筑摩書房
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価格:¥ 756
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カスタマーレビュー ![]()
バブル時代の恐ろしさがよくわかりました
(2008-06-03)
バブル崩壊後に就職した私は、会社に入ってからひどい目にばかり遭わされていると感じていますが、私たち以降の世代はみんな似たり寄ったりでしょう。では、その現況である(あろう)バブル時代とは何だったのかを知りたくて手に取った本。見事期待に応えてくれました。
1980年代、私が大学受験勉強にいそしんでいた頃、40代50代のオッサンオバサンたちが節操もなくカネと勢力拡大だけを追い求めていたのだと知って愕然としました。これでは仕方ありません。
しかし本書の主人公たちはみんな大正後期から昭和初期の生まれで、相当貧しいあるいは複雑な家庭環境で育っており、それが恐ろしい人間の業を醸成したのではないかと感じました。このような人間に私たちは勝てるすべもないと思いましたが、では今後どのように生きていったらよいのかを考えることができました。
それにしても個人単位でこれだけの悪事が行われているのであれば、大組織および国はいったいどれだけのことをやってるんでしょう。佐野眞一さんもそれは教えてくれないんでしょうね。
バブルを生き延びた細木数子恐るべし。でも、いつ弾けるのか…
(2006-06-01)
久しぶりに読んでみた。バブル崩壊後もこの世の春を謳歌しているのは細木数子くらいなんだなぁと年月の流れを感じる。恐るべき細木数子といったところだが、改めて読んでみると人間としての凄み(良し悪しは別にして)は彼女が一番だったのかと思ったりもする。一体彼女はどこまで膨らみ続けるだろうか、弾けたときの音はかなり大きそうである。
代ゼミはこの文庫本発売当時よりも少子化が進み予備校の再編が一層進んでいる現在、当時以上に大変なのだろうと勝手に想像している…。
この作品に取り上げられた人物と現代社会の関係については他のレビュァーの方が上手いことを書いているので省略するが、このような一癖ある怪しげな人物を描いた初期?の著者の作品(「業界紙諸君」「三行広告は語る」「性の王国」など)は、ちょっと皮肉な視点と独特の粘りつくような文章に相応しい題材であり、著者の体臭みたいなものが感じられる個性的な作品である。もっともそれが嫌味に感じる読者もいるとは思うが…。
バブルという現象を、それに踊った象徴的な人物(出来事)を通じて知ることができる作品である。
近年、著者の作品は著名人を取り上げることが多く、このようないい意味での軽いフットワークの作品を発表していない。もうそろそろ、そういう作品が読んでみたい気がする。
今読んでも新しい!
(2005-08-24)
サブタイトルにある「昭和虚人伝」という単行本(1989年初版)が文庫化されたもの。
リクルートの江副氏、代ゼミの高宮氏、フジテレビの鹿内氏、地上げの帝王の早坂氏、そして細木和子氏らが、80年代に至るまでどう表舞台にのしあがってきたか、取り上げられているが、
初版から15年以上経った今でも、その流れは着実に続いていることが感じ取れる1冊。
ライブドアv.s.フジテレビのバトルの記憶も新しい中で、
鹿内氏の成り上がりゆく様、そして江副氏ら東大出身の”実業家”の流れにある堀江氏の様が、実にリアルに浮かび上がってくる感がある。
また
細木氏についても、画面を通じてさえ感じるその”凄み”の源が、その半生からリアルに感じられる。。。
そして、
教育の危機が叫ばれる中、そのきっかけは予備校の全国展開に合ったのではないかという思いは、高宮氏の章から感じられ、
目下の不動産ファンド全盛は、元祖・地上げの帝王早坂氏の動きから既に予測できたのではないか、という思いさえも感じさせる。
全編通じて読み通すことで、
バブル崩壊から10年以上を経て、時代の流れは脈々としていることが改めて感じられる・・・。
そして
”金本(きんぽん)主義”は変わらないどころか益々その勢いを増し、時代の中心にどっかり腰を据えている感を新たにする。
正に今、読み直すにピッタリの一冊といえるのではないだろうか。
あのとき、あのころ
(2005-04-17)
本当に簡単に言うとバブルの頃金稼ぎに邁進していた人たちの内実を
書いた本なんですが、内容の量質ともに多く読むとあのバブルの時代
の裏側を佐野 眞一さんと一緒に垣間見た感じに浸らせます。
取り上げられたのは有名なある6人ですがいろんな関係者の名もよく
出てきます。6人は実力・能力があるからなのか考え方が変わってる
人だからなのか知らないけど、とにかく金優先で、やり方が商業主義
まみれなやり方で金儲けのためにはほとんど手段を選ばない。「まー」
と驚くぐらいです。
でもあの時代は彼らだけでなくみんながこういうような感じで考えて
たんでしょう。そうでなかったらあんなに暴走しなかったはず。
「金だけが全てじゃないよ」みたいにもう少し冷静さがあれば一線を超
えてしまわずに済んだのでは?っていう思いが出てきます。
「あのバブルってなんだったの?」って思いがある人は読んでみること
をお勧めします。自分なりに何か見えてくるものや何か感じるものが
あるかもしれません。




