晶文社
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ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間 (ノンフィクション・隣人たちの哲学)
カスタマーレビュー ![]()
放射能汚染は地球上最大の環境問題
(2005-04-26)
テレビで「環境問題」が取り上げられる時、不思議に思ふ事が有る。それは、チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)による放射能汚染の問題が、殆ど全くと言っていい程、取り上げられない事である。チェルノブイリ原発事故によって大気中に放出された放射能の総量は、それ以前に、地球上で行なはれた全ての核実験による放射能の総和に相当すると言ふ報道を読んだ事が有る。(その3分の1とする計算も有る様だが、そうだとしても大変な量の放射能が放出された事に変はりは無い)そして、チェルノブイリ原発事故後の10年間に、同原発に近いベラルーシでは、子供(0歳〜15歳未満)の甲状腺癌の患者が60倍(!)に増加したと言ふのに、である。−−これが環境問題でなくて、何が環境問題なのだろうか?−−この本は、チェルノブイリ原発事故で最も深刻な放射能汚染に晒されたベラルーシで、小児の甲状腺癌の治療に当たった日本人医師、菅谷昭(すげのやあきら)氏が、ベラルーシでの自分の経験を述べた一書である。内容は、菅谷氏が出会ったベラルーシの患者とその家族や、ベラルーシの医師たちの事など、多岐に渡って居る。日本のマスコミが、何故か、チェルノブイリ事故の事を余り取り上げなく成った中で、この本は、そうした多くの事を語り、考えさせてくれる。原子力発電に賛成する人も、反対する人も、とにかく、この本を読んで欲しい。放射能汚染こそは、地球上最大の環境汚染なのである。(西岡昌紀・内科医/チェルノブイリ原発事故から19年目の日に)
チェルノブイリ診療記
(2003-07-16)
チェルノブイリの事故を通して人間はいかに行動すべきかを教えてくれます。また、ボランティアのありかた、人の優しさについても考えさせ、教えてくれます。今、日本人が忘れているものを見つけるための人生の清清しい風を感じさせてくれる一冊です。(NHK・プロジェクトX中のNo.1、他のエピソードが陳腐に見えてくる。)
忘れていた気持ちが甦る
(2002-08-16)
小学生のころは、「人に役立つ仕事をしたい」というのが将来の夢だった。しかし年を経るにつれてその気持ちがなくなったわけではないが、自分のことを考えるようになった。それは当然のことかもしれないが、忘れていたその気持ちが甦ってきた。自分が「助けてやる」という傲慢さではなく、自分のできる限りで何かできることはないか、という姿勢を私もまたもてるようになりたい。現地入りするにあたっての氏のモットーだったという「あせらず、気負うことなく、地道に、自分のできる範囲で」は心に響いた。日常生活の中でも、気負いすぎて自分の限界を見ずに努力が空回りしてしまっていることが多々ある。どんな場所でも、自分のできることを見極められるようにしたいと思わされる。




