日本経済新聞社
グループ:Book
ランキング:8393
価格:¥ 872
発売日:2004-09
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ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書)
カスタマーレビュー ![]()
新書サイズでは現状これがベストか
(2007-08-21)
新書サイズで出ている中では最も充実したコーポレートファイナンス本と思われ、1冊持っておくと何かと便利。
ただ、通常サイズのコーポレートファイナンス本では、各章で出てくる項目のつながりや、説明のために単純化された条件が後で補われる場合などを、脚注で示すのが一般的であるところ、本書にはそのような脚注が一切ないので、自分で補って読む必要あり。新書として読み下すために敢えて脚注はつけない編集方針なのでしょうが。
例えばWACCの計算式は57ページから導入されますが、この式には負債利子の税効果が勘案されていません。134ページに負債利子の税効果の話が出てきますが、WACC式の修正は明示されていませんので、自分で補う必要があります。
また、82ページ以降では「企業価値=時価ベース負債総額+株式時価総額」という見方が示されますが、負債の時価評価をどう考えればよいのかは示されていません。70ページに、WACCの負債/資本比率を出す上で、負債額は通常は簿価ベースでよいという著者の見解がありますので、ここでも通常は簿価でよいのでしょう。そうであれば、83ページの図3−4(簿価ベースB/Sと時価ベースB/Sとの比較)はミスリーディングだと思います。なお、他の実務的な本では、企業価値を出す上での負債額は、資産側の現預金等とネットした純有利子負債額を用いると説明されています。実務的には簿価と時価の差よりこの調整の方が大きいのでしょう。
文系の方にお薦めの一冊
(2007-01-21)
本書はコーポレートファイナンスを学習される方に、まず最初に手に取っていただきたい一冊です。本題にかかる書籍は多数ありますがどれも数学的な記述が多く、特に文系の方には相当ハードルが高いように思われます。しかしながら本書は数学的な記述が最小限に留められており具体的な事例も多く含まれていることから、コーポレートファイナンスの基本的な考え方や概念を理解するうえで大変役に立つのではないでしょうか。本書で学んだ基本的な知識をベースにして、中級レベルの書籍にもチャレンジしてみたいと思います。
良書と言えます
(2006-01-02)
手始めに読み進めるには「良書」と言えると思います。
コーポレートファイナンス関連の書籍は多いですが、初学者向けに
独学で理解できるものは少ないように感じます。
本書では具体例を引き合いにしながら、簡潔に
コーポレートファイナンスの分野を説明できていると思います。
また財務分野の書籍では、数値を自分でも検算しながら読み進めると
効果的ですが、本書は引用している数値も簡易であり
簡単に理解できると思います。
今後は本書の最後で紹介している、中級レベルの書籍を
読んでみたいと思っています。
文字通り、座右の書
(2005-07-07)
コーポレート・ファイナンスをキーワードに、検索してみてください。
何千円もして、分厚いテキストばかりが出てまいります。
購入するのがためらわれますし、難解なものも多いようです。
そんな中、燦然と輝くのが、本書です。
安い。薄い:160ページしかない。もちろん中身は充実。
分かりやすい:経営について本当に無知であっても理解できる。
シンプル:事例や歴史的経緯などは別に分けてあり、混乱しない。
より高みへ:次を目指すための土台として100%機能する。例えば他のテキストで勉強中、わからない事柄が出てきても、本書を再読することによってほとんど解決する。
ファイナンスとは何か。そんな原理原則を、こころから丁寧に教えてくれる名著です。
同業者がみて最高の入門書
(2005-02-17)
欧米諸国で標準(スタンダード)となっている現代ファイナンス理論の体系にもとづく素晴らしい入門書である。残念なことに従来の類書は同じような書名であっても、理論的におかしいものであったり、法律や制度に重点をおいたものであったりした。
著者の立場からみて、コーポレート・ファイナンスは入門書を書くのがかなり難しい分野のひとつではないかと思う。
第一に、説明の順序が難しい。前のほうで書いてあることを十分に理解するためには、実は後ろのほうで書かれている知識が必要になる。かといって前後を入れ替えると、また同様の問題が別のところで発生するといった具合に、パズルを解いているような作業になる。
第二に、本当にわかりやすい説明をしようと思えば紙幅がいくらあっても足りない。必要不可欠の入門的内容を新書サイズにおさめるのは至難の業である。ある程度のレベルの読者に対しては、分厚いものを書けば冗長になりかねないし、本当の初心者に対しては、コンパクトにおさめてしまうと思わぬ誤読を招いてしまう。
ところが、本書はこれらのジレンマやトレード・オフを、従来のテキストよりも上手く解決しており、おそらく配列とトピック絞り込みについて最善策に最も近い位置にあるのだと感じる。まさに最初に読むべき本として、本当の意味での入門書に仕上がっている。現時点で従来の類書のどれよりも素晴らしいと考えます。
本書はファイナンスの「はいりやすい」入り口であるから、これを読んだあとに分厚い初級テキスト(Ross=Westerfield=Jaffeの「コーポレート・ファイナンスの原理」やBrealy=Myersの「コーポレート・ファイナンス」など)に進むのがよいと思われます。




