PHP研究所
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発売日:2002-05
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文系人間のための金融工学の本―デリバティブ裏口入門 (日経ビジネス人文庫 ブルー ひ 6-1)
レビュー(Amazon.co.jp)
???著者はリスク心理学を専門とし、文部科学省の委員、通産省技術顧問、カーネギーメロン大学大学院学位審査委員など内外で多くの要職を歴任している現役の大学教授。この略歴から想像すると、何やら難解な専門用語に満ちた心理学書のように感じられるが、じつは優しい語り口で誰にでもわかりやすく「上達するための法則」を説明した本である。
???本書で想定されているのは、普通の生活をしている私たちが、人並みの適性のある技能に、そう無理ではない練習量で、まあまあ一人前のレベルに達しようとする過程である。具体的には、心理学での成果を取り入れながら、仕事上の資格取得をはじめ、英会話、将棋、写真、絵画、ピアノ、陶芸など、さまざまな世界における「上達」を説明している。通勤電車の行き帰りでも気軽に読めてしまう内容だ。
???本書によると、上達は単に鍛錬の量や時間だけで決まるものではなく、上達の法則という理にかなった鍛錬が効率の良い上達を生む。著者は、上達を極めた人と、そうでない人との違いについて、認知や記憶心理学などをベースに科学的に分析し、上達の法則は「スキーマ(=枠組み認識)」や「コード化(=思考における知識の言語化)」にあることを解明している。その理論から、独自の精密練習法やスランプ脱出法、特訓法なども紹介している。何らかのスキルを磨きたい、状況を好転させたい、一芸に秀でたい、と願う人にぜひおすすめしたい。(増渕正明)
カスタマーレビュー ![]()
良書
(2008-07-21)
努力すべき時期(受験、10代のころの部活動など、趣味)に努力しなかった人にはおすすめ。
すべての人に当てはまる訳ではないが、何かを諦めた人にもお勧め。
自分の体験したことが再認識できた。
努力の仕方、努力とは何か、その上で、中級者と上級者の違いを指摘している。
例え話に、将棋、茶道などが多いのでそこら辺は知っているとまた違うかもしれない。
上級者は、長期的に、自分は出来ると確信していることが努力を継続させる。
一番知りたいところは物足りない内容です
(2008-06-26)
一番知りたいのは、効率よく努力して上達するには「具体的に」どうすればよいかということだった。ところが、230ページ足らずの本なのに、そこに至るまでの記述があまりに冗長すぎる。前置きや、達人になったらこんなことができるなど、もっと簡潔に書けることにあまりに多くのページを割き過ぎている。最初のチラ見せ以降いつまで経ってもお目当ての人気俳優が出てこない3流番組を見せられているようだ。
後半になってやっと達人になるための一般的な法則が書いてある。しかし、そこに至るまでの前段部分にページを使いすぎているのに比べて、一番肝心な部分は一般論にとどまり過ぎていて踏み込みが足りない。散発的な例が時々顔を出すだけである。いつお目当ての人気俳優が出てくるのだろうかと我慢してドラマを見続けていたら、やっと主役が出てきたけれども、そしたら満足しない間にしばらくして番組が終わってしまった、という感じである。
例えば、英文を暗記した方がいいなんて、わざわざこの本を読まなくてもちゃんと英語を勉強したことがある人なら世の中のたいていの人は知っている。その「覚える」ということ自体を効率よく定着率が高くなるようにするには「具体的に」どうしたらいいかこそが、多くの学習者が知りたいことなのだ。ところが、その肝心な部分にきちんと具体的に踏み込んで書いていないから、これでは役にたたない。結局、覚えた方がいいからあとはやりなさいと、わざわざ本書を買わなくてもわかるごく当たり前のことを述べているだけにしか読めない。
著者が何かをつかんでいるのは確かだ。しかし、結局、その自分の中にあるものを、万人向けに「法則」として本で体系立てて役に立つ具体的なレベルまで落として説明するほどきちんと整理されていない。前半部分はもっと簡単にまとめ、達人になるためにはどうすればいいかという、本書に興味を持つ読者が一番知りたいであろう部分の記述への配分を増やして、具体的な内容を増やして書くべきだった。たとえば、「図解 超高速勉強法―「速さ」は「努力」にまさる! (単行本)椋木 修三 (著)」 の記述レベルの具体性を参考にすべきだろう。
