日本経済新聞出版社
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発売日:2007-05-25
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初心者が読むとかわいそうかもしれない
(2008-09-26)
この本はランダム・ウォークについて書かれた本です。中盤ぐらいまでは、テクニカル分析やファンダメンタル分析などランダム・ウォーク理論以外の理論に対する批判です。この批判は的を射ているものもあれば、滑稽すぎるものもあります。終盤は、ランダム・ウォーク理論や著者のオススメの投資法について書かれています。この部分は著者が社外取締役を勤めている会社の宣伝などがちょっとうざ いです。
テクニカル分析にしろファンダメンタル分析にしろ、何かの投資法や理論について極めた人間がこの本を読むと、矛盾点がありまくりですね。説得力に欠ける部分などが多々ありました。
読んでいて面白かった部分は、170ページの、「先生はそんなに賢いのであれば自分で投資しないんですか」っていう部分ですね。著者いわく、この手の質問は学者をかなりイラつかせるみたいです。なぜ自分で投資しないのかという理由は、「学者は世俗的な金持ちになる機会を犠牲にして、教育に捧げている」らしいですw
それなりの知識があるひとが、肩の力を抜いてこの本を読むのであればいいですね。ですが、投資について素人がこの本を読むと、「結局、勉強したら損だな」となって、えらいめにあうんじゃないかなと思います。
効率的市場仮説の宗教の経典のような本
(2008-08-18)
昔、熟読しました。
10年くらい前でしょうか。当時はすごい本だと思っていました。
ちょうど証券アナリスト試験のための勉強をしていて、「おぉ」と思いましたね。
平均分散アプローチ、効率的フロンティア、正規分布、ベータ、CAPM、APT、BS式、おぉ、素晴らしい、こうやって分析するのか! そんな風に思って感動しました。
で、当時のウインドウズ95でエクセルで計算してみたり楽しかったです。それなりに。
あれから10年以上経って、どうにもこうにもモダンポートフォリオ理論では儲からないなと現在では確信しています。
金融工学の雄、マートンとショールズの参画したLTCMが98年に破綻したときは驚きました。
天才グルのファンドがやらかしてFRBに救済された!
なんでやねん?
ですが、今では当然と思いますね。理論どうりにはいきませんな〜。
あのレバレッジは異常です。
残存期間が超長期間のボラティリティ売ったり、怖いですねー。
グルでなきゃできないディールです。
でも、そもそも世界中の不特定多数の人間が参加する市場を、自然科学として扱ってるのが変じゃないですか?人間はロボットじゃないんだし。社会科学として扱ったほうがいいんじゃないですかね。応用社会心理学とか群集心理学とか。
この本が今でも版を重ねて売れていることに驚きを隠せません。
効率的市場仮説の信者たちも布教活動に熱心なようです。
BS式が本当は通用しないとバレるとその改良版のARCH とかGARCHでごまかしています。
効率的市場仮説って、まさに宗教みたいですよね。
私は洗脳がとけて脱会できました。
ランダムウォークとは
(2008-07-09)
■ランダムウォークとは
→【物事の過去の動きからは将来の動きや方向性を予測することは不可能である】
ということを意味する言葉である。
これを株式市場に当てはめると、株価が短期的にどの方向に変化をするのかを予測するのは
難しいということになる。
言い換えれば、専門の投資顧問サービスや証券アナリストの収益予測、複雑なチャートの
パターン分析などを用いても、無駄だということになる。(P19より)
■株価形成について
マルキールによると、市場における株価形成は、あらゆる情報を瞬時に織り込んでなされる
非常に効率的なものであって、プロのファンドマネジャーの運用成績も、チンパンジーが
当てずっぽうにウォールストリートジャーナルの相場欄にダーツを投げて選んだ銘柄のポート
フォリオも、実は大して差が出ないというのです。
巷で売られている株式本は多かれ少なかれチャート分析を掲載しています。「こういうパターンが現れたら買い(or 売り)だ!」というわけですが、もし全員がそう思っており、一斉に動くとしたら、そのように買い(or 売り)を入れてもちっとも儲からないはず。マルキールはこの本で、過去の株価の動きから将来を予測することの無意味さを証明し尽くそうとします。
