ゴマブックス
グループ:Book
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発売日:2004-02
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知っておきたい!!自衛隊100科 (セキュリタリアンMOOK)
カスタマーレビュー ![]()
観念的な自衛隊論争での立場とは無関係に多くの人に読んでもらいたい本です。
(2006-05-11)
「よくぞ書いてくれた!」と拍手を贈りたい一冊です。著者は元陸上自衛隊中部方面総監で、阪神大震災の際の救援活動を指揮されています。自衛隊構成員、しかも、相当に上級職の目線での、自衛隊に対する指摘は非常に勉強になります。自衛隊を巡る観念的な議論での立場はさて置いて、自衛隊の実態を知ってみてはいかがでしょうか。
いくつか考えさせられた話題を挙げましょう。
・「演習場が狭いので「飛ばない弾丸」を開発(P. 66)」・・・国内で最も大きい北海道の演習場でも射撃制限は20km以下、本州では富士の演習場の10数kmを除けば、5〜6kmなのだそうです。一方で大砲の射程距離は30km超、迫撃砲で10km超なのでいかに演習場が狭いかが分かります。事故防止のために何重もの安全策がありますが、そのうえに2〜3kmを超えると分解して遠くまで飛ばないようにする弾丸を開発してもらったという話は訓練時の苦労が偲ばれます。
・「テポドンは何を目的にしているか(P. 122)」・・・状況把握が現実的な自衛隊の方の判断を聞きたいと兼ねがね思っていましたが、やはり参考になります。北朝鮮にとって最大の脅威は韓国・日本に駐留するアメリカ軍であり、テポドンとノドンは日本がアメリカに協力できないようにするための脅しに、開発中の弾道ミサイルはアメリカ西海岸を直接狙うためとの見方だそうです。
・「テポドンより恐ろしい北朝鮮の侵攻作戦(P. 124)」・・・北朝鮮による侵攻は工作船や特殊部隊によるものと予測されていますが、その場合、軍事侵攻とは認めにくく、したがって自衛隊が対応できないのだそうです(法律上の制約による)。その際、工作船や特殊部隊に対処するのは、装備で圧倒的に劣る警察や海上保安庁なのだそうです。これは、明らかに犠牲が多くなります。
観念的な自衛隊論争での立場とは無関係に、多くの人に手にとって頂きたい一冊です。




