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アイテム詳細

西澤 保彦

立風書房

グループ:Book

ランキング:849804

価格:¥ 1,680

発売日:1998-06

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カスタマーレビュー

アイデアのない作品は勘弁して欲しい  (2007-12-22)
ロジカル・ミステリの旗手西澤氏が、二組の猟奇連続殺人事件を扱った作品。一方は名門学園の女子高校生が対象、他方は刑事仲間の逆恨み。道具立てはハデだが、読者が期待するアクロバティックな論理の切れ味は感じられない。

刑事の犯行の動機は単なる夜郎自大。名前も光門とフザけている。その他の登場人物も自己中心型の人間が多く、他人の人格・命を軽視する。現代社会への風刺かもしれないが、ロジカル・ミステリ中で書く内容ではあるまい。女子高校生殺人の方も、冒頭の犯行方法と人物関係で犯人が容易に分かってしまい、動機だけが謎だったが、結末で明かされる動機は飛躍が過ぎている。これならサイコ・キラーによる殺人の方が理(?)にかなっている。刑事を主人公に据えているので、人生や人間心理への洞察を中心としたリアルスティックな物語にするかと思えばそうした深みは無く、かと言ってミステリ的アイデアがある訳でもない中途半端な内容。女性警視もご都合主義で登場させているとしか思えない。

西澤氏の作品には常にアクロバティックな論理展開を期待する私には大いに不満の残る出来。最近はこの手の期待ハズレの作品が多い。ユニークなアイデアと切れ味の鋭い作品を期待したい。

歪んだ感情への関心  (2004-08-27)
心に闇を持つ登場人物たちの行動が折り重なって事件が形成されており、話が進むにつれ、彼らの歪んだ心理と状況が明らかになっていく。

著者は「人の心の闇」にとても関心があるようで、この要素が見えないのは「怪獣」シリーズくらいだが、本作はこの関心がストレートに表現されている。

また、誰か一人の精神を突き詰めるのではなく、登場人物たちの「闇」を次々と見せていくことにより、ある種客観的なスタンスも維持され、全体にクールな印象が漂う。

ただし、それだけではなく、著者のもう一つの(おそらくは最大の)関心事である「パズラー」の要素もまたしっかりと用意されているので、ミステリー好きの期待は裏切らないものであると思う。

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