雲母書房
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発売日:2003-01
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学校の崩壊―学校という“異空間”の病理 (メンタルヘルス・ライブラリー)
レビュー(Amazon.co.jp)
???小学校での児童殺傷事件や神戸の少年事件など、社会を揺さぶるような犯罪が起こるたびに、耳慣れない病名がメディアを飛び交う。AD/HD、外傷後ストレス障害、アスペルガー症候群。精神医学では人格障害と呼ばれる類のもので、海外から続々と輸入されている。これらの診断が裁判のゆくえを左右し、犯罪者の心理を説明するために使われる。本書は、輸入精神医学がもたらした怪しげな病名を検証し、人格障害というラベルを貼られた診断の正体をあぶりだしていくという、画期的な書物である。
???人格障害という診断の歴史は、50年代のアメリカからはじまったらしい。郊外住宅地における幸せな家庭という神話を押しつけられた子どもたちの多くが、60年代に入ると、社会から脱落したり、薬物中毒や性的犯罪に走ったのだ。そこで、アメリカ精神医学界が彼らに貼りつけたラベルというのが「人格障害」であった。
???日本社会では70年代に親から子への虐待殺人が相次ぎ、反対に両親殺害事件も起った。そこへ人格障害の概念が輸入され、広く受け入れられることになったという。なぜかというと、人格障害が家庭や学校などの社会を脅かさず、「一切を、個人の病理へと還元していく方法」であり、多くの人にとって都合がよかったからだ。
???著者によれば、人格障害とされるものは実はどれもあいまいで、その症例は、しばしばモラトリアム期の不安や「自分探し」の行動と重なり、即座に精神病と断定することはできない。それなのに「社会全体の安心を目的として、特定の個人を葬り去るために貼りつけられるラベル」として、人格障害は機能してきた。
???犯罪を起こすような「異常者」と、自分たちのような「正常者」はちがう、と言い切れるだろうか。著者は、それがそれほど自明なことではないと言っているのだ。(金子 遊)
カスタマーレビュー ![]()
いつから精神科医は革命家になったの?
(2007-11-18)
どんなおかしな社会でもそれに適応させる努力をするのが精神科医の仕事だろ?
なんでもかんでも社会のせいにして仕事を放棄してるこいつは精神科医とはいえないだろ。
本当に社会のせいなら医者として患者を治す使命を果たすために革命を起こしてくれよ。
人格障害を視点を変えてみる
(2006-11-15)
この本は、人格障害の概念や成立過程について、社会的な側面、医療の現場の側面、精神医学の歴史などから視点を変えてみた本です。
細かく気になる点は多数あるかもしれないですが、
人格障害の症状っていうのは要するに単なる罵倒みたいなものが多いんじゃないかとか、
それが、患者と関わった医者や、社会のフラストレーションから来てるのではないかとか、
要約するなら、困りものの異端者に医学の力でビョーキのレッテルを貼って、後は罵倒し放題みたいなところがあるのではないかという指摘はなかなか興味深く、精神疾患関連の本を読むときの多様な視点を得ることにつながるのではないかと思います。
結局、病理は病理?
(2005-08-20)
知人の精神科医にこの本を紹介したところ、人格障害というのはあくまで個性だと言ってました。救いとも無責任ともどちらとも言えます。
この著者の場合、これまでの固定的な見方を批判的に検討し、新たな視点で人格障害を捉えなおそうとしているように見えます。
で、結局は疾患単位としての病気ではないが、病理であるということまでは否定していないと読めますがどうなのでしょう。
隔離
(2005-08-09)
実は当然の事が書いてある。
自分の経験的にも、医師は、わからない、お手上げ、そんな時、敗北宣言をする代わりに人格障害の診断を安易に下しているように思う。
時代は、病院隔離主義から、人格障害という、診断的隔離に移行したというだけで、やはり、隔離思想が息づいているのだなあと感じた。
精神科医や心理職など専門家が一番、自分たちとあなたたちは違うのだという差別とも区別とも言い難いスタンスで患者に接している現実に気づいてほしい。
輸入された言葉
(2005-02-07)
「人格障害」という新しい言葉が、日本に輸入されてきた。
この新しい言葉を使いたがり、それで決着がつくと思っている
心理学の専門家も多い。
矢幡洋・高岡健両氏は、町田静夫氏を批判している。
輸入された言葉で決め付ける町田氏の「専門的判断」を。
色んな書物の文を用いての説明が分かりやすいです。
私にとっては、この本はありがたかったと思います。




