鹿島出版会
グループ:Book
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価格:¥ 2,100
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発売日:2005-12-23
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カスタマーレビュー ![]()
歴史全般が好きな方には・・・
(2008-11-01)
これまでの日本建築史をただの「仏教建築様式史」と表現し、本来の日本建築史とは、
歴史的背景を含めた人間がどのような経緯で、建築形態に反映していたのかという視線でとらえなくてはならないと定義した。
内容は、
縄文時代から江戸時代までの建築の謎を時系列に並べ、
・日本建築の形態の謎
・ランドスケープの謎
・城、寺、社、庭の謎
など、ハード・ソフトの面から、さまざまな謎を解説をして、
末文には展望を述べている。
切り口が斬新なため、多くの新しい発見が見つけられた。
しかし、内容が建築に対し、歴史(時代背景)の比重が大きく、非常に理解しがたい(歴史好きには最高の一品)。
また、全体的に言葉に対して著者の自信が感じられないという点では、もったいないと感じた。
歴史物語
(2007-05-23)
日本の歴史について「建築」という視点から独自の考えを展開する。
著者自身も指摘するように、「こういう歴史的事実に基づくと、こう結論付けられる」ではなく、「こういう歴史的事実から、こういう風に考えることもできるのではないだろうか」という姿勢がうかがえる内容で、その解釈はまるで物語を読んでいるように感じる。
建築を通して、こんなにものがいえるのかという驚き
(2006-11-06)
建築は実用のためという世の常識を超えて、ひとの心が反映されたものとして建築を見る。心とは漠然としていてツカミどころがないものだが、ソフト、ハードの両面にわたって建築に長年関わってきた著者は、建築という堅牢な存在を通してズバリ、ズバリと矢を放ち、小気味よい。ただし、言いっ放しの気味があるので星ひとつ減点。しかしその分、想像力をはたらかせる楽しみを読者に残しているともいえる。とくに過去に遡るほどスウィングは大振りになり、ホームランか三振かといった按配で読ませる。
建築とは普通、なかなか語りにくいものだが、著者の手にかかると自由自在、建築を通してこんなにものがいえるのかと一驚。この点、同じく建築畑の著者による『法隆寺の謎を解く』(武澤秀一著、ちくま新書)の読後感にも通ずるものがあった。建築の世界にもすぐれた書き手がいるものだ…と、ただただ感心。
日本人、日本社会の精神史を建築の切り口から読む
(2006-08-01)
日本の生活空間、都市空間などの研究を重ねてきた碩学による、その研究の集大成とも言える書。「日本人の心と建築の歴史」とタイトルにあるとおり、建築物の形態やその推移に関する考察がなされているが、それらはその折々の日本社会の状況や、精神的なあり方である「日本人の心」を語るための切り口であり、その切れ味の鮮やかさと、背景にある深い学識は驚嘆に値する。非常に読みやすい文体であるが、読了後には縄文時代から幕末までの大きな流れをイメージできるようになるであろう。紙面の関係から幕末以降の記述が少ないが、続編を期待したい。