学習法を説いたものは、個人レベル・心構えレベルでとどまっているものが大半だが、これを読んで役に立つかという視点では、本書もたくさんある学習方法論の類書と結局大差はない。また、認知心理学とういう視点だけに限るなら、「間違いだらけの学習論―なぜ勉強が身につかないか 」 西林 克彦 (著)など、これより優れた著作が他にある。
読者により評価が分かれる本
(2008-05-25)
読者の「上達したい」という動機の強さと、「上達するためには何が大事か」という認識の程
度によって評価が分かれる本だと思います。
本書に記されている「上達の法則」は心理学による科学的な説明づけが為されているとはい
え、上達に向けて強い意欲と問題意識を持って取り組んでいる読者にとっては至極当然の内容
と言えるでしょう。
それは、暗記・反復練習はおろそかにできないということであり、感情移入が大切ということ
であり、自分なりに考えて訓練することが大切ということで、ひとことで言えば上達したい対
象に対してどこまで真剣さと愛着を持てるか、ということなのです。
本書で説かれている上達法とは、初心〜中級にさしかかっている人が普通に努力した場合の限
界点近くにまでスムーズに来られるようにするものであって、能力の上限を伸ばすものではな
いことに注意する必要があります。この点、既に上達に対する充分な意欲と問題意識を持った
読者にとっては「ふんふん確かにその通りだね。けど、それで?」という読後感が残るかもし
れません。
逆に、現時点で対象への上達意欲やそのための問題意識が希薄な読者にとっては心理学上の専
門的な記述が煩わしく感じられるかもしれません。具体例の記述が多いのも読み進む上でまど
ろっこしく感じられることでしょう。
本書を是非手にとって頂きたいのは、何か上達したい(あるいはしなければいけない)対象が
あってそれに対する取り組みを始めているものの諸事情によりなかなか学習が進まない方、あ
るいはコーチや教育者といった人を指導する立場にあるが効率的な指導方法が分からないとい
う方です。
これらの方は「上達の法則」を学ぶ明確な動機があるわけですし、現に今それを体得していな
いわけですから本書の記述はそれこそ目から鱗に感じられることでしょう。
本書は3回読むことをお勧めします。
最初の1回目は再三出現する学術用語や自分には無関係と思われる具体例を読み飛ばさず、最
初から最後まで読み切って下さい。3時間もあれば読破できるはずです。
2回目は自分が上達したい(あるいはさせたい)と思い描いている対象を念頭に置きながら、
それに役立つ部分を重点的に読み込んで下さい。関連する心理学的上の理論についても復習す
るようにして下さい。
3回目は自分が本書から得た重要知識を要約した「まとめ」を作成しながら読み進めて下さ
い。本書は200ページ以上ありますが、自分が大切だと思う「まとめ」は1ページで事足りるは
ずです。ここで作成した「まとめ」はあなた自身にとっても、あなたが誰かを指導する場合に
おいても今後大いに役立つはずです。時々読み返して下さい。
本書をお読みになった方は既にお気づきだと思いますが、上記した方法は本書で論じられてい
る「上達の法則」に沿ったものです。当然私も実行しています。
主旨はおもしろいですが..。
(2008-05-20)
”上達”を科学的に分析していくというメインテーマはおもしろいと思いますが、
いかんせん著者の趣味分野(茶道・楽器音楽など)の”知識のひけらかし”が非常に多いのと、専門用語もしくは作者造語が連呼される割に丁寧でわかりやすいとは言いがたい説明が難点といえます。
ただ、上記をのぞけば”なるほど”と思える箇所も多々あったと思いますので他にこのような主旨の本が出ない限り、一読の価値はあるかと思います。
殻を破り上を目指す人へ
(2008-04-29)
上達の法則とあるが、どちらかといえば、中級より上を目指す人
上級者で自分の殻を破りたい人向けの本といったところでしょうか?
ある程度のところまでいっていない人(つまり初心者クラス)には
なかなか理解・共感できない内容だと私は思います。
壁にぶち当たっている人にこそ読んでほしい本だと思います。
そのためのよい事例集・法則集だとおもいます。




