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梅崎 春生

講談社

グループ:Book

ランキング:59288

価格:¥ 1,260

ポイント:12 pt

発売日:1989-06

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カスタマーレビュー

支えを失った人間のゆくえ  (2005-10-17)
 戦争は人間を狂気に追い込む。そしてその狂気はときとして味方であるはずの同僚や部下に及ぶことがある。「桜島」はまさに上官の狂気を描いた作品であるが、戦争の悲惨さ、愚かさを訴えるだけではなくて、戦後の日本人のかなりの層にみられた、価値観が崩壊したあとの無気力についても洞察を要求される作品だ。このあと、主人公の上官はどのようになってゆくのだろうか。「カムカム・イングリッシュ」を操り、こんにちの歴史教科書派から「国の誇りを失うな!」と糾弾されるような人間になっていったような気がしなくもない。著者も最後はアルコールにのめり込んでいったと妻が語っているが、やはり戦争で正気を破壊された犠牲者のひとりだったのかもしれない。

中年男の心の揺らぎ  (2004-01-21)
「幻化」がいい。戦後、精神障害で居場所を失った中年男が、自分の過去や社会との接点を求めてさまよう。自分の感情のゆらぎに戸惑い、怒り、わらう。

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