ギャガ・コミュニケーションズ
グループ:DVD
ランキング:20255
価格:¥ 5,985
発売日:2007-11-02
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レビュー(Amazon.co.jp)
???モロッコで生活のために山羊を襲うジャッカルを撃つために銃を渡された兄弟。彼らはその腕を競い合うように発砲。その銃弾はツアーバスの女性客の体を撃ち抜いた。女性はモロッコに旅行に来ていたアメリカ人夫婦の妻。夫は家に残した子供たちの面倒をみている乳母に電話をするが、乳母は突然の出来事に驚き悩む。息子の結婚式に出席したい彼女は、やむを得ず、夫婦の子供たちをメキシコに連れていくことにした。一方、日本では、母親を泣くしたショックから立ち直れない聾唖の女子高生が愛を求めて町をさまよっていた。自分は誰にも愛されないのか、誰も抱きしめてくれないのかと心の中で叫んでいた…。
???一発の銃弾が、モロッコ、メキシコ、日本を撃ち抜く。お互い見知らぬ関係なのに、その銃弾は彼らの人生に次々と暗い影を落とす。人生は突然、思いがけない事態に陥り、人々は悩み、苦しみ、ときには地獄を見る。しかし、そこから何かが生まれることもあるのだ。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトウ監督は『アモーレス・ペロス』のときから、人生のどん底をこれでもかと見せつけるが、決して登場人物を見放すことはない。必ずや長く暗いトンネルの向こうに細く差し込む光を描くのだ。モロッコ編で夫婦を演じるのはブラット・ピットとケイト・ブランシェット。メキシコ編で乳母を演じるのは『アモーレス・ペロス』にも出演していたアドリアナ・バラッザ。その甥をガエル・ガルシア・ベルナルが演じている。そして日本編は、女子高生役に菊地凛子、父親は役所広司。ブラッドはどうしようもない現実に苛立ち、苦悩しながらも、妻や家族への愛を確信する中年の男を力強く演じきり、菊地が演じる少女の孤独は痛々しく胸に突き刺さる。彼女の悲しみと怒りを讃えた瞳は見るものをとらえて離さないだろう。(斎藤 香)
カスタマーレビュー ![]()
言葉の壁を取り払った稀有な作品
(2008-10-18)
イニャリトゥ監督のことばによれば、人間たちが神に近づきそうになったため、罰として言葉をバラバラにしたのだという。本作を観て一番思うのは、資本はどうであれ紛れもないハリウッド作品なのに、数カ国語が飛び交っているその凄さである。字幕を読まないアメリカの国民性もあり、全米大ヒットとはならなかったが、オスカーレースは賑わした。発砲事件を巡り、モロッコ・日本間を銃器が渡り歩き、各地で不幸な事件が起きる。巻き込まれるのはその国の当事者たちとアメリカ人・メキシコ人だ。その発端は日本人が売ったライフルとアメリカ国内で息子を失い、目標を失くした夫婦なので、主軸は日米4人の俳優が演じることになる。B・ピットとC・ブランシェットは流石だ。スーパースターなのに、そこいらにいるアメリカ人のように見せるのは余裕のなせる業か。菊池凛子はオスカーノミニーという大快挙を成し遂げたが、本作を観れば納得である。あの妖しさを演じられる女優は日本にそうはいない。邦画よりもハリウッドが似合いそうな女優って、いつ振りだろうか。もしかしたら青木鶴子以来かもしれない。これからも楽しみである。メイキングは東京の撮影の大変さに大笑いできる。映画以外では融通がきく国民性なのにね。都ももう少し寛大になってほしい。作品は星4つ。
紛れもない傑作。もう二度と観ない。
(2008-03-29)
確かに、作品内容自体は非常に素晴らしいと思う。
世間がこれだけ評価してもおかしくないと正直思う…
が
あまりにも生々しすぎて観るに耐えられないシーンが所々あった。
具体的にズバッと挙げるならば、
菊池凛子のヘアヌード(モザイク無し)や性的に飢えて手当たり次第の男を
喰おうとする演技や、モロッコの少年のマスターベーションなど…。
正直、この作品は決して万年向けではないと思ってしまって仕方が無い。
気になる本作品の映倫規定に基づいたレイディング(年齢制限)規定は
「PG-12(12歳未満の方の観覧には適していない場面がある為、
