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アイテム詳細

藤沢 周平

新潮社

グループ:Book

ランキング:75110

価格:¥ 620

発売日:1983-01

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カスタマーレビュー

伊之助登場  (2008-01-18)
元岡っ引の伊之助が、やむを得ない事情から、失踪したある娘を探す為に、江戸下町を駆け回る物語。その展開の巧さに、一気に引きずり込まれていきました。そして過去に苦い思いを持つ伊之助他、登場人物それぞれがしっかりと書き込まれていて、事件そのものだけでなく、人生を語ってくれる名作でした。

本作も漆黒の闇の中でと呼びたい  (2007-03-02)
伊之助シリーズ第1段。作者の時代小説というと人情物が思い浮かぶが、本シリーズは人生の暗黒面を強調したものとなっている。

主人公伊之助は、元凄腕の岡っ引きだが現在は彫師をしている。だが、昔の縁でしばしば事件解決を頼まれる。今回は知人からの消えた娘の行方を探って欲しいという依頼。伊之助は本業の合い間をぬって(この辺にユーモア味がある)、必死の探索をする。物語が進むに連れ、暴かれていく江戸に巣食う様々な悪。この悪を描くという点が主題の一つになっている。捜索に疲れた伊之助が川面に浮かぶ水草を見て呟くセリフが印象的である。「あの女もこのような儚い運命を辿っているんじゃないのか」。これは女の運命だけでなく、人の運命の儚さを示唆しているように思う。最後に見つかる女は予想通り、これ以上は無いと言う悲惨な状態に置かれている。そこには、何の救いも無い。

作者の人物描写の巧みさはそのままに、人生の暗黒面を描き出した異色時代小説の傑作。

ハードボイルド!  (2005-01-12)
小説を読んで主人公のイメージは芸能人で言うと高倉健だろうか。
内容はサスペンス調とはいえ、登場人物は皆相変わらず生き生きと個性のあるヤツらばかりである。

江戸を舞台にした人気サスペンスシリーズの1作目です  (2004-07-11)
海外ミステリー好きとしても有名だった著者のサスペンス物ともいうべき人気シリーズの1作目です。主人公はかっては凄腕の岡っ引であったものの、妻に他の男と無理心中されたことから、今は彫師として気楽ではあるが、冴えない日々を送っている伊之助。そんな伊之助の元に昔の仲間から居なくなった娘を探してくれとの頼みが舞い込み、いやいや探索するうちに昔取った杵柄が甦ってきて、娘の失踪に仕組まれた謎をしだいにほぐしていきます。
サスペンス性に重点を置いているものの、著者独特の江戸の人々や町の描写は相変わらずであり、また、サスペンス物としても、本格推理小説とまではいかないまでも、一挙に読ませる面白さを持った本です。

ぐいぐいと読者を引き込む構成には脱帽!  (2003-07-18)
舞台は江戸時代の江戸と思われる。主人公は元岡っ引のバツ一。適当に仕事を

こなし、だらだらと自由な身分に身を置いている。僕は、こういう時代物を呼んだ経験はほとんどなかったのだが、この本は予想以上に面白かった。消えた女を捜す私立探偵のような働きをする主人公が時に戸惑い、しかし、大部分は冷静に問題の核心に迫るストーリーテリングはなかなかのものだと思う。人物描写などはシンプルで、たまに幼稚におもえる描写などもあるが、それはストーリーの骨太な勢いであまり気にならなくなるとおもう。(ただ、致命的なのは死の描写で、「ガクガクと手足が震えたかと思うと、両目がくるっと上に向いた」というところ(笑)これじゃ、安物の時代劇です)
何はともあれ、面白いです。

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