洋泉社
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価格:¥ 693
発売日:2000-03
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臓器を商品にしてはいけない
(2008-05-10)
この本に書いてある臓器移植とは生者が生者に移植する通常の手術ではなく、脳死した
生者(まだ完全に死んでいるのではない)から生者に移植する手術のことである。
つまり、死んでいるからいいじゃないかという単純な話ではない。まだ、心臓が動いて
いて臓器が新鮮なことが臓器移植に必要なのだ。
しかし、その人が本当に死んでいるかどうかは本当の所誰にも判らないことなのだ。
それなのに、脳死と判定されたら、身体を切り刻まれ心臓を肝臓を膵臓が取り去られる。
もし、今は医学的に判定できないが本当は脳はまだ意識があるかも知れないのにだ!
それに、臓器を欲しいという人が増えれば、臓器を打って金に換えたいという人が現れ
る。そして、臓器が売れるとなれば必ずそれを商品とする悪い人間がいる。つまり、生き
た人から臓器を抽出する組織が出現する。第3世界の子供達が臓器を盗るために殺されて
いるという噂がたえない現在。臓器を商品にさしてはいけない。これだけは、決してさせ
てはならない。
死の根底や見解‥
(2007-09-22)
真っ先にコレを読み私も臓器は提供しない派に至りました。何気なく私の身辺にも、もし?という前提で臓器を提供するかどうか?との問いを投げかけてみた所『死んじゃったら提供してもいんじゃないかな』という身辺からの回答が多かったです。
提供するに至る裏事情やその背景を知らなければ、きっと私も安易に考えたかも知れない。でも人の死を主旨に取り上げた時、こうした形だけでは割り切れないモノが正直込み上げてきます。人間リサイクルは決して響きの良いモノではないですよね‥。臓器提供の善し悪しの前に、死への見解を再び考えさせられる一冊でした。根底から見つめ直すには1つの切り口として読んでみるのもいいと思います。
ドナーは満足な救急救命治療を受けられないという恐怖
(2003-06-28)
かつて立花隆は「脳死」の中で移植医というのはハイエナみたいで信用できないと言っていた。
まあそれはそうだろう、移植医としては、自分の目の前の患者が死んで(脳死)くれれば別の人間が助かるのだ、そして自分がその移植をしようしているのだから、ドナーは死んでくれた方がいいというわけだ。それに大体移植なんてやろうという医師は野心というか功名心がすごいだろうから、何が何でも移植に持ち込もうとするだろう。
まあそれでも日本の場合はヨーロッパの多くの国と違って本人プラス家族の意思が必要だというのは救いだ。(ヨーロッパだと拒絶の医師を明示しない限り臓器提供を希望しているとみなされる国が多い。)
少なくとも近藤が言うように、わずかな例しか期待できない臓器移植よりも救急救命(特に小児)の充実のほうが先決だと思う。救急医療、小児医療については今までロクな話を読んでこなかったので、ぜひとも願う。
大体、臓器移植とは一人が死ぬことによってのみ成立するものだ。だとするとどんなに頑張っても限界はある。




