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多機能orコンパクト タイプで選ぶ 抱っこひも特集:ベルーナたまひよの内祝い

アイテム詳細

Stephen King

Pocket Books (Mm)

グループ:Book

ランキング:14071

価格:¥ 1,134

発売日:2002-07-01

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レビュー(Amazon.co.jp)

???スティーヴン・キングの『On Writing』(邦題『小説作法』)は簡潔で切れのよい作品だ。愛と皮肉を込めた自伝と、向上心に燃える小説家へ贈る厳しくも愛情こもった教訓という、2冊の本を合わせたような構成である。

???回想部分は実に驚くべき内容で、無作法だった子どもが作家へと成長していく過程を克明に描いている。著者を苦しめたツタウルシ、おなら攻撃をしかけてくるベビーシッター、厳しい教師たち、ジャック・ロンドンの体験を上回る汚さの洗濯工場の仕事。これらを読むと、読者は若き日のキングのそばにいるような気分になる。このウソのようなとんでもない話は、キング作品を読み解く際の大きなヒントだ。そこにいるのは、かわいい声で人気のあったサンドラ・ディーンではなく『Attack of the Giant Leeches(邦題『吸血怪獣ヒルゴンの猛襲』)』のイヴェット・ヴィッカーズを気に入るような子どもだった。「すべての都市を食べてしまう怪物や、海から現れてサーファーを飲み込んでしまう放射性物体、頭が悪そうに見える黒いブラをつけた女の子たちが好きだった」

???しかし、こと読書に関しては、困難なことであるにもかかわらず、あらゆる文学作品を読みあさることへの欲望に渇いていた。キングは「I Was a Teen-Age Graverobber」を発表する。トレーラーハウスに住んで家族を養っていた若かりしころ、高校の女子更衣室の清掃員として働いた経験にヒントを得て物語を書きはじめたものの、原稿を丸めて捨ててしまうが、それを作家である妻がごみ箱から拾い出す。そして、主人公である少女の設定を見直してみてはどうかという妻の助言を得て、さらに若くして死んだ、いじめられていた2人のクラスメートのことを思い出から掘り起こして、『Carrie』(邦題『キャリー』)を産み落としたのである。

???キングは彼の人生と作品に関する意外な事実をいろいろ明かしている。『Misery』(邦題『ミザリー』)の誘拐犯、『Tommyknockers』(邦題『トミーノッカーズ』)の心を奪い去る怪物、『The Shinning』(邦題『シャイニング』の酔った小説家にとり憑く霊は、キング自身のコカインとアルコール中毒(彼によると、妻の援助おかげで克服したそうだ)の象徴だった。「もう1つ、あまり覚えていない『Cujo』(邦題『クージョ』)という小説もある」。ほかにも、大学時代のこと、命の危機にさらされたワゴン車衝突事故からの生還についても触れているが、話の焦点は常に、それらのできごとが作家としての職業にどのように結びついているかに置かれている。

???キングは、作家に必要な「道具一式」を読者に提供している。たとえば、読書リストや執筆課題、修正した作品、金銭上の基本的なアドバイス、プロットと登場人物、パラグラフの基本構造、文学上のモデルなど。また、H・P・ラヴクラフトの難解な表現技法、ヘミングウェイの引き締まった文体、事実に基いて仕事をするグリシャムの信憑性、リチャード・ドゥーリングの巧みなわいせつ表現、ジョナサン・ケラーマンの断片的な文から学べることがらを教えている。なぜ言語感覚の鈍い対話劇が『Hart's War』をだめにしているか、エルモア・レナードの『Be Cool』がなぜ癒しの作品となり得るかを、キングは解説している。キングは作家であるだけではなく、正真正銘の教師でもあるようだ。

カスタマーレビュー

創作活動は肉体労働だ  (2008-09-22)
経験があり、実績もできた作家にとって、「創作活動」は「肉体労働」と同じになることがわかった。「毎日決まりきった時間割」で「二千語を1日の目安としている」。
プロになった後の仕事の仕方が分かる。
また、「感動した作品の影響で、その文体に染まることは一向に構わない」という、これからプロになる人への助言もある。

歌のスタンバイミーは大好きだったし、映画のスタンバイミーは、すごく感動した。
小説は、その後に読んだが、少し難しくて、あまり感動しなかった。死体を見に行くという設定が暗いことと、翻訳もその暗さをひきずっているような感じがした。そのため、スティーヴンキングはあまり好きではなかった。しかし、この本から、作家の苦労を伺い知ることができ、親近感は沸いた。

Stephen, you are like my elder brother.  (2008-09-09)
本書を読んで涙した人は少なくないと想像する。キングは癒しの天才だから。
真冬のリビングで暖炉の火を眺めながら、面白い話を聴かせてくれる優しい兄のようだ。常にfantastically imaginativeでありつつ、あくまでもdown to earth なサービス精神とヒューマニズム、そしてsubconsiousness に働きかけるexquisite sensitivity and frank sensuality(これがキングのeerinessの秘密)に強い親和力を感じる。mercilessであると同時にmercifulでもある。

