青土社
グループ:Book
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発売日:2007-03
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カスタマーレビュー ![]()
いつか“キャラ=神”になる日が…?
(2007-05-28)
対談・鼎談集という形式なので、読みやすく、
著者の持論もストレートに伝わってきました。
著者の主張を換言すると、
「おたく文化で生み出されたキャラクターは、元の物語から離れ、
おたくの共同体内で共有化されており、それを軸に、虚実を超えた
新しい創造やコミュニケーションの可能性が開ける」
というもの。
同時刊行の『ゲーム的リアリズムの誕生』では、
この主張をもとに、いくつかの作品論が書かれています。
もっとも、まだ模索中の理論で分析をしているためか、
著者のバイアスが少なからず出てしまっている、
という印象は否めませんでした。
ただ、著者の主張自体には十分、一理あると思います。
また、個人的には、神山健治氏との対談で話題となった
「2ちゃんねる」「テロ」「ぷちナショナリズム」といったもの
に対する著者の認識は極めて妥当で、大いに示唆を受けました。
『ゲーム的リアリズムの誕生』副読本
(2007-03-28)
「表現におけるリアルとは何か」。ポストモダンにおいてはつねに臨界状態であることを宿命づけられたこの問いを巡る対談が4本収録されている。同時に刊行された『ゲーム的リアリズムの誕生』の副読本的位置づけになるが、本書は主にクリエイターを相手としているため、該当作品群に思い入れがある人間ならより気軽に、より美味しく読めるのが利点。
1本目は「セカイ系」のリアルについて。個人製作アニメで名を馳せた新海誠と批評性の強いマンガ家西島大介を迎え、セカイ系の製作プロセスにおける“編集”の優位性が読み解かれる。
2本目は逆に、非セカイ系のリアルについて。攻殻機動隊S.A.C.シリーズの監督・神山健治を迎え、失敗作としての『2nd GIG』を総括しつつ、対応して押井守の物的フェティシズムへの退行が分析される。テロや2ちゃんねる等の新しい現実感の機微は、どんな設定やカメラアイで描けば作品に導入できるのか。1本目より硬派。
3本目はマンガにおけるキャラクターのリアルについて。伊藤剛が案出した「キャラ/キャラクター」という分析概念に、マンガ評論家の夏目房之介らと検討を加え、「2次創作とオリジナルの生態上の逆転」が見出される。
4本目はライトノベル作家の桜坂洋と新城カズマを迎え、ラノベ的リアルの未来に分析哲学の概念が絡めて語られる。
『ゲーム的リアリズム』よりライトではあるが、価格も安いので併せて買ってしまうのが良いと思う。




