中央公論社
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カスタマーレビュー ![]()
ICの概論としては程良い
(2007-01-13)
インフォームド・コンセント(IC)の発端は、第二次世界大戦のドイツのナチスの人体実験の反省である「ヘルシンキ宣言」である等歴史的背景、アメリカでの事情、日本での事情が分かり易く書かれている。
その他、自己決定権とQOLの対比等、ICの概論として素晴らしい。
ICを深く探求しない人にとっては、「IC=説明と同意」と理解していれば事足りるだろう。
医療の芸術性
(2006-04-04)
インフォームド・コンセント(以下IC)の歴史、問題点、現状を扱いつつ、医療を切り口にした日本、アメリカ、ヨーロッパの比較社会論ともなっている。アメリカでICが推進されるようになった背景には、彼の国での訴訟ビジネス隆盛があるということは、よく指摘される事実であるが、翻って日本では、国民皆保険であり、診療点数制であることが、医者が患者の問診に十分な時間を割くことができないという指摘などは、盲を開かれる思いがした。
本書は10章と座談会議事録から成っているが、なかでも秀逸であったのが8章の「医師と患者の人間関係」の「医療のなかの芸術性」と医師と患者をつなぐ言葉についての考察である。ICが進むとともに、医療はこれまでのように検査重視、数値重視ではいられなくなる。今後の医療現場では医師と患者の人間関係が重要なファクターとなるのであろうが、著者はそのありようにひとつの指針や努力目標を掲げている。
著者は医事評論家ではあるものの、本書の執筆は一患者としての視点、立場から行われており、医療の専門家でない日本人にとってのインフォームド・コンセント入門書として適しているのではなかろうか。




