文藝春秋
グループ:Book
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発売日:2006-10
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米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F) (集英社新書 406F)
カスタマーレビュー ![]()
このほんこそ、打ちのめされるようなすごい本である。
(2008-01-28)
様々な分野の著作についての書評をまとめた本であるが、著者の複眼視的柔軟な思考と幅広い興味が溢れてでている本である。この本こそ、打ちのめされるようなすごい本である。小生の2007年のベスト本。
惜しい人を亡くしたと、遅ればせながら思う
(2007-12-05)
しょせんは書評本…と甘く見たのが間違いだった。結局、読み終えるのに1週間もかかってしまった。500頁余(しかも第二部は上下2段組)の厚みも一因だろうし、並行して他の本も読んでいたが、それにしても、だ。
言うまでもなく、本書に専心できなかったのは退屈だったからでも(なら途中で放り出している)、難しかったからでもない(と思う)。本を褒める言葉として時々、「面白いのに1度に多く読み進めない」という表現を見かけるが、正にそんな感じだった。どんどん先に進みたいのに、たちまち正体不明の満腹感に襲われて、つい休憩を入れてしまう。そんなことの繰り返しだった。
告白すれば、米原本は今回が初体験。実は本書のタイトルが嫌いで、最初に読むなら他のものをと密かに心に決めていたのだが、ひょんなキッカケで頁を開いたら、そのまま米原ワールドに拉致されてしまった。私には馴染みのない本が主に扱われていたり、「ハリポタにはまった」(P203)などと容易には看過し難い過ちを犯していたり(…笑)、大塚ひかり『源氏の男はみんなサイテー』文庫版のための04年の解説(p485)が明らかに丸谷才一『輝く日の宮』への03年の書評(P460)の焼き直しだったりと、手放しで米原礼賛をブチ上げるのは躊躇われるが、しかしこの1週間、自分が本書を読み通すであろうことを疑ったことは一瞬としてなかった(でもタイトルはやっぱり嫌い。その含意や編集者の気持ちは分からぬでもないが、米原さんがご存命なら、こういうタイトルはお付けにならないのではないか? ビギナーのくせに僭越だが…)。
闘病中の文章は、読んでいて辛かった。惜しい人を亡くしたものだと思う。
通訳業と文筆業の真のセレブリティだった米原万里さん
(2007-09-05)
プロ通訳が仕事のために勉強する労力を傍目からでも見たことのない人には分からないかもしれませんが、通訳業とエッセイストの仕事(+プライベートまで)をこなしながらこれだけ読書しているとは恐ろしいくらいに感嘆し、少しは見習わなくては、と思いました。
敗戦を終戦と呼ぶ日本人に対する批判や、外務省をアメリカの属国であることをカモフラージュするための機関(米原氏は外務省の仕事もこなしてました!)などといったさりげないトゲは本当にチャーミング。
生前の米原氏のエッセーなどのおもしろさを期待すると裏切られと感じられる読者もいるかもしれないが、書評エッセーで米原氏が取捨選択して見せる(開示する)プライベート・ライフの切り取り方は、真似ようと思って出来るものではありません。
この本の唯一の欠点は、目の前にメモ帳やインターネットに接続しているPCがないと、読みたい本リストを作ったりアマゾンで注文したり在庫確認ができなくて不安になることでしょうか。
一気にその書評を読んで打ちのめされました
(2007-08-05)
日本人は読書会といいますと、同じ本を読んで感想を語り合うみたいなことをやりますが、あれって非効率的ですよね。テーマを決め、それぞれ同じジャンルで違った本を読んで、その内容を報告しあう方がよっぽどタメになります。なんか、不遜な云い方ですが、最高の読み手の方に、あまり知らないジャンルの面白本をじっくり解説してもらったようで、個人的な知識の地平が一気に広がったように感じます。ある程度、分量もあるので、読んだ気にさせてもらったというか、重要なエキスだけ教えてもらった、みたいな。
ネルー好きの親類筋の女性が、なんかの式典に招かれたんだけど、不可触賤民をステッキをステッキで振り上げて追っ払ったネルーを見て百年の恋が冷めたみたいな話や(p.29)、バチカンがカトリックの多いスロヴェニアとクロアチアを独立させるためにユーゴ内戦を画策したというような話(p.173)、日本では病院の霊安室から火葬場へ直行する「直葬」など葬儀の簡略化傾向が顕著になりつつあるというような話(p.265)も面白かったです。
いやはや毒があります
(2007-05-18)
著者の博覧強記ぶりには驚かされます。かなり未知の分野の本が含まれていたので、参考になりました。同時に、毒気もかなりあるので、免疫の無い方、広い心で読めない方にはお勧めいたしません。毒食わば・・・の方のみ御覧ください。




