アイテム詳細
パイオニアLDC
グループ:DVD
ランキング:27785
価格:¥ 4,343
発売日:2002-11-01
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カスタマーレビュー ![]()
ヘキサゴンの三択
(2008-03-18)
長野県警と警視庁の内部抗争によって指揮系統がメチャクチャになってしまう、警察組織内部の問題点にスポットをあてた半ドキュメンタリー作品だ。熱い男たちのプジェクトX物語というよりは、『踊る大捜査線シリーズ』のノリにかなり近い。お互いの面子にこだわって、人質の安否は確認はもちろんのこと、犯人の特定も遅々として進まない。ここが米国ならば事件発生後ただちにSWAT部隊が派遣され強行突入が敢行されていたであろうに、ライフルを乱射する連合赤軍に大盾と放水のみで対抗するというアナログ戦術しか許されていない日本警察の捜査が歯がゆくてならない。そんなじれったい攻防の合間挿入される、短いカット割のシーンがリズムの変化を生んでおり、とても印象的だ。
はじめは周囲に気を使っていた実質上の指揮官・佐々淳行(役所広司)が、犠牲者が出はじめ事件が深刻化してくるあたりから、無能な長野県警幹部たちに高圧的な態度をとりはじめる。なぜ組織というのはこんなにも無駄が多いのだろう。組織が大きくなればなるほど、無能な輩が足をひっぱり合い、結果がわかりきっている業務遂行に支障が生じてしまう。殉職者2名・民間犠牲者1名・負傷者24名を出した「あさま山荘事件」。こんなにアホなTOPの犠牲になった若い機動隊員がかわいそうでならない。人質の女性が生きていたのがせめてもの救いである。
映画は、そんな警察の大混乱ぶりをさんざん映し出した後、佐々監察官の活躍により大団円を迎える。今までライフルの銃身のみで姿をまったく見せなかった犯人たちに対し、観客は機動隊員と同じ憎しみと達成感を得られる仕組みになっている。ヘラクレスの選択というよりヘキサゴンの三択に近い日本警察の恥部をさらしたこの作品に、羞恥心の上地君が登場しています。
組織の問題として
(2006-11-04)
娯楽としても充分面白いが、それは他の人は書いているからいいとして。
組織の問題としてどのように指揮命令が混乱していったかを内側からの目で描かれている点が非常に面白い。「 踊る大捜査線」がお笑いとして作られたのに対して、この映画はかなりシリアスに作られている。
名も無きヘラクレス達
(2006-07-10)
連合赤軍側の事がかかれていないなどの評価もありますが、
この映画はあえて警察側からだけで良かったように思います。
主人公である佐々氏が非常にかっこよく描かれている感はありますが(笑)それはそれでいいんではないかと。
私はこれを見て、名前の挙がらない多数の機動隊員が命を賭けて戦ったことに感動しました。
この映画の真の主人公は、あの現場で最前線、そして後方支援など様々な場所で必死に戦った「名も無きヘラクレス達」だと思います。
平隊員達は立てこもった犯人と同世代くらいのまだ若い人たちがほとんどだったのではないでしょうか。そんな彼らが、武器らしい武器も持たず、死と隣り合わせの「戦場」で戦った記録だと感じました。
今の大学生くらいの若い方に見てもらいたいと思います。
星4つなのは後半がちょっと無理やり詰め込まれた感じがあったので。
できればDVD化するに当たってもうちょっと後半の部分を長くしてほしかったかな、と思ったので1減点です。
思ったよりも面白かった
(2006-06-15)
佐々淳行氏の原作をほぼ忠実に映画化。
映画の視点は、佐々氏およびその周囲の視点、つまり現場の視点にのみ限定したもので、
それ以外の視点から語ることは基本的にしていない。だからか、警察以外から発生してい
た各種ノイズ(抗議など)や赤軍などを批判したり断罪したりもしていない。あくまで、
現場とそこに直接かかわっている関係者にドラマを限定させている。
ただし、そこで一方的な視点にしないように、佐々氏含めた警察関係者に対して、突き放
したような、ちょっと距離を置いた視点(ところどころユーモラスな描写にそういった特
徴が現れている)で語っているため、視野狭窄に陥ってはいない。また、それにより、
佐々氏の著書に抜きがたく存在する、ある種の臭みや気取りをちゃんと脱臭している。言
い換えれば警察側の視点だが、警察の味方の視点ではない映画といえる。その意味ではまぁ
成功したといってよいのではないだろうか。
ちょっとネックは、見る側に対して俯瞰させるような説明が一切ないところ。たぶんわざと
なのだろうが、予備知識のない人にはわかりずらくさせていたかも。
ちなみに、自分が一番気に入ったのは奥さん役ででていた天海祐希さん。
見る前はこの作品にあまり期待していなかったので、その分付加して星4つ。
最後に、殉職された方に深く哀悼を意を表します。
心動く映画
(2006-06-14)
キャスティングの冥利!ホントに素晴らしいキャスティングでどれだけこの映画を盛り上げるのにそれが反映しているか計り知れない偉大さを感じます。それから音楽も演出も、これを仕切った監督も。あ、じゃ全てか(笑)
日常がやっぱりどうしても動いているという無念さや自分の不甲斐無さとかを見出してしまって、心では泣いてしまいました。
役所広司、いいですね。織田信長で観て以来、実はファンだったのかも知れません。

