Harvard Business Review
DIAMONDハーバードビジネスレビュー編集部
ダイヤモンド社
グループ:Book
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価格:¥ 2,310
発売日:2000-10
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レビュー(Amazon.co.jp)
アメリカのビジネスウィーク誌では、2年に1度米国経営大学院のランキングを発表する。同誌には総合ランキングのほかに、ファイナンスやIT(情報テクノロジー)といったサブカテゴリーの順位も発表するが、「ゼネラル・マネジメント」の分野では、ハーバード・ビジネススクールが常にトップの座を占める。本書は出版母体のこうした性格を色濃く反映し、企業経営陣、あるいはこれからその座を目指すゼネラル・マネジャー向けに著されたITに関する手引き書である。ITが企業の競争力に多大な影響力を及ぼすようになって久しい。だが、一定の知識と経験を有する専門家以外の多くの人にとっては、ITはいまだに近づき難く謎に包まれた感があるのではないか。本書では、そうした謎のベールを取り去るべく、ERPの導入やITアウトソーシングにまつわる様々な話題を俯瞰(ふかん)してある。さらに、企業経営に関する広い視野から、「IT投資をいかに成功させるか」といった課題についても深く掘り下げている。とりわけ、第6章「人間中心の情報マネジメント」の内容は、10年あまり前に勤務先の旧弊なメインフレーム・ダム端末式システムの操作に大いに手を焼かされた記憶のある評者にとっては、共感を覚える部分が多かった。ITは経営上の万能薬ではない。はたしてそれが競争力を高めることに役立つのか、あるいは逆にそれで足かせをはめられてしまうのか。この点では、改めて使う側の人間の能力が問われているというのが、本書全体を通して受けた印象である。(坂和敏)
カスタマーレビュー ![]()
外注管理を体系的に学びたい人向け
(2004-04-04)
まず、IT産業がもたらした社会的な経済効果の恩恵の裏にある負の面は、かつての日本社会の成長をささえてきた会社組織がアウトソーシングという仕事のやりかたとしての枠を社会的に正しいものとしてあたかも認知されたかのようにリストラの手段として急速に、そして積極的に活用されてしまったという側面があり、それが現在の社会不安の根底にあるということをまずは申し上げときたい。
では、IT業界において、アウトソーシングは単なるその場しのぎの流行語的な意味合いとして浸透されているのだろうか。否、技術は品質を第一義とする。それは日本政府によるe-japan計画に代表されるように外注先の品質をCMMのレベル3以上として一応の基準は設定されているのである。それでは外注するにはどのような考え方をもって切り出せばよいのか。そこでその回答になるひとつの論理がこの本に纏められている。だがCMMの外注管理のように「外注方針」「外注選定基準」「外注評価基準」というように時系列に体系立てて説明されてはいないので、外注計画書までおとしこむ作業までは無理ではあるが、外注の思想や方向性を見出すことは可能である。
概念的なものを頭に入れて実践するのにはまったく無駄な行為ではないので、ぜひとも管理職に携わる方には読んでいただきたい一冊である。
人間中心にIT化を考える
(2001-03-24)
ハーバード・ビジネススクール編による企業経営におけるITマネージメントに関する論文集であるが、論文といっても、経営の現場から得られた実証に基づいているので、現実的な指南書としての価値がある。
日本の経済論文と、この種の米国の経済論文集の違いは大きい。
アウトソーシングについての章であげられている例が、90年代初頭の、BPE、あるいはコンチネンタル銀行の例であることから、本書の内容は古いとの批評もあるようだが、既に、この時点で上げられたアウトソーシングの様々な問題点は、現在も、多くの企業にとって大いに参考になるはずで、決して古いとは言えない。
ERPの導入あるいは、情報マネージメントについての考え方についても、本書で掲げられた問題は、普遍的であるといえる。
ややもすると、テクニカルな面のみに目が行きがちなITではあるが、ERP、情報マネージメント、アウトソーシングなどの各項において、本書では「人間中心」という視点がとりいれられているのが目を引く。
ITに対する「考え方」の本
(2000-11-30)
ITマネジメントに伴う問題点は全く不変であると感じさせる考察が詰まっている素晴らしい論文集である。論文自体の発表年度は殆ど関係ないと言って良い。情報の流れを管理することはゼネラルマネジメントと大きい重なりを持つことを改めて実感させられる。最新のIT技術への理解だけでは、経営層・コンサルタントとして失格である。IT技術そのものは数年経てば陳腐化するが、ITマネジメントの核心を理解しておけば、間違ったIT導入だけは避けられよう。MBA課程における経営情報システムの授業内容に興味がある方にも是非お勧めしたい。
余りにも古すぎる
(2000-11-30)
発行元の知名度と本のタイトルに惹かれて購入したが、内容は古すぎる。 「温故知新」。先人の苦労をしのび、これからの事業に生かそうと向きにはいいかもしれないが、今からIT革命の最前線で活躍している人には不向きである。
タイトルを「ITマネジメントの歴史」と改題して欲しい。
ITといいつつちょっと古いです。
(2000-11-27)
ITといいつつ、90年代初頭からの欧米企業のIT導入に関する参考論文集です。BPのケースなど参考になる点もありますが、参考にするためにはビジネス面でも技術面でも現在のビジネス・技術状況に自ら当てはめて応用する動作が必要です。読んでそれをそのまま活用するには多少情報が古いのが難点かな。




