるけど…
(2008-06-09)
2時間半まったく飽きずに見られたかというと…、
やっぱり途中でちょっと飽きてしまいました。
ところどころ見せ場はありますが、未解決事件のため、
どこかスッキリせず、もやもや感が残ります。
とはいえ、出演者たちの演技は秀逸だし、
見て損のない映画だと思います。
チャールズ・フライシャーが演じた
唯一の容疑者アーサー・リー・アレンの薄気味悪さ…。
これはしばらく脳裏に残りそうです。
フィンチャ―中毒
(2008-05-26)
彼の初監督作品『エイリアン3』の時、彼も20代…そして僕も見方や解釈が若かった(笑)
たしか、ヤンマガ等に写真入りで掲載があった前予想&憶測が飛んだ、牛や犬に寄生したエイリアンや新種、『2』までに見れたガンズやバトルシップ、スーツにかなり期待したが…あれ?何これェ??訳わかんないし〜○○信仰みたいな展開と、ダサい衣装にSFじゃないとすごく愕然とした。
ただ、今現在〜再度見直してみると…独自性の色を持ち細かな画面へのこだわり、カメラワーク、全てに無駄がなく今見ても劣らない斬新さ。そして真似の出来ない迫力や気迫さ、真逆なまでのスマートな印象。クリアな映像から感じる、色や温度。それは本作まで確実に、血や肉となり脈々と流れている。
これまでの作品群に見られたエンディングや展開、皮肉な、露骨なユーモアセンス、スリルはないかもしれない。
サスペンス性に秀でた作品だか、あくまで実話に基づく作品。
今も続く恐怖と謎。物語は、現代までの時間をゆっくりと淡々と不気味なまでに進む。謎解きな意味も深く、彼らしい色の作品と思う
どんな形で、この作品をみなさんは手にしているだろうか?…始まりは興味本意や暇潰しでいいと思う。1人でも多くの人にフィンチャ―ワールドを官能してもらいたいと願う。そして、まだ彼の作品を知らない人はミーハーにブラピ見たさの『セブン』あたりでカウンターパンチ喰らうといい。
作中での肩透かし続きに観客より登場人物が先に飽きてしまう
(2008-04-27)
アメリカ犯罪史上に名高い猟奇連続殺人事件である所謂「ゾディアック事件」について描かれた映画。
事件については視聴前に予備知識として「未解決事件」だと知っていたため、ストーリーは中途半端に終わることは予想できていた。
デートを楽しむカップルが車内で射殺され遺体で発見される。
そして新聞社に送られてきた「謎の暗号文」と「挑戦状」のように世間や警察を嘲笑するかのような犯人の犯行声明。
それらが大衆紙の紙面に掲載されたことで事件は一気に世の注目を集めることとなる。
当然のように警察は必死の捜査を繰り返していたのだが、不手際や連携ミスもあり犯人はようとして掴めない。
そして、第二・第三の残劇が積み重なっていく・・・・・。
展開として次々に年・月・日が移り変わり、時間の経過は非常に速い。
すぐに5年や6年が経ってしまうのである。
が、映画としては犯人と銃撃戦を繰り返すこともなく「追い詰めたとおもいきや肩透かしで・・・」が延々と繰り返されることになるのだ。
そのうち、観客よりも先に劇中の登場人物たちの大半がゾディアックを追うことに飽きてしまう。
だから上映時間が150分を超えるような長丁場は非常に苦痛なことだろう。
結局のところ「事実をベースにした作品」って難しい。
事実は小説よりも奇なりの言葉に代表されるように、だからこその驚きや発見や感動があるのだが、この事件は事実としては確かに興味深いものの映画としては「山場のない盛り上がりに欠ける作品」となった模様。二度三度と観る必要はなかろう。