なるべく保護者が同伴して下さい。)」
映倫さん…そりゃナイでしょうょ;
「保護者が同伴して下さい。」とは云うものの、所詮は「なるべく」
平たく云えば、誰でも観れますよ。ってこと。
この作品を未成年が観るほうが問題だ。かなり。
個人的にこの作品は「R-15(15歳未満観覧禁止)」だと切に思う。
あと、この作品の菊池凛子が演じた女子高生の役風により
海外から日本への印象がクールダウンしそうで怖い。
「日本の若者は、こんなに野蛮で飢えているのか」と思われそうで嫌だ。
日本という国に対して、この作品のせいでひどい偏見を持たれてしまったのではないかと
今日も不安で日本人である私にとって非常に心苦しい。
アレハンドロ監督。日本に対するイメージがこんなモノだったとは…。ヒドい。
もう二度と観ない。
耳を澄ませば 聞こえるはずだ
(2008-01-27)
このイニャリトゥ監督の「アモーレスぺロス」「21g」を見ましたどれも傑作なのですが
これはイニャリトゥの最高傑作ではないでしょうかまずこの監督の一番の魅力は人間を描くの
が非常に巧みな監督なのです ケンローチやフランシス・F・コッポラも人間を描くのが
非常に巧い人間は時に温かいが怒り裏切り憎しみあう この映画も人間の描写が巧い
知的障害を持ち家族というものを否定していく高校生は最後、親友に裏切られ夜の明るい東京
を歩くそしてラストシーン父と抱き合い叫ぶ菊池凛子の演技は本当に凄い 彼女の演技を
駄目という人は相当な愚か者だ あの演技最初見たときこれが演技なのかとぶっ飛んだ
彼女の叫び声は空しさや悲しさどうしたら良いのかという気持ちがずしりと伝わってきた
彼女の悲痛な叫びは世界には決して届かないどこまで叫んでも悲痛な思いは届かない
だが父には聞こえている彼女の思いはどこまでも父の胸に轟く 世界でも同じこと例え言葉は
違えど生きている限り誰だって喜びや悲しみや怒りは同じようにあるもの この映画は世界を
舞台にし言葉を越えすべての人々の感情を表した傑作 この映画のどこかにあなたは居る
「連鎖」というアウラを持った監督
(2007-12-30)
「アモーレス・ぺロス」「21g」と過去2作に愕かされてきたが、やはりこの作品も物語が
「連鎖」していく快作だった。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトウ監督は、アウラを
持った監督である。心して見ないと感情移入できない。「何かをしながら」見る映画ではない。
さて物語りだが、この「バベル」の塔とは銃なのだろうか?人間の発明した銃のもたらす愚か
さに神が怒り、コミュニケーションを経つ言語が生まれたというのだろうか?モロッコ編では
そのことを感じるが、そこに連鎖するメキシコ編と日本編ではさらに悲しみを増幅させる。
メキシコ編の乳母は、悪人で無いだけに愚かで哀れだ。乳母の甥は一体どうなったのか?それ
は描かれておらず観客の想像の連鎖を余計掻き立てる。日本編の聾唖の女子高生の悲しみは、
とてつもなく深い。若い警官に渡した手紙に何が書かれていたのか?想像の連鎖は尽きない。
話題の菊地凛子は「トーリ」では魅力を微塵も感じなかったが、この作品では「孤独」という
難しい演技にチャレンジしている。監督、脚本、配役パートナー等々が質を高める例だろう。
痛々しく目を背けたくなるが、日本代表選手として素直に拍手を送りたい。
今ひとつ
(2007-11-24)
パルプフィクションやマグノリアみたい。猟銃が日本とアメリカ・メキシコを結んでいるだけ
で、たいした繋がりではない。 日本人がアカデミー助演女優賞ノミネートという事で注目し
て見たが、菊池凛子が裸になるところが日本人として誇れない。バスを狙って撃ってしまった
父兄弟と警察のやり合いの箇所は背景も含めかなり評価できる。他は今ひとつだっ
た。
アメリカ人とメキシコ人は国境を境に同じ大陸で隣どうしなので、身近な問題が浮き彫りにさ
れ、他人事としては見てられないだろうが、そこへ日本が関連してくるのは何か意味があるだ
ろうか。あっても、あっそうというぐらいである。少し自己満足的な映画と思う。期待しすぎ
たかな。ブラットピットも年をとったなぁ。




