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西澤 保彦

講談社

グループ:Book

ランキング:2880

価格:¥ 620

発売日:1998-10

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カスタマーレビュー

君は【反復落し穴】から抜け出せるか?!僕は底で死んだ。だって、しつこ、、、  (2008-09-25)
七回死んだ男―目次

・とりあえず事件のさわりだけでも―9
・主人公は設定を説明する
・登場人物たちが一堂に会す
・不穏な空気はさらに高まる
・そして事件は起きる
・やっぱり事件は起きる
・しつこく事件は起きる
・まだまだ事件は起きる
・それでも事件は起きる
・嫌でも事件は起きる
・事件は最後にあがく
・そして誰も死ななかったりする
・事件は逆襲する
・螺旋を抜ける時
・時の螺旋は終わらない―337

愉快だねぇ。。

ゲーム的リアリズムの先駆的(!?)作品  (2008-07-18)
本作の主人公・大庭久太郎は“反復落とし穴”にはまると、
同じ時間が九回繰り返す特異体質の持ち主。

そのため、一回目から八回目までの時間はいわばリハーサルとなり、
最終決定となる九回目に向け、より良い「改変」を目指し試行錯誤する場となるのです。


久太郎の身内が一堂に会する正月。
彼の祖父の変死体が発見されます。

ちょうどその時間に“反復落とし穴”にはまった
久太郎は、なんとか祖父を救おうと奮闘することに。

しかし、犯人と思しき容疑者を祖父から引き離し、犯行を未然に防ごうとしても、
その度ごとに新しい犯人が現れ、祖父は殺され続けていき……。


本作において、主人公が九回同じ時間を繰り返す、という
ルール自体は絶対で、変更されることはありません。

そのため、八回目までのリハーサルは緊張感に欠け、サスペンスが
持続しないのでは、と心配する向きもあるかと思います。

しかし、散りばめられた小さな謎、そして隠されていた人々の関係や思惑などが、
次第に明らかかにされていく展開は、手元にミッションをクリアするための材料が
少しずつ揃っていくようなゲーム的興味を十分に満たしてくれているといえます。


さて、本作のトリックは、久太郎が認識している
主観的な時間と客観的な時間との齟齬がポイント。

最後の最後で明かされる久太郎の「勘違い」も、この作品世界においては、
他のどんな法則よりも、時間反復が優先される、ということの証なのでしょう。

なんなんだ、このおもしろさは  (2008-04-28)
SFとミステリを融合させるというのは、アシモフやR・J・ソウヤーなどでおなじみの
手法である。本書での設定はSFではおなじみの「エヴェレット解釈」の変形で、
主人公が複数の並行世界をそれぞれ認識・干渉できるというのがミソ。グレッグ・
イーガン『宇宙消失』と似たようなネタからこれだけドタバタなコメディが出来る
というのもおもしろい。家族関係を把握するのがすこし面倒だが、それさえ慣れると
あとはスイスイ読める。策士の様でいて肝心な所が抜けているキャラクター設定といい、
絶妙に配置された小ワザといい、爆笑ものの台詞回しといい、後になればなるほど
効いてくる伏線といい、驚愕のラストといい、あらゆる要素がプラスに働いて
すばらしい出来になっている。ミステリ初心者も上級者も必読の傑作。

西澤先生らしさ満載  (2007-11-25)
設定のとんでもなさと、技巧が見事に融合した一作。
西澤先生の最高傑作のひとつという評も頷けます。
あとがき解説にも納得。

だまされる  (2007-08-25)
 1995年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。
 著者の初期の傑作。
 お得意の超能力ものだが、その能力が持ち主の自由にならず、ほとんど役に立たないというところが面白い。また、それであるからこそ、ミステリとして成り立っている。全能の人物が登場してしまったら、謎は存在しなくなるのだ。
 考え抜かれた構成で、ついついだまされてしまう。こんな落とし穴があったなんて、と呆然としてしまうこと請け合いだ。細部も凝っているし、ストーリーにも工夫がある。
 読んで損のない一冊だろう。

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