エンターブレイン
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発売日:2007-04-28
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カスタマーレビュー ![]()
おすすめのシリーズです。
(2008-08-20)
今回の話は、今までで一番重かったです。
正直、哀しいと思います。胸に、きっとこの本に出てくる琴吹が感じているであろう「悲しさ」が、のしかかります。
小説の季節が冬なので、雪のように胸に哀しみが静かに積もるような感じがしました。
けれど、読後感は悪くはないのです。
「文学少女」が、語る言葉が、優しい、ささやかな仕草が、〈心葉〉を癒やすように、勇気付けるように胸に染み込みます。
遠子先輩すてきって思うようになった。
このシリーズは、一冊目を読んだ時から気に入ってましたが、だんだんと本を開いて「遠子先輩に会いたく」なっている自分がいました。
最初は変わったキャラクターだなぁくらいにしか思わなかったのに。
ちょっと心に陰を持った心葉君も、「繋がれた愚か者」あたりから少しずつ前向きになって来ていて、その成長が嬉しくなりました。彼の抱える葛藤や心理描写も、私はたまに共感ができて引き込まれます。
今回は、あまりにも哀しい境遇の女の子と、ほぼメインで出てくる琴吹ななせ、その他、学校の先生などが絡むお話です。
ボーイソプラノが好きなので後半はとても魅かれて読みました。どんな歌声なんだろう。
「この世で一番憎んでいるものを、この世で最も愛さずにいられない」という才能への嫉妬心も、想像することができる。何かに強く憧れるとき、愛すると共に人は皆、嫉妬もするから…。
ダークな部分もある小説ですが、貴方の心にも、もしかしたら何か残るのでは。
もしかしたら共感する部分や、クスっと笑えて和む時間があるかもしれない。
お気に入りの登場人物がいるかもしれないし、知っている作品が登場して紹介されているかもしれない。
私は、文章とストーリーとイラストが好きです。つまりこのシリーズがまるごと好きです。ちょっと傷つき易い人の方が引き込まれる本なのかもしれません。
ななせさんへの気持ちが揺さぶられる!
(2008-01-05)
私は,いつもじゃれている遠子先輩と心葉君の強い精神的な繋がりが感じられるシーンが大好きで,ななせさんが2人にどう関わってくるのかと心配しつつも注目して読みすすめました。そういう意味では先輩の出番は少なく,正直,ちょっと挫折しかけました。
読んでいくと,ななせさんへの読者としての好悪感情がすごく揺さぶられ,読前は遠子先輩と心葉の間に割って入ってしまって,みんなが微妙になってしまう不安を感じていたのに,読後は,ななせさんが強い意志を持って立っているまっすぐな個性として丁寧に描かれたことで,心葉君にとって,遠子先輩とは違った形で,大切な支えになるのだろうと実感できました。
読み終わると,「さあ,これまで竹田さん,芥川君,ななせさんらのことが語られてきて,心葉君の周りには,一度はやめたはずの密な人間関係が再生されてきました。遠子先輩との出会いからはじまり,過去に立ち向かう準備が整いました。」という感じでした。
次巻,どんな物語が待っているのか,心葉君に安寧が訪れるのか気になるのはもちろんですが,遠子先輩がどんな想像を発揮してくれるのか,はてさて進路はどうなるのか,一杯気になりました。
続きが気になる
(2007-12-14)
今回は、「オペラ座の怪人」が基になっています。受験生である遠子は、あまり登場せず、心葉君とクラスメイトの琴吹さん(ななせ)がメインになっています。琴吹さんの心葉への想い、琴吹さんの親友であり、謎の失踪をとげた水戸さん(夕歌)と彼との恋、そして水戸さんを導く天使。水戸さんはどこに!?そして、彼とは!?天使とは!?消えた歌姫を探す心葉とななせ、夕歌の運命は?
といった感じでラストは、今回も文学少女こと遠子が語ってくれます。これまでで一番暗いかもしれない話の展開ですが、心葉くんとななせの距離はぐっと近づいたようです。受験ということは、もうじき遠子は卒業してしまうのですが、そうなると、遠子は、心葉は、どうなってしまうのでしょう。そして、ついに、心葉君の痛い思い出の中にしかいなかった美羽ちゃんが登場しそうな気配です。次が楽しみです。
残念
(2007-11-19)
4巻目の文学少女はメイン?の遠子先輩の出番が少なく、ななせと心葉メインでした;
私の個人的意見はとても残念でした。
前半はとてもうきうきして楽しく読めたのですが遠子先輩と心葉の微妙な甘い関係ややりとりが好きで楽しみにしていたのに、後半はななせと心葉のシリアスな甘さが入っていて遠子先輩派のファンとしては大ショックです。
話自体はすごく楽しいのですが...続きを読むのが憂鬱です。
心葉君が遠子先輩のことをほのかに大事にしているシーンを期待して5巻を読みたいと思います。
自分的には文学少女シリーズは★5つなのですがこの巻は★3にして頂きました。
“穢名の天使”にもたらされる「真実」
(2007-09-26)
〈文学少女〉シリーズ4作目。
今回、“文学少女”が対するのは、
自らの才能が生む「罪」におののく“穢名の天使”です。
時は12月。
遅ればせながら、受験に専念するため、文芸部を休部すると宣言した遠子。
一方、心葉はななせとともに、失踪したななせの親友で、オペラ歌手志望の
水戸夕歌の行方を追うことになるのですが……。
本巻のモチーフは『オペラ座の怪人』。
テーマは“才能への愛憎”といった所でしょうか。
才能豊かな表現者が創り出すものは、時に
当人の予想を超えた影響力を他者に及ぼします。
その重圧に真っ直ぐ向き合えるかどうかが、
今回登場する“天使”という人物のみならず、
過去に「作家」という表現者であった心葉にも
問いかけられることになります。
“天使”との関わりを通じ、心葉は初めて、
自分の作品の受け手である「読者」の存在を
意識し、「真実」という言葉の意味を感得します。
「真実」は人の数だけあり、他者とは共有できないものかもしれません。
しかし、その人にとっての「真実」が唯一無二の価値を持つ、という所に
救いを見出すことができます。
「作家」という過去の自分から逃避していた心葉。
そんな彼にそっと寄り添い、支えていたのは最上の「読者」である遠子です。
彼女との部活動という「リハビリ」を経て、心葉は
今回やっと、過去の自分を肯定できる段階まで来ました。
次巻では、いよいよ「あの人」との対決が待っています。
心葉は、自分の過去にどのような決着をつけるのか。
そして、遠子から自立できる意思や強さを示すことができるのか。
これからの展開がとても楽しみです。
◆付記
前巻同様、本巻もラストにサプライズが用意されています。
「最後の1行」まで、気が抜けませんよ。




