日活
グループ:DVD
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価格:¥ 4,242
発売日:2007-08-03
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レビュー(Amazon.co.jp)
???夏目漱石の幻想的な短編小説集「夢十夜」がベテランから気鋭の若手まで10人の監督により完全映画化。第1夜:実相寺昭雄監督:作家の百聞とその妻(小泉今日子)の時空を超えた愛の物語。第2夜:市川崑監督:悟りを開くことができず苦悩する侍(うじきつよし)の運命。第3夜:清水崇監督:漱石(堀部圭亮)がくずった息子をおんぶして散歩しているが、その背中にいるのは! 第4夜:清水厚監督:漱石(山本耕史)が思い出の町で体験した不思議な出来事。第5夜:豊島圭介監督:夜中に目覚めた真砂子(市川実日子)の部屋に見知らぬ男と子供がいた。彼らは誰なのか? 第6夜:松尾スズキ監督:仁王像の頭を掘る運慶をみて感激した男(阿部サダヲ)は、仁王像彫りに挑戦する。第7夜:天野喜孝、河原真明監督:孤独な旅人と少女の出会いを描いた3Dアニメ。第8夜:山下敦弘:子どもが田んぼで見つけた巨大な生き物。そこから生まれる幻想。第9夜:西川美和監督: 出征していった夫(ピエール瀧)のために息子とお百度参りをする妻(緒川たまき)の秘密。第10夜:醜い女性を殺す美青年(松山ケンイチ)が謎の美女(本上まなみ)に連れられていった先は…。ファンタジー、幻想、ミステリー、ホラー、コメディとバラエティ豊かな10作品。豪華キャストの競演も見逃せない。(斎藤 香)
カスタマーレビュー ![]()
漱石先生が見たら……
(2008-08-06)
10人の監督がそれぞれの持ち味を生かして十夜を分担したオムニバス作品である。原作は漱石の『夢十夜』。原作の忠実な映像化というわけではなく、多くは原作のモチーフを自由に展開して独自の作品に仕上げている。
概して夢というのは見た後で何らかの解釈を与えたくなるものだが、この夢小説に対しても幾人かの映像作家は映像による解釈を試みてしまっている。盲目の子どもをおぶって歩いている第三夜 (清水崇監督) の場合は伝記的事実を参照することで原作者の深層心理を解剖しているし、運慶が仁王像を彫っているのを見学に行く第六夜 (松尾スズキ監督) や庄太郎が豚に舐められる第十夜 (山口雄大監督) にいたっては教訓を読み込むことで寓意物語に仕立て直している。原作は終始この種のこぎれいな解釈を際どいところで回避するような書き方をしているように私には思えるので、もし漱石がこれらのエピソードを見たら舌打ちするのではないかと思った。
ひと通りの解釈によって整理しきれない不合理なところが消化しきれずに残るからこそ、夢としてのリアリティが保たれる。作者がそこに注意を払って書いているからこそ、この小説を読んで、私たちの心のなかにある闇の部分というか内なる自然の部分に一瞬触れえたような感じがするのだろう。その点、原作を忠実になぞっているだけのようにも見えるが実際には巧みな映像の話法を駆使した第二夜(市川崑監督)が、原作の不穏な味わいをうまく再現しており好もしい。
あと百年
(2008-03-27)
酷評されている方はあと百年必要なのでしょう…
ユメを題材とした話なので完璧に理解出来たと言う方が居るとしたら…あなたは夏目漱石氏の生まれ変わりか何かでは?と言わなければいけませんね
ユメとは人間の内にある欲や罪悪感・願望がさらし出される場所または暗示だったり…
こんな難しい内容を映像化しようとは挑戦するなぁ〜ただ漱石の時代の要素に現代の要素の味付けが見事でしたね…是非また十年後にでも別の監督で作って欲しい…全く違う作品になると思います。
私はグロいの苦手な方で一部映像が頭から離れなくなりましたが…結局はコメディ要素があって楽しめました。突っ込みどころ満載ですよ
謎も沢山あって原作読みたくなりました。
映画→原作→映画で観ると先入観なく楽しめるかも…先に原作でも良いですが イメージが固まって観るとあら探しして「酷評」する人も出てきそうですからね!
因みに松山ケンイチはダイコン俳優やないのは皆さん知ってるはず!
あれはあんな役だっただけですよ
(内臓ポロリはグロでしたが)
けっこう楽しめた
(2008-03-23)
好きな役者がいっぱいでてるし、尊敬するイラストレーターの天野嘉孝が監督をやる話があるというので見ましたが、内容もけっこう楽しめました。
個人的には第七夜が綺麗で一番好きです。
ただ、一度見ただけではわかりにくい話があったのと、第十夜があまりにも下品でえぐく、ひど過ぎ(主演の松山ケンイチと本城まなみの大ファンなんですが、かわいそう通り越してあわれに思えたくらい)だったので星を二つ引きました。
お家映画☆
(2008-03-15)
漱石の作品を、ここまで自由に個性豊かに想像出来るのは面白い!
10話はオムニバスとしては、詰め込みすぎ感は否めませんですが、
お家ビデオとしては、OK。
でも、10話みても最初に思い出すのは美少年役松山君なのでした。
袴姿に山岳帽(?)が素敵です。
結婚おめでとうございます、香椎由宇さん、オダギリジョーさん。そして二人の未来が、本作と漱石の原作のような素晴らしい精華となりますように
(2008-01-26)
香椎由宇がオダギリ・ジョーと結婚しましたね。素晴らしいカップルです。香椎由宇はまだ20歳ですが、いつも彼女は年齢以上の成熟を感じさせてきましたが、特にそのことを感じたのは本作第3夜での夏目鏡子夫人役です。この頃の香椎由宇はまだ10代だったはずなのに、何人も子どもを産んで育てている夫人役を演じて実に説得力があります。そしてエキゾチックな雰囲気もある彼女が和服で髪を結った姿の色気! 江戸美人・明治の貴婦人とはきっとこんな感じだったんだろうなということを納得させる抜群の存在感…。
力作揃いのこの『ユメ十夜』ですが、漱石の原作への文学的「読み」が入ったこの第3夜は完成度が高いです。同じく漱石先生が登場する第8夜はまさに「ユメ」の摩訶不思議な物語。第10夜のパナマ帽庄太郎は第8夜のみならず本作では第5夜にも登場して(大倉孝二!)女性に誘われ理不尽な運命(=死?)を遂げる不幸な男性として統一のイメージキャラを形成します。そして不慮かつ無念の死は第4夜と通底しており、そして流産で子どもを亡くした第3話へとイメージは遡及していきます。さらに妻を主役に据えた時に第3話と第9話の世界観の接近が感じ取れることでしょう。第9話の「母」は鏡子夫人のパラレルワールドであるのだなあと感じ入ります。
古典は独自の生命を持っていて、新解釈や当代の事情を吸い上げてより芳醇なドラマトゥルギーを作り上げるものなのです。そして『夢十夜』も100年の歳月を経て、人間の無意識と幻想を至高の文芸短編として創造し得た古典として我々の元に定着したように見えるのです。日本が生んだショートショート、幻想小説の極北『夢十夜』をこの機会に是非読んで欲しいし、そして更に映画に戻って、本作がいかに実験精神に満ちた意欲作であることか発見してみて下さい。そして最後に、色々芸能ゴシップに流されることなく、二人の行き先に幸せがあらんことを祈念しています。