小説家になるのに必要なのは百万ドルと鍵のかかる自分の部屋だと確かヴァージニア・ウルフは言った。しかしキングは、百万ドルも立派な机も椅子も要らない。ただ鍵のかかる自分の部屋がありさえすれば小説は書ける、と言ってくれる。何度断りのスリップ入りの原稿が返されてもあきらめるなというくだりは、本当に勇気付けてくれる。どんな仕事にも通じるネバーギブアップ精神の大切さを茶目っ気をまじえて教えてくれる。下手な文の例を遠慮なく斬るところは爆笑させられる。ネイティブだから英語がうまいとは限らない。

ストーリーは作るものではなく、降りてくるもの、登場人物が作者の意志とは無関係に(本当は関係あるのだが)動き出し、喋りだすというのは、「商品」として他人に何かを読んでもらうために文章と格闘したことのある人なら、ウンウンとうなずけるだろう。
へこたれそうになったら、どの頁でも開いて読む。すぐに元気が湧いてくる。キングの作品は英語で読まないともったいない。彼の英語は魔法のように美しいから。そして英語で読んでこそ、彼の作家としての偉大さが真に理解できる。言葉の選び方と文章の流れに丹念に研ぎ澄まされた美意識が貫かれている。完璧なまでに不要な装飾が削ぎ落とされ、同時にこれ以上はないほど雄弁で繊細で誠実なのだ。

良かった  (2008-02-01)
批判的なレビューが多いですが、私はこの本と出会えたことを本当に幸せに感じています。

前半の生い立ちでは貧困のため具合の悪い子供に飲ませる薬さえ買えないような状況が出てきます。また、キングの母親はみじめな境遇の中でも子供たちに愛を注ぎ、一生懸命働いて育児をし、やがてこの世を去って行きます。母親はまさしく「ドロレス・クレイボーン」を思い起こさせます。

世界屈指のベストセラー作家であり大金持ちのキングがこれほどまでに苦難を乗り越えてきたことを知りショックを受けると共に、自分も頑張らねばと思わずにはいられませんでした。

私は小説を書いているのですが、この本はその書き方についてもとても参考になりました。これまで何冊も文章作法の本を読んできましたが、本書程役立ったものはありません。
それまでは短編しか書けなかったのですが、今では長編を書けるようになりました。すべてキングのお陰です。この本の文章作法の箇所は何度も読み返し、大事なところにはいくつも線を引きました。キングは私の中で「先生」になりました。

受け入れられない方も多いですが、文章を書く人には必読書だと思います。
宮部みゆきさんも読まれてキングに脱帽していました。
私は本当にこの本に出会えて良かったです。そして自分はもし作家になれたとしても決してキング程にはなれないと感じました。
お薦めです!

対象がフィクションでなくても役立つものが大いにある  (2008-01-03)
スティーブン・キングの子供時代から青年期までの自叙伝的部分と、文章の書き方や書くための心構えを説明した部分が主な内容。自叙伝の部分では、お世辞にも恵まれたとは言えない少年時代から、作家としての成功までの苦労が、とても正直に書かれている。ドラッグとアルコールの中毒になったことや、90年代末にほとんど死にかけた交通事故のことなども書かれており、具体的に自分の小説観と人生観を語っているのが印象的。文章を書く心構えの部分は、対象がフィクションでなくても役立つものが大いにあると感じた。心に残ったのは

* たくさん読まずして良いものが書けるわけがない
* 書く才能は磨き続けなければならない
* 具体性を欠くクリティーク(批評)は何の役にも立たない
* いったん書いたものを、同じクオリティを保ちながら10%の分量を削減できないなら、一生懸命さがたらない

などなど。終始キングの語り口はフランクで(放送禁止用語もときどきでてきたり)、ときにシニカルでありながらも、読者を励まそうという雰囲気が生き生きとしている。「もし自分が大好きで、もしかしたらそれに才能があるかもしれないと思っているものがあるなら、どうしてそれをとことんやらないんだ?」一貫してこんな感じで暖かみも感じた。

プロの作家の感性や生き方がわかる。  (2007-08-01)
 3章の文章の寄せ集めで、第1章の自叙伝はファン以外はどうでもよいでしょう。タイトル通りなのは、第2章と第3章です。
 しかし、ちょっとわかりにくいかもしれません。アメリカでは、本書でも言及されているシュトランクの『The Elements of Style』という本が、すべての作家の基本必読書となっており、その上で、キングが話を展開しているからです。受動態や副詞の問題なども、この元の本の方に詳しく書かれています。会話については、キングがあえてこれを排して、セリフの写実性を重視しているのも興味深い点です。これらの、英語文体の問題が、全体の半分を占めています。
 後半の、小説としての物語の構築は、キングのオリジナルです。が、リンダシガーに似て、潜在意識からいかに物語を読み出すか、が、論じられます。主人公と敵対者の双子関係などは、フロイト的にも重要な点でしょう。また、自分の作品を寝かして書き直すことの意義についても、経験的に述べられています。
 で、日本の作家志望者に役立つか、というと、微妙です。知っての通り、アメリカの小説の構造は、会話とアクションによる進行に、関係節による回想説明が挟まるのが基本であり、関係節を持たず、時間順序のその場の深い描写で展開しなければならない日本の小説とは根本的に文章構造や物語構造が異なるからです。
 とはいえ、プロの作家の文章に対する感性、物語として言葉につかむ方法、という点については、言語の問題を越えるところがあります。チンケな三流作家の表層的な文章読本などより、本質を捉えており、充分に読む意義があるでしょう。

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