東京大学出版会
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発売日:1994-09
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四の五の言わず買っておくべし
(2004-12-22)
もはや、大学の実験物理関係の教科書あるいは参考図書の定番といえる本です。
200頁そこらで、これだけの内容を簡潔に解説している。説明は上手で分かりやすいです。これから真空技術を勉強しようとする人、実験物理の方面に進もうとされている人は、四の五の言わずさっさと買って手元においておくべきです。
ただし注意点は、著者は素粒子物理関係の実験物理学者ですから、理論に力がはいっていること。これはもう物理屋さんの業みたいなものですから、あきらめましょう。
急ぎ真空技術の勉強の必要性がでた場合は、第1章の「真空の性質」を飛ばして第2章から読んでもまったく差し支えありません。理論に嫌気がさして、肝心のこの後の真空技術の章に入れなかったら、何にもなりませんから。そして真空の作り方から真空の部品を通って、漏れさがしの考え方まで一気に読み進めることです。
真空技術の全体がつかめた頃、第1章に戻るとよく分かることが多いですし、何より全体との関係が分かるので落ち着いて読めます。くれぐれも真空「技術」の勉強か、真空「物理」の勉強か、目的を見失わないことです。それさえ守れれば、素晴らしい本です。
今や真空技術の入門書の定番ですよ
(2004-12-09)
10数年前、仕事で真空技術の勉強の必要にせまられた。そこで、高エネルギー物理学研究所におられた堀越先生の『真空技術セミナー』を受講した。その時のテキストがこの本の第2版だった。先生の講義も、著書も実にわかりやすかった。本書はあのわかりやすかった本の改訂版で、最新の技術成果を取り入れて、50頁ほど増えている。
240頁ほどの本で、真空技術の本としては薄い方ですが、この中に真空の原理から真空ポンプ、真空計、真空バルブ、フランジ、ガスケット、その他の真空装置に必要な部品の解説。そして真空装置を組立てた現場では、非常に重要になる「漏れさがし」まで、必要な項目が要領よく説明されている。著者の講義同様、実に分かりやすい内容です。
他の真空技術の本と違うところは、最初の「真空の性質」の章でしょう。物理の先生だから、真空の物理について、30数頁をさいています。急ぐ場合は、この章を飛ばして、次の「真空を作る」から読んでも差し支えありません。私はこうやって後から読みましたが、かえってこの章の意味と重要性が分かりましたので、こういう順序も悪くありませんよ。
現在大学の教科書として採用しているところが多いと聞いている。この本のお世話になった者として、これは納得できます。真空技術の入門書としても最適ですね。




