青土社
グループ:Book
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発売日:2006-06
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カスタマーレビュー ![]()
想像力の向こうへ――言葉と尊厳の交差点
(2007-04-22)
暴力的にもたらされる死は、当事者にとってだけでなく、
その死を目の当たりにする者にとっても、いっさいの
理解を拒むために不条理でしかあり得ない。
だが、本書がアラブ文学作品の丁寧な読解によって
わたしたちに明らかにしてくれるのは、多くの暴力や
それによってもたらされる死が単なる情報となり、そこに
何らの不条理を感じないですむような現代世界の在りようの、
不条理である。
自らもパレスチナを訪れる著者が、不条理な暴力の
なかに在るひとびとの生死の間に息づく言葉そのもの
ではなく、なぜ文学というフィクションを通じて、
思索するのか。
〈言葉は万人に開かれているのだ〉という思いこみに
潜む想像力のなさを、フィクションを読む著者自身の
経験の中で表現しようとした本書は、言葉と尊厳が
交差する在りようを、具体的にわたしたちに示して
くれる著者自身のノン・フィクションである。
日本において、社会科学を装う著作にめだつ非―政治性と
比べるならば、文学論としての本書がいかに政治的か。
その意味でも、日本における「政治」の貧困を痛烈に
批判した貴重な政治的な著作ともいえよう。
偽善的?
(2007-02-14)
中東問題で一滴の鼻血すら流すことなく、安穏な立場から発言しているだけの、このおばさんが偽善的、欺瞞的だと言われるとすれば、それは仕方がないことかもしれない。政治とプロパガンダと芸術を明確に規定しないまま、だらだらと雑文をものする方法論はあまりにも頼りない。せめてサイードの百万分の一の政治的真摯さがあれば救われるのだが、このおばさんはあくまでも暢気である。