■株式市場における法則
・株価はランダム・ウォークする。
・バブルが必ず発生し、必ずはじける。(歴史が証明)
・売買を重ねて安定的に勝ち続けることはできない。
・売買の回数を増やすとコストがかかり不利になる。
(アクティブファンドは、不利)
■個人投資家が機関投資家に勝つための方法
・アセットアロケーションを考える。
(株式・債券・REIT・土地等)
→年齢と共に保守的な運用を心がけるべき
→株式市場の不振が暮らしぶりに直結しないようにする。
(年金生活などの場合は考慮する)
・ドルコスト平均法を行う。
→バブル崩壊時にも怖気ずに、ドルコスト平均法を続ける
→株式・債権投資のリスクを有効に軽減する。
→高値掴みにならないようにする。
→時間分散を行い、必ず上昇する株式と債権に投資する
→歴史から 5年間投資を行うとほとんどマイナスが無くなる(1950年〜2005年の結果から)
・歴史の証明するところによるとリスクとリターンは正比例する。
・株式も債券も投資のリスクは投資期間に依存する。投資期間が長いほどリスクは低下する。
→基本戦略はバイ&ホールド(購入したらずっと保有する)、できればノーロードの広く銘柄分散されたインデックス本書の中では、S&P500が題材になるがアマリにメジャーな手法となったため、そのほかのインデックスも最終的には薦めている。
■投機と投資の違い
「投資」とは、配当や金利賃貸料などカナリ確実性の高い収入の形で利益を上げること。長期間保有して値上がり益を得ることを目的とした金融資産の購入と捉えるらしい。
投機家は、2、3日あるいは、二、三週間の間に大もうけをすることを狙って株式を取得する。投資家は、何年あるいは十年先まで安定的に配当をもたらしあるいは持続的値上がりが期待できるような株式を捜して保有する。
名著の第9版。市場を予測する難しさを、著者が当初意図したのとは少し違う意味でも実感
(2008-04-29)
「効率的市場理論にたてつく人々は必ずやしくじるだろう」「株式市場全体の方向や個々の銘柄が割高か割安かについて、一貫して正しく予測することはできない。したがって、市場平均よりも高いリターンを上げることなどできないのだ」。
本書は2007年5月の第9版で、現時点の最新版である。時代の変化に応じて適時改定されている。いまさら本書の価値を説明する必要すらないくらい、株式投資関連の解説書としては重要な位置を占める名著である。多少厚みはあるものの、実例やユーモアも交えて読者の興味を引くように工夫して記述されており、投資に関心のある方は一読すべきである。
それにしても、著者が述べるように一貫してマーケットの動きを正しく予想することは確かに難しいと、本書を読んでつくづく思う。そもそも、著者がこの第9版の中で勧めている「REIT型投信は魅力的なポートフォリオ分散の機会を提供してくれる」というのは、サブプライムローン問題の発生後は必ずしも適切な助言ではなくなっている。また、「50代半ばの人のためのインデックス・ファンドを組み合わせた推奨ポートフォリオ」の表には、REITが12.5%、債券が32.5%、現金5%ある以外、50%が株式となっているが、この通りにしていたら、今の商品市場の盛り上がりに便乗する機会を逃してしまっている筈だ。
一方、それが本書の骨子なのだが、株式のアクティブ・ファンドに終始否定的な見解を示しているのは、きわめて良心的である。「プロが運用するファンドは全体として一貫してインデックス・ファンドに負けている」「今日ホットなファンドは、明日には氷のように冷たくなるのだ」。確率論的には本来当然のこととはいえ、様々な巨額の利権が絡むこの業界で、はっきりとこのような見解を広く喧伝するのは、結構勇気がいることだ。
バリュー投資、テクニカル分析、ベータ、日本のバブル崩壊の考察、リスクとリターン、行動ファイナンス、等、多岐にわたって入念な考察が繰り広げられており、そこから株式市場の不滅の真理に迫る一冊である。
Tomorrow never knows
(2008-02-28)
金融機関は手数料で儲けている。アナリストがどんなもっともな仮説を立てたところで相場の未来を予測することはできない。売買を頻繁に繰り返すことは彼らが儲かるだけである。投資信託を買えという人もいるがサブプライムローン問題を考えるとどんなスカをつかまされるかわからない。プロでさえだまされるのだ。現物株のbuy and holdという戦略が一番シンプルである。(株価の変動に一喜一憂してられません)




