東京大学出版会
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発売日:2005-12
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カスタマーレビュー ![]()
日本美術 最良の案内書
(2008-05-04)
日本美術の有名どころの作品が満載です。
写真だけを見ていても 非常に楽しい。
義務教育で美術を学んだに留まる私のようなものにこそ、
楽しめる本だと思います。
辻先生の解説も、端的に的確なので非常にわかりやすいです。
簡潔かつ妥当な美術史だが方法論的視座に欠けるうらみが残る
(2007-05-21)
簡潔かつ妥当な美術史だが、方法論的視座に欠ける。
要するに総花的で、なぜしかじかの作品が選ばれて、別の作品は除外されているのか、その論拠を最後まで隠蔽したままで終わるのは学者としてフェアではない。
きれいな図版と共に、わかりやすい解説で読めるから慶んでいるだけの素人読者にとっては上出来な本と言えるだろうが、それにしてもあまりにも楽天的な方法論だろう。
これは文字通りクロノロジカルな編年体日本美術通史にすぎず、別のレビューに指摘してあった、本書1冊でカタログ100冊分よりリーズナブルという考え方もまたあまりにもイージーな経済観念である。カタログには、より精緻な研究論文が収録されていることがあり、本書の簡潔すぎる概説書とは別次元のものである。
結論として、本書を慶んでいる読者は、たんに日本美術に無知であった自分に恥じ入らねばならないだけのことである。その恥の感覚なくしては、本書を超える未来の美術史は不可能である。
この程度で慶んでいて、どうするのだという話である。
古典が好きなので、、、
(2007-04-25)
美術などの目をたのしませてくれる。
こんなさくひんにはこんな秘密が隠されていたのかと。
おもいながらめくるページというのは、時間軸が
はやい人とずれているわたくしの人生の時間にあっていて
うれしい。みなさまも是非時間があめときに
想いを馳せてみるとよりよい日本の美術がわかるかもしれない。
一読すいしょういたします。
日本美術をめぐる壮大な旅
(2006-05-02)
美術史の本というと、網羅性と客観性を重視するあまり、つい眠たくなってしまうものが多いのですが、この本では、ときどき辻さんの生々しい感嘆の声が聞こえてきて、読んでいると思わずのめりこんでしまいます。日本美術のすべてを網羅する壮大な美術館を、辻さんが案内人になって見ている感じです。半面、この本を教科書として考えた場合は「辻史観」が強すぎるといえるかもしれません。
しかし、辻さんの視点は、縄文から漫画・アニメまで公平に扱い、なおかつ偏狭さに陥らない姿勢が一貫しているので、好感が持てます。日本美術の特定の分野に興味のある人で、もっと視点を広げたいと思っている人にお勧めします。この本を読めば、美術館で今ままで素通りしていた展示物にも、興味がわいてくるようになるでしょう。また「わび」「さび」といったキーワードで語られることの多かった日本文化も、それだけじゃないということも、よくわかると思います。
連休に読む一冊の美術書
(2006-04-30)
■古代の縄文土器から現代の宮崎アニメまで日本美術を俯瞰した一冊。
ペ−ジをめくるだけで目に飛び込んでくる
380枚にも及ぶカラ−図版がとても美しく、
とんと美術に関心のない私を、
ついつい日本美術の素晴らしい世界に誘ってくれました。
すでに他の方の書評でも書かれていますが、
できれば英語をはじめ多くの外国語に翻訳されれば、
日本美術の素晴らしさを広く海外へ紹介する絶好の書になるように
思います。
■ 冒頭と結びで著者は、日本美術の特性を、
かつて奈良・京都を空爆から救った恩人でもある米国のウォ-ナ-の言葉を借りて、
「enduring(エンデュァリング)」:永続的=いつまでも生きながらえる
と評しておられます。
翻って、音楽の世界ではどうでしょうか。
日本の伝統音楽の権威で、
過日なくなられた吉川英史氏の著作の一つに
「日本音楽の歴史」(創元社1965)がありますが、
美術の世界とも重ね合わせながら、
明治以降に取り入れられた西洋音楽と日本の伝統音楽との間の関係を
じっくり辿ってみると、新たな発見があるかもしれませんね。
いつかそんな著作が誕生することを期待しています。




