朝日出版社
グループ:Book
ランキング:1471
価格:¥ 1,890
ポイント:18 pt
発売日:2008-04-05
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カスタマーレビュー ![]()
これは、命取りの怖いファッションなのだ。
(2008-07-07)
西洋の有名な絵画に隠された「怖さ」を書いた本の2冊目です。
前作同様、誰でも見たことがある名画について、絵と対峙するだけではわからない
当時の時代背景や
画家のおいたち、
その絵が書かれるにいたった経緯などから、
名画の怖さを解説してくれます。
この巻でとくに印象深かったのは
「レカミエ婦人の肖像」
ナポレオンの統治下流行した古代ローマ風シミューズドレスを着た婦人像です。
この当時この服装が大流行したことは知っていたのですが、
「小氷河期と呼ばれる寒冷期」だったのに
無理をして流行にのって、命を落とす人が出ていたというのに驚いてしまいました。
この服装についてはそのほかにも興味深い解説があって、とても面白かったです。
紹介されている絵が馴染み深いものばかりなのに、
解説されている事柄は、はじめて知ることが多くて
とても読み応えがある本でした。
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「怖さ」に息切れ感
(2008-06-14)
前作(『怖い絵』)の続編。
今回も、西洋の絵画20点の解説。著者本人があとがきで言っているように、「専門がドイツ文学と西洋文化なので、こんな鑑賞のしかたをするのか、それはそれで面白いものだな」という感じです。
早くも第二弾が出たのですが、若干息切れ感があったように感じました。
「怖い」以外の切り口で書いてくれても良かったかもしれない。。
とはいえ、面白かったです。以下いくつか印象的だったもの。
ピカソの『泣く女』の女がどうして泣いているか。
絶倫ピカソは当時複数の女性と関係を持ってて、その女性同士で喧嘩して泣いたんだとか。
それを面白がって、「泣きっぷりに惚れ惚れして絵にする、芸術家魂がすごい」と。
ヴェロッキオという人の『キリストの洗礼』のエピソードが興味深かったです。
ヴェロッキオは当時売れっ子で、大きな工房でたくさんの職人を雇ってた。で、受注した絵は職人と手分けして描いてたらしいのです。
この絵の左端の天使だけが、他と不釣合いに上手くできている。これを描いたのは当時入門したての16才くらいのダヴィンチ。
この若い才能に愕然として、ヴェロッキオはその後絵を描くのを辞めたそう。
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ぜひ、3作目も
(2008-06-04)
今回も怖いです。前作のゴヤのような思わず眼を背けたくなるような絵は減っていますが、裏に隠された真実を知ると、やはりゾッとさせられます。
とくに怖かったのは、ミランダの「カルロス2世」で近親婚のおぞましさがひしひしと伝わってきました。
レンブラントやベラスケス、ホガースの絵からは社会そのものの恐ろしさが伝わってきます。
いろいろなタイプの怖さが語られていて、歴史好きな人や雑学好きな人にも楽しめる本だと思います。
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「絵」の後ろにある「怖さ」
(2008-05-30)
前巻よりも一層興味深く読めたのは、きっと「絵」自身以上に、その背景にある状況やエピソード等、解説によって「怖さ」を再認識するケースが多かったからだと思います。それだけ意外性が強かったということです。
その典型は、作品14「晩鐘」(ミレー)で、余りにも有名で農夫の夕暮れの祈りのシーンとばかり思っていました。ところが、そこに提示されたのは、ダリの幼子の埋葬説です。確かに言われてみると、そうとも見えるから不思議です。
作品19の「サロメ」(ビアズリー)も、オスカー・ワイルドの「サロメ」しか知らなかったために驚きました。と同時に、物語というものが、時代と共に変質してしまうのだということを思い知りました。
又、作品17「ベツレヘムの嬰児虐殺」(ブリューゲル)については、この話を知っていただけに、絵を見て嬰児がいないのでどういうことだろうと思っていると、後世の人が描き替えてしまったというのには、唖然としました。
それと何と言っても、作品10「レカミエ夫人の肖像」(ジェラール)です。別に「怖い」絵ではないのですが、フランス革命の余波で、女性のファッションがシュミーズ・ドレスに変わり、シースルーのその姿で、外を歩き、しかも化粧は「結核化粧」が一般的だったという話は、とても信じられない思いがしました。
とにかく、各それぞれの絵について、前巻以上に面白く読めました。
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気付く、調べる、考える
(2008-05-17)
前作が面白かったので、続けて読みましたが、「2」も面白く一気読みできました。
私が、中野京子さんから学んだことは、見なれた絵でもよく見るとヘンなところがあり、
それを調べて、考えると、とんでもないことがわかってくる、ということです。
そういう目でもう一度、紹介されている絵を見ると、
レンブラントの『テュルプ博士の解剖学実習』はヘンだ。と気付きました。
死体を解剖している博士や外科医は誰も白衣を着ていない!
調べてみると、パスツールやコッホが病原菌を発見するのはこの絵の描かれた、
約200年後だということがわかりました。
この絵の医者達は、誰も病原菌のことを知らないので、普段着のまま、
解剖をしているのです。それに気がついた時は、やはり怖かった。
絵画を見て、美しいと思うだけでなく、より奥の深い楽しみ方(=怖がり方?)を
教えてくれる良書だと思いました。
なお前作とは、全くかぶりはありませんので、興味のある方は、2冊同時に買っても
よいと思います。
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