平凡社
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発売日:1994-04
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「漢字って面白い」を実感します
(2006-11-11)
なるほど、そうだったのか!漢字の語源に関してミステリーの謎解きのように知的な刺激に満ちた発見が随所に盛り込まれた学術書。著者は立命館大学名誉教授。先日96才で逝去した。学歴は尋常小学校卒。働きながら夜間の教育課程を経て大学教授になった異色の経歴であるが、漢字研究の第一人者として評価されている。
漢字の語源研究ではAC100年(後漢時代)に許慎なる人物が著した研究書「説文解字」が千数百年にわたって権威ある聖典として君臨する存在であったが、著者はその聖典に赤点をつけた。許慎の研究の主な元資料は秦時代の文字・篆文であるが、BC221年に秦が全国制覇する1,000年以上も前:殷時代BC1,300年頃に生まれた中国最古の文字=甲骨文字・金文の存在を知らなかったという致命的な問題点を指摘したのだ。
研究内容の奥の深さや独創性は、例えば、次のような文字解説に示されている。
「道の古い字形は首を携えて進む形〜知られざる神霊の支配する世界に入るためには最も強力な呪的力能によって、身を守ることが必要であった。そのためには、虜囚の首を携えて行くのである。道とは、その俘馘の呪能によって導かれ、うち開かれるところの血路である」




