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多機能orコンパクト タイプで選ぶ 抱っこひも特集:ベルーナたまひよの内祝い

アイテム詳細

山岡 洋一
高遠 裕子

日本経済新聞社

グループ:Book

ランキング:5216

価格:¥ 2,625

ポイント:26 pt

発売日:2002-12-02

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レビュー(Amazon.co.jp)

???IBMは、1990年に過去最高益を記録した。ところが、1993年までにコンピュータ業界の様相は一変し、160億ドルの赤字が見込まれたIBMは、消滅の危機に直面していた。自らの巨体をもてあまし、孤立した企業文化と、IBM自身が誕生に一役買ったはずのPC時代の犠牲者となりつつあったのだ。まさにそんなときにIBMを経営するために送り込まれたのがルイス・ガースナーだった。ガースナーの着任について、このアメリカの象徴の急激な弱体化を目の当たりにした人のほとんどは、当時IBMの中で進行していた、自主的な事業体の連合という形をめざすという、解体に向けた動きを指揮するためと考えていた。彼がやってきたとき、この戦略はすでにかなり進行しており、これまでコンピュータ業界の重要なテクノロジーを数多く発明してきたIBMという会社は、事実上消滅することになるはずだった。

???ところが、経営の手綱を握ったガースナーは、マネジャーたちに、「顧客中心のコンピュータ・ソリューションの提供」というIBMの使命を再び確立するために、協力して働くように指示したのだった。批判をものともせずに前進を続けたガースナーは、会社をばらばらにしないという決断を貫き通し、中核製品の価格を大幅に引き下げて会社の競争力を維持し、挑発的ともいえるトーンでこう宣言した。「いまIBMに足りないのはビジョンだけだ」

?『Who Says Elephants Can't Dance』は、IBMの中で劇的に起こった企業文化の変革のストーリーである。ガースナーは、彼自身の言葉で、トップ就任からリーダーシップチームの再建、そして従業員に新しい目的意識を与えていった様子を、こと細かに語っている。その過程で、ガースナーは、このコンピュータ業界の巨人の戦略を定義し、成功によってもたらされた硬直した企業文化をもういちど作り直したのだ。

???これは、当事者が語る稀有な復活劇であり、危機管理のユニークなケーススタディーであり、同時にコンピュータ業界とそのリーダーシップの原則に関する、思慮深い回想録でもある。『Who Says Elephants Can't Dance』は、ガースナーのビジネス界における歴史的な偉業をまとめたものなのだ。読者をIBMの最高経営責任者(CEO)の世界に引きずり込むガースナーは、経営陣の会議を詳しく振り返り、プレッシャーに満ちた、後に引くことを許されない決断について説き明かしている。さらに、彼が苦労して得た結論、つまり偉大な会社を経営するために最も重要な要素とは何か、という点についても教えてくれる。

???現代ビジネスの歴史上、数多くの企業が、業界のリーダーという地位から、消滅の瀬戸際に追い詰められてきた。その中には、入れ替わった経営陣の英雄的な奮闘によって息を吹き返し、過去の偉大さの影で生き長らえている企業もある。しかし、いったん業界の頂点に立ちながら、崩壊寸前まで転落し、しかもそのあとに、誰もが予想し得なかったような形で、新たなテーマを設定して復活した会社はただひとつしかない。それがIBMなのだ。

???ガースナーは、1993年4月から2002年3月までIBMの会長兼CEOを務めた。その後も2002年末まで会長職にとどまっている。IBMに入る以前、ガースナーは4年間、RJRナビスコの会長兼CEOを務めている。その前は、11年間アメリカン・エキスプレス社に勤務し、本体の社長を務め、また同社最大の子会社の会長兼CEOも務めた。さらにその前は、経営コンサルタントのマッキンゼー社のディレクターだった。ダートマス大学工学部を卒業。ハーバード・ビジネススクールでMBAを取得している。(Book Description)

カスタマーレビュー

強烈な経営への想いが感じられる  (2008-09-07)
IBM再建の道筋をメインテーマに、ガースナーの経営に対する考え方全般が盛り込まれている。

・IBMが抱えていた問題とは何だったのか
・問題の本質を彫り出すプロセスはどのようなものだったのか
・再建への打ち手をどのように導出したのか

等の要点のみならず、余談(アナリストが企業評価をする際に焦点を当てるべき点等)も非常に参考になった。

但し、本文が約450ページと長文であるため、個々の内容は理解できても、総括して咀嚼・理解しづらい面がある。
章建ての纏め方や、内容列挙の順番等にしっくりとこない点があるので星四つ。

歯切れのよい文章  (2008-06-28)
なによりも文章の明晰さと歯切れのよさに驚き。
適切なところでエピソードを挟み、
自分の考えを明確な言葉で述べていく。
文章に気持ちのいいスピードが感じられる。
著者本人の頭脳の明晰さが思い知られるだろう。

IBM復活の軌跡/奇跡を描いた本書は、多くのヒントに満ちている。
別に経営やIT業界に興味がなくとも、この本はドラマとして楽しい。
まさに事実は小説より奇なり、である。

面白い!  (2008-04-15)
ただの自伝ではなく、ただの自己啓発ではなく、回顧録でもない。ビジネスマンとしてこの1冊は読んでおきたい。

圧巻のリーダーシップがここにある  (2008-01-14)
市場を省みないコンピューターメーカーをソリューションプロバイダーへと変える。
官僚的組織を変革者集団へと変える。

何一つ派手なことは書かれていないが、一つ一つ積み上げて最終的に大きな成果を
挙げているガースナーの手法は真のリーダーシップを感じさせる。

その実行力に圧倒され、ガースナーの世界にグッと引きこまれる。
それなりに厚い本だが、あっという間に読み終えてしまうに違いない。

危機に瀕する大企業所属のすべての方に  (2007-11-15)
1993年IBMはサン・マイクロシステムズ、マイクロソフトに叩きのめされ、メインフレームの売り上げの落ち込みが1年ほどで下げ止まらなければ、全てが終わると考えられていた。当時ビル・ゲイツは、IBMは『7年でつぶれる』と言ったとか言わなかったとか。

崩壊の淵にあったIBMは、再建のため元アメリカン・エキスプレス旅行関連グループ責任者で当時RJRナビスコのCEOだったルイス・ガースナーに託した。本書はガースナー本人によるIBMでの軌跡を記している。それは沈みかけた老舗巨大企業を10年足らずで見事再生させた経営者の軌跡(奇跡)といえる。

第III部で語られる彼の直面したIBMの企業文化は、日本の多くの巨大企業が抱えている課題の多くを語っている。数十万人の社員の姿勢や行動を変えるには魔法の薬はない。先ず必要になったのはプロセスの破壊だった。ルールや規定をほぼ一掃することを主張し、原則にのっとって行動する事を表明した。しかしココまでなら経営コンサルタントでも容易にできたであろう。ガースナーのすごいところは明確な戦略を実行したことだ。「大雨を正しく予想しただけでは功績とはならない。方舟を作って初めて功績になる。」(本文)

単純で地道な実行の繰り返しは、経営のグルには決して語れないリアリティがあった。自宅ガレージから大企業に育てた天才も確かにすごい。しかし過去に栄光をつかみながら崩壊に直面し、なお栄光の澱を引きずっている巨大企業を再生したガースナーに大きな魅力を感じる。当時のIBMが直面していた危機に直面している企業に所属しているあなたに、「変革は言葉だけではない」ことを証明している書といえよう。

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