双葉社
グループ:Book
ランキング:14224
価格:¥ 680
発売日:2005-09
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カスタマーレビュー ![]()
盛り上がり最高潮!
(2007-10-02)
シリーズ14作目。
いよいよ始まった日光社参。今津屋後見で同行する磐音は、思わぬ役目を受け
まさに大車輪の活躍!忍との死闘などは圧巻だ。
話は大いに盛り上がり、今後の展開については想像すらできない。
作者は磐音を、おこんを、そして読者をどこに誘ってくれるのか。今後が
ますます楽しみな作品になってきた。
今後にも期待
(2007-07-24)
佐伯泰英の歴史小説で私が思いつくことと言えば
1.ぱあっ
2.「杞憂」
3.女と若者の扱い
3.について言えば,作者のサービス精神からか女性を思い入れたっぷりに描きすぎ,太い伏線の収拾に困るというケースが多い。本シリーズの小林奈緒も「雪華の里」一冊を使って磐音が吉原の外から見守るというスタンスを作ったにも関わらず,おこんとの仲が両家の父親に披露するまでになってしまい,奈緒は追いやられるように山形へ。このような女性キャラクターの理不尽な扱いは例えば古着屋総兵衛シリーズでは一巻で許婚の千鶴が誘拐され無事救出されたにもかかわらず,早くも二巻で再度誘拐され惨殺の憂き目に会う。その後,数巻かけて愛を育んだ女武芸者深沢美雪も妻となり子を成した途端,総兵衛は遠い異国の地で他の女と熱い恋に陥ることになる。
さて一方の「若者の扱い」であるが,作者自身が若い主人公になかなか感情移入できないためなのかどうか,人間臭さに欠ける主人公になりがちである。特に最近の磐音や密命の金杉清之助などその強さと気高さはまるで神のようであり,話自体も流れるように平板になりつつある。逆に清之助の父親である金杉惣三郎や酔いどれ小籐次など年配のキャラクターとなると,たとえ強くてもかなり人間味が感じられる。個人的にはマンネリとなっても構わないし,話が大きくならなくても結構であるから,地に足をつけた主人公たちが苦労しながらも市井に生きる時代劇を丁寧に描いて欲しいのであるが。もちろん私の個人的な要望である。そのような点では吉原裏同心シリーズの若い神守幹次郎・汀女夫婦は「女と若者の扱い」という点では他のシリーズと若干異なるものだと思っている。ただ,吉原裏同心では薄墨太夫が表に出そうでちょっと心配ではあるし(こういう場合,佐伯泰英の落としどころは薄墨の死であることが多い),磐音の方は夏燕の道で颯爽と現れた家基の横死が,作中で1年余りに迫るというところに来ており今後の展開も目が離せない。
なんだかんだと言ってきたが佐伯泰英の歴史小説は,やはり上でも述べたように作者のサービス精神によるものか,引き込まれる面白さがある。元気で続編を著して欲しいものである。




