PHP研究所
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価格:¥ 680
発売日:2004-11
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カスタマーレビュー ![]()
レベルの高い話。
(2008-04-21)
アメリカでの研究者としての豊富な経験をもとに、日米における環境や基本思想の違いに焦点を当てながら、
問題解決能力を育むために必要な実践法を模索する。
この本は大きく4章から構成され、それぞれが短いトピックに分かれ合計48の節から成る。
各節はかなり独立性が高く、どこから読んでも理解できるようになっている。
第1章 素人のように考え、玄人として実行する。
この本のメインと言っていい。研究者が良い仕事をするためにはどのようなことを心がけなければならないかが説かれる。
第2章 コンピュータが人にチャレンジしている。
前半は、ロボットの知能はいつか人を超えうるとし、その時人間にとって重要なのは問題を設定し解決する能力であるとする。
後半ではその問題解決能力を身につける方法を具体的に見ていく。
第3章 「自分の考え」を表現し、相手を説得する。
ここではより実践的で効果的な方法が具体例で提示される。
魅力的なプレゼン方法や、妥当な英会話能力についての考え、論文作成時のポイントなど。
第4章 決断と明示のスピードが求められる。
意思決定における日米の制度、考え方の違い、リーダーシップなどが語られる。
全体的に日本の研究・教育環境が置かれている現状について批判的である。
著者の主張する内容は決して簡単なこととは言えないが、
もう一段高いレベルの結果を求めてもがいている人にとっては示唆に富んだ内容である。
ネイセイヤーにはならない
(2008-01-21)
「それは無理だ」「難しい」「できない」、まず最初にそんな否定的な言葉を発する人が時々いますよね。
そういう人に限って、いろいろ言い訳はするんですが、行動を起こすことはまずありません。
言い訳するヒマがあったら、先ずはアクションを起こしてみればいいのにね。
行動してみないことには、自分が何ができて何ができないのかさえも分かりませんよ。
ところが、そういう人ほど誰かが行動を起こした時、その瑕を探し、誤りを見つけ、揚げ足を取り、呆れ、嘲笑し、口汚く罵倒したりするんですよ。
「ここがダメだ」「そら見たことか」「やっぱりダメだったろう」「無理って言っただろう」。
ちょっとでもだめな部分を見つけ、勝ち誇ったように言います。
まるで上手く行かないことを喜んでいるようです。
「行動する人」を馬鹿にするのは「行動しない人」なんです。
決して一歩でも二歩でも先に進もうとする「行動する人」ではない。
行動する人は、現実の厳しさも知っているので、滅多やたらに他人のやることを馬鹿にしたりはしません。
一歩でも二歩でも前に進めることが、いかに大変で努力が必要であるかを知っているからです。
だから同じように努力をしている人が、ほんの少しでも行動を起こしていれば、その「価値」がわかるのです。
もちろん、ダメなところ、間違っているところもあるかもしれません。
そういうときは、その部分だけ指摘して、静かに正しい方向付けをするだけです。
何も行動しない人だけが、行動しないが故に無傷でいられることを強みにして、行動する人を嘲うんです。
かっこ悪いね。
金出武雄『素人のように考え、玄人として実行する』PHP?1500-に、行動しないで言い訳ばかりする人を<ネイセイヤー>と言うのだと、書いてありました。
ネイセイヤーにならないためには、どうすればいいのでしょうか。
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「これは難しい。きっとうまくいかない」「こんなことをやっていて、本当にいいのだろうか。効果があるのだろうか」「もっといい方法があるはずだ」
どこの世界でも、計画が始まる前や途中で、こういうことを言う人、反対論者がいるものである。
英語ではネイセイヤー(Naysayer)と言う。NayつまりNoと言う人のことである。
私は徹底してやるタイプなので、もし学生が、こんな泣き言を言ったら、
「終わる前にうまくいかない理由をぐたぐた考える暇があったら、早くやれ。
最後までやってから、ダメだったらダメでした、と言えばいいのだ」
と言うところである。(60-61p)
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つまり、最後までやり遂げるということが大切なんですね。
ネイセイヤーがなぜ否定的なことを言って、行動に移そうとしないのか。
それは、最後までやり遂げたことがないからです。
やり遂げた経験がないから、成功する自信がない。
だから、自分が失敗することが恐いだけなんです。
伸びる人は言い訳をしないだけではなく、愚直でもあるんですよ。
素直と言ってもいいかもしれません。
これだと決めたら最後までやりとげる。
小さなことでも「結果」を出す。
たとえそれが失敗に終わったとしても、得るものも大きいのです。
最後までやり遂げた経験こそが、自信を生み出し、自分の身の丈をも伸ばしていくことにつながるんだと思います。
アイデアを必要としている方へ
(2007-09-12)
タイトルがあまりにも強烈なメッセージを持っていますので,中身を読まなくても書いてあることは分かります.しかし,読むとこれがまたすばらしい.
ロボット工学の研究者・教育者である著者が,アイデアの発想の仕方や研究に対する心構え,研究発表の仕方など,現場で培ったノウハウを惜しみなく伝授してくれています.プレゼンテーションは結論から話せとか,英語力は外国人にしてはうまいと思われるくらいがちょうどよいといった,「ほほう」という話もあり,堅苦しくなく読むことができます.
アイデアを必要としている方は,必読です.
数理モデルで考えるというテーマ
(2007-05-16)
この出版社の文庫の中では秀逸な存在です。
著者はまず世の中にある様々なもの(森羅万象)は全て数字に
置き換えられる、もしくは数値化されると説明しています。
私はこの考えを極端だと感じていますが、この本を読んだ後、
いろいろ思索したり、他の数理モデルの本からホームページまで
読んでいくうちに「世の中は思ったよりも数値化できるものが
多い」と気付きました。
主だったトピックスに羽生善治との対談があり、現在言われている
将棋の全てのパターン(10の220乗)からみると実際使う手筋は
(禁じ手や全く使い物にならない手筋、定跡を除く)10の30乗
程度と著者は試算しています。
元々火星探索ロボット(オポチュニティー)を創った人ということを
本書を読む前から知っていましたので、やはり聡明な人は説明も
うまいし、興味深い話題を次々に出してくるなという感想です。
研究者発のビジネス書
(2007-03-04)
一般の方にとってはやや異色なビジネス書だと思いますが、研究者である私にはぴったりの本でした。
研究に対するモチベーションを高めるために読み返すこともしばしばあります。
ややアメリカ的発想に偏りすぎているところもありますが、まあ合理的発想を突き詰めると結局はアメリカ式になってしまうのでそこはしょうがないでしょうね。
とにもかくにも、研究に行き詰まったときに元気をくれる本です。
一般のビジネスマンにとっても有意義な本だと思いますが、特に研究者の方には強くオススメします。




